小次郎日記。

20代で乳がんになって,つらいことたくさんあったけど,素敵なことはそれ以上にたくさんあった!ありがとー!

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2007年06月30日 | Weblog
お兄ちゃんが車で迎えに来てくれて,一緒に病院に向かう。
二人ともあえて避けるように関係ない話をした。

外来診察時間が終わった病院は,人がまったくいなくて暗かった。
和田先生を呼び出してもらっている間,私のカルテをお兄ちゃんに読んでもらった。
「(腫瘍が)よく動くので良性?でもエコーで顔つきが悪いから悪性の可能性が高い」というようなことが書かれていた。

和田先生に招かれて診察室に行く。

「残念ながら乳がんです。」

覚悟していたからか,衝撃が大きすぎたからか,泣き虫な私が泣かなかった。
他人の話を聞いているようにうわの空だった。

和田先生が,これから治療で通うことになるとここは遠すぎるから近くの病院を調べておきました,と別の病院を紹介してくれた。
本当は先生にお任せしたかったけれど,先生が近い方がいいとおっしゃるんだからそうなんだろう,と紹介状を書いてもらった。

病院からの帰り道。「乳がんとわかったからには両親に報告しなくちゃいけないけど,私は無理だからお兄ちゃんから話して」とお兄ちゃんにお願いした。

その話以降,なにを話したか,家に着いてからなにを考えたのか,まったく覚えていない。
とにかく人生最大と言っても過言ではない出来事があった。