


昨日午後7時から、美浜文化ホール4階の会議室で開催された「カジノ問題を考える千葉市民の会」設立集会に参加しました。同会は、市民を中心とした非営利の任意団体であり、そのミッションとして、カジノに反対する市民の声を集め、千葉市にIRを誘致しないことを求めるというものです。
設立集会の前に、「IR型カジノの何が問題なのか」と題し、静岡大学の鳥畑与一教授を招いた講演がありました。千葉市のカジノ・IR検討の取り組みについて、「幕張新都心の優位性」を出して事業者に「情報提供依頼」を行なっているのは千葉市だということでした。さらにギャンブル実態調査も2回行い、報告書も出しているのは他の自治体にはないそうです。
IR型カジノの問題は、カジノへの集客装置として非カジノ施設の役割があり、カジノの儲けから宿泊費や交通費が利用者にはかからないように還元(コンプ)させ、カジノに誘導し、リピーターを増やすシステムであることです。また、窓のない一定の空間で、カジノの頻度を増やし、時間を忘れさせ、短時間で賭けと儲けを繰り返して、賭けを継続させるのがカジノです。
経済効果があるとしていますが、コンプによって集客し、地域経済を衰退させ、カジノで奪われた消費力によりさらなる地域の衰退につながるというマイナスの経済効果があります。ギャンブル依存症により借金や家族との関係悪化、就労意欲を削ぐことによる税収減など社会的損失は大きくなります。
シンガポール型の依存症対策は、自国民の入場制限、掛け金の低下などのによるものです。同国のカジノ・IRは外国人観光客によって成り立っています。いずれにしてもカジノを誘致することによって、カジノ事業者が狙うのは日本人であるということです。絶対に千葉市に、日本のどこにもカジノを誘致させてはなりません。
設立集会では、参加者により設立が承認されました。私自身も同会の趣旨に賛同し、賛同者にはなりました。カジノ反対での一点で市民や団体との共闘につながっていくことを望みます。そのためにも地元美浜区のために「カジノ反対」で頑張りたいと思います。
写真は講演する鳥畑教授。市民の会の代表の元市議の布施貴良氏。