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今日午後2時から、ふくなが洋市議(中央区)が一般質問を行いました。石炭火力発電所建設計画についての質問と答弁の一部を報告します。
【ふくなが洋市議】
石炭火力発電は最新鋭でもLNG発電の二酸化炭素の排出量が2倍あるとされています。
そのことを踏まえて質問を行います。政府は2017年7月第5次エネルギー基本計画を閣議で決定し「長期的に安定した持続的・自立的なエネルギー供給により、我が国経済社会の更なる発展と国民生活の向上、世界の持続的な発展への貢献を目指すとしています。この基本計画に適合するのは、私は自然エネルギーしかないと考えます。
政府は各部門CO2削減が急務としながらも、コスト・供給安定性で優れたエネルギー源であるCCS(CO2の回収・貯蔵)IGCC(石炭ガス化複合発電)等で地球環境と調和した石炭火力技術を確立して今後も適切に活用していく。世界最高水準にある我が国の石炭利用技術の競争力を維持し世界各国に普及していく方向になったことに根本的な問題があります。
石炭火力発電建設を考えるとき、この点を明らかにしないで建設を認めることはできないのです。
エネルギーは、大手電力会社や国家に任せないで、①持続可能、②環境を汚染しない、③安全、④地産地消、⑤将来において発電単価が下がる、⑥市民参加が出来る、この流れにシフトするべきと考えないのか。
【環境局長】
再生可能エネルギーを活用し、電力や熱を地域で生み出し、地域で活用することは、設備投資や雇用創出など地域経済の活性化に貢献することが期待されております。
【ふくなが洋市議】
石炭は将来、無害化をする環境技術が完成した時点で使うために、将来に残す選択があると考えないのか。
【環境局長】
第5次エネルギー基本計画では、石炭は、現状において安定供給性や経済性に優れた重要なベースロード電源の燃料として評価されているところであり、高効率化・次世代化を推進するとともに、よりクリーンなガス利用へのシフトと非効率石炭のフェードアウトに取り組むなど、長期を展望した環境負荷の低減を見据えつつ活用していくエネルギー源とされております。
【ふくなが洋市議】
計画中の3つの石炭火力発電所が稼働したら東京湾全体の複合環境汚染はどうなるのか、また水温の上昇についての問題はどうなるのか。
【環境局長】
市長意見においても、温排水に係る予測を行う際の予測条件を適切に設定し、その詳細を準備書で明らかにすることなどを求めております。
【ふくなが洋市議】
ばいじんと粉じんの違いについて、そして市内における被害の実態、原因はどこにあるのか。
【環境局長】
ばいじんは、物の燃焼に伴い発生する煤(すす)などであり、粉じんは、物の破砕や堆積に伴い発生する塵(ちり)などです。ばいじんや粉じんについて、中央区臨海部の事業所や幹線道路、土地の造成など様々な発生源による面的、複合的な原因によるものと考えられます。
【ふくなが洋市議】
それでは再度お尋ねしますが臨海部の事業所とはJFEのことではないのか。ばいじん・粉塵を出す企業が他にあるのか。具体的にお答えください。JFE関連の事業所と重複するのは。
【環境局長】
中央区臨海部の国道357号より西側の区域において、大気汚染防止法の届出対象となっている、ばいじんを発生させる施設を設置している事業所は52か所、粉じんを発生させる施設を設置している事業所は11か所あります。大気汚染防止法の届出対象となっているJFEスチールと同社の環境保全協定上の関連企業は、ばいじんを発生させる施設設置の事業所は11か所、粉じんを発生させる施設設置の事業所5か所、重複する事業所は3事業所となっています。
【ふくなが洋市議】
公害は原因者負担の原則で被害の除去をしなければなりません。この責任を果たすことについて伺う。
【環境局長】
本市としては、今後も、大気汚染防止法や環境保全協定に基づく立ち入りを実施し、ばいじんの排出規制や粉じんの飛散防止の徹底を図っていく。
今日で一般質問が終わり、その後、決算審査特別委員会が開催され、決算議案に対する各会派からの意見表明が行なわれ、中村きみえ市議(花見川区)が日本共産党千葉市議団を代表して意見表明を行いました。明日は、本会議が午後1時から始まり、討論と採決が行なわれます。