去年の釣行記を読み返してみると出番が多かったのは
Mアイレ トゥルーチャボロン56MLS
エゴイスティクEGO532LL
エゲリア ネイティブパフォーマンス411UL
でした。
イメージとしては
テンリュウ シェリー53L→トゥルーチャボロン56MLS
ウエダ ストリームスピン SS-52EXL→エゴイスティック
と代替えし、小渓流用のネイティブパフォーマンス411ULはそのまま・・・という感じでした。
今シーズン新たに2本が加わりました。
1本目がイトウクラフト・エキスパートカスタム EXC510UL(シャム柿仕様)です。
実はこのロッド、注文したのは2年半前です。
ようやく先週末に届き、週末釣行で早速のデビューとなりました。
で、インプレなのですが、それにはちょっとした前置きが必要です。
このロッドを注文した当時のメインロッドはテンリュウのシェリー53L。
DコンとDダイレクトを使うために導入したロッドで長らく愛用していたのですが、明らかに操作性重視の竿で、ロッド単体で振ってみると「ただの棒」。
ヘビーシンキングミノーをつけて投げると「プンッ」という感覚を人差し指に残してミノーがすっ飛んでいく・・・そんな竿でした。
キャストしたルアーのスピードは僕がフェザリングで制御できる早さを超えていて、フェザリングをミスってたくさんのミノーを対岸のブッシュに突き刺してロストしたし、高速で石に激突したリアのアイは数回の釣行でボロボロ・・・。
それでも渓流のルアーで必要なのは低弾道のライナーキャストだから仕方がないとずっと思っていました(ちなみに僕の大きな誤解は低弾道のライナーキャストと高速でルアーが飛んでいくことをペアにしていたことです)。
今にして思うとヘビーシンキングミノーとハードロッドの組み合わせは、僕のキャスティングを変えてしまっていたのだと思います。
キャスト時の不必要な加速(力任せにもなる)は正確なキャストのためにはない方が良いに決まっています。
「ピンスポットキャストの決まるロッドが欲しい・・・」という当時の僕の心を釘付けにしたのはイトウクラフトのHPにある宣伝用のビデオでした。
http://www.itocraft.com/MOVIE/EXC510UL.html
「ピンスポットキャストがとにかく決まる」
「ティップのしなりが生む精密キャスト」
「サイド・バック・フリップ・・・様々なキャストを意のままに」
だって(笑)。
このビデオを見てゴーテンULが欲しくなった人は相当数いるのでないかな。
ここまでアキュラシーキャスト性能を前面に押し出した渓流ロッドはゴーテンULとフィッシュマンビームスというソリッドグラス製のベイトロッドだけではないかなぁ(こちらも一昨年導入しました・・・汗;)
http://www.fish-man.com/ (←ややうさんくさいけどね。投げやすいロッドです)
ようやくゴーテンULのインプレです。
使ったミノーはBOWIE、バルサ蝦夷、蝦夷50S、ザンマイソリスト50DD、BBクラフト ストリームクローザー50S、新しいリーフ45Sあたりです。
リールはお約束の(笑)カーディナル3です。
最初の一振りの印象は「想像していたよりも柔らかい」でしたが、何回かキャストした後には「単に柔らかいのではなくしなやかなロッド」へと感じ方が変化しました。
去年よく使ったトゥルーチャボロン56MLSは雪代期のヘビーシンキングディープダイバーの仕様も視野に入れた剛竿ですし、エゴイスティックもグラスらしからぬシャキッと感が持ち味の竿でキャスト時のティップの返りが早いのが特徴です。
それらに比べると、ゴーテンULのティップの返りは遅いです(ビデオで菊池久仁彦さんが述べているのは違いますよね・・・あくまで個人の印象です)。
多分ティップがどうのこうの言う問題ではなくて、ルアーの重さがスッとベリーに乗るから、軽く投げてもベリーまで曲がり、結果としてティップの返りが「遅く感じる」のではないかと感じました。
しかも決してダルいロッドではなく、ルアーのリリース後はシュッとティップが戻り、オツリなしに振動が収束する・・・こういうロッドはルアーのリリースポイントがつかみやすいです。
加えて軽く投げてもベリーにルアーが乗るので、キャスト時に力任せになりにくいです(それでもロッドの力でルアーが飛んでいきます)。
こういうロッドはウエダのトラウトスティンガー以来かな。
10分ほど使うとピンスポットにルアーが入るようになりました。文句なしに投げやすいロッドです。
いろんな竿を使ってきたからかなり自信を持っていえます。人気の高さにもうなずけます。待った甲斐がありました。
エキスパートばかりではなく初心者にこそ使って欲しいロッドです。
と同時に、少しネガティブな意味で、エキスパートの人気が同社のもう少し強い竿であるゴーテンX(510ULX)に集中するのもわかります。
ゴーテンULの適正ルアーウェイトは~7 gとなっているけれど、このロッドで6 gのヘビーシンキングディープダイバーを操作するのは快適ではない気がします(もちろん使えるけれど・・・)。
このロッドはマイブームの3~4 gくらいのハンドメイドバルサミノーをキャストし、アクションをつけるにはベストかな。
剛竿が必要な時はトゥルーチャボロン56MLSですが、今シーズンのメインはゴーテンULになりそうです。
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