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題詠短歌2010のまとめ

2011-01-21 21:08:31 | 短歌・小説

041:「鉛」 色づいた 葉の舞い踊り どこまでも 比叡颪の 鉛色の空

042:「学者」 ふと頭 もたげて見やり 半眼に 開きて語る 学者顔の君

043:「剥」 陽炎の 纏わる土塀 剥げ落ちて 傘の落書き 蔦の葉絡み

044:「ペット」 庭の隅 君がエサ置く 石の上 ペットとなりし 雀や鵯や

045:「群」 恋人も 三角関係 色々の 湖畔で群れる 鴨は真面目で

046:「じゃんけん」 携帯で じゃんけんしよって ねだる君 意図することの お楽しみは後

047:「蒸」 蒸すわねと くねる辺りの 引き際の 小憎らしさの 尖がった口

048:「来世」 君といて 不思議な程に 億劫に 思えないのは 遥か来世も

049:「袋」 不揃いの イヤリングたち ビロードの 袋で眠り Christmas待つ

050:「虹」 晩秋の 夕暮れの虹 棚引くも 寄り添う君の 髪の流れの




題詠短歌2010のまとめ

2011-01-21 12:11:31 | 短歌・小説


031:「SF」二人きり 星空ブランコ 弧を描き 落ちてゆく闇 SFの旅

032:「苦」親しげに 話してたでしょ 意味不明!! 秋空見上げ ただ苦笑い

033:「みかん」そこはかと みかんの香り 触れながら 少し微熱の ため息を呑む

034:「孫」青々の 公孫樹並木も 溶け出して 水面キャンバス 君は跳ねてる

035:「金」微睡の 君のうぶ毛を 金色に 透き通らせる 陽をなぞりkiss

036:「正義」赤い実を かじった途端の 君という フィルター越しの 正義に換える

037:「奥」愛しさと 切なさとまだ 繰り返す ふつふつと湧く 奥という奥

038:「空耳」横たわる 君の耳許 I love you 白みゆく間の 空耳でなく

039:「怠」ゴロゴロと 怠惰な猫と 成り下がり 温もり求め 寄り添わないか

040:「レンズ」背を向けた 君とのあわい 遊行し 指の眼鏡の レンズ越し見ゆ


題詠短歌2010のまとめ

2011-01-21 11:39:12 | 短歌・小説

021:「狐」微睡の 木々の陰より 見え隠れ しきりに誘う 狐の尾先

022:「カレンダー」秋の日の カレンダーには 記してる 君と暮らしを 始めるんだね

023:「魂」君とまた 巡り逢おうと 願うとき 魂達も 頬擦りしてる

024:「相撲」はにかんで いたずらな振り 指相撲 君をこのまま 包んでいよう

025:「環」熱き陽に 重なり居りて 焦がれゆく 金環食の 稀有の逢瀬と

026:「丸」有象無象を 丸めてポイと 投げやりて 飽かずに君を 見つめていたい

027:「そわそわ」花の舞う 渦巻きて散る 闇の底 抱き寄せてなお そわそわと沸く

028:「陰」花びらに 埋もれていよう やるせなさ 切なさと君 木陰に在りて

029:「利用」できるなら マジックハンドを 利用して 君との布陣を どうにかしたいね

030:「秤」有り明けの 月は吐息で 窶れたか 秤の少し 軽々と見ゆ



題詠短歌2010のまとめ

2011-01-20 11:19:35 | 短歌・小説


011:「青」音も無く 窓辺に浮かぶ 蜃気楼 シルエットの君 青き夕暮れ

012:「隠」隠し持つ 色とりどりの ヒアシンス はにかむ瞳 後ろ手のkiss

013:「元気」春一番 はしゃぐ木の葉の 元気良く 優しき拍手 数多に届け

014:「接」平熱と 微熱の接点 虚ろいて 愛しさの中 ひとしきり落つ

015:「ガール」新顔の 『数学ガール』 パラパラと 父の書斎の 日がな索りつ

016:「館」丸窓の 古き館の オレンジの 燈塞ぐ 寄り添う影の

017:「京」幾度の うねりに抗い 京という 傷つき栄え 和み赦さば

018:「押」陰りなき 望月にふと 押されたし 銀の光で 君を射抜けと

019:「最近」最近の 君は仔猫で 悩ませる 僕は仔犬で 甘えたいのに

020:「まぐれ」夕まぐれ ほんの少しの 赤い陽の しっぽの揺れて 二人を連れて



題詠短歌2010のまとめ

2011-01-20 00:29:33 | 短歌・小説


001:「春」抱き寄せた 君の息より やわらかに 胸を伝うか 春の夜の雨

002:「暇」今暇?と mailしてくる 机越し 人差し指で おいでと笑う

003:「公園」さよならを 告げた公園 胸の奥 季知らず散る さくらざわざわ

004:「疑」何ひとつ 疑いも無く ゆるゆると 外すボタンの 桜貝に似て

005:「乗」他愛無き お喋り口もと 眺めつつ 乗り越しの窓 見ぬ振りをして

006:「サイン」いつもより ほんの少しの 柑橘系 香りの増せり くちびるサイン

007:「決」月の道 なぞる指先 決めかねて 青き光に 唆されよか

008:「南北」春近し 南北線に 乗り換えて 六本木の街 君と歩いてる

009:「菜」立春を 過ぎたる小部屋 一輪の 菜花を挿せり たおやかな手の 

010:「かけら」眩しさの かけらをひとつ 頬張りて やわらかな髪 弄んでみる