021:「狐」微睡の 木々の陰より 見え隠れ しきりに誘う 狐の尾先
022:「カレンダー」秋の日の カレンダーには 記してる 君と暮らしを 始めるんだね
023:「魂」君とまた 巡り逢おうと 願うとき 魂達も 頬擦りしてる
024:「相撲」はにかんで いたずらな振り 指相撲 君をこのまま 包んでいよう
025:「環」熱き陽に 重なり居りて 焦がれゆく 金環食の 稀有の逢瀬と
026:「丸」有象無象を 丸めてポイと 投げやりて 飽かずに君を 見つめていたい
027:「そわそわ」花の舞う 渦巻きて散る 闇の底 抱き寄せてなお そわそわと沸く
028:「陰」花びらに 埋もれていよう やるせなさ 切なさと君 木陰に在りて
029:「利用」できるなら マジックハンドを 利用して 君との布陣を どうにかしたいね
030:「秤」有り明けの 月は吐息で 窶れたか 秤の少し 軽々と見ゆ