こんなことって?!ドラマのような事件に巻き込まれました。

旦那が起業、主婦、外資系コンサル会社での管理職、夫の仕事のサポートとがんばってましたが、大変な事件に巻き込まれました。

夫の病気

2016-10-12 01:39:29 | ストレスマネジメント
昨日、夫が難病と診断されました。

ひと月半ほど前から、手がむくみ、軽い痛みが伴うと、近所の医者に通っていましたが、原因がわからずにいました。

さして深刻に捉えていませんでしたが、月曜日に大きな専門病院に行ったところ、全身硬化症であるとの診断が。

肺の線維化も進んでいるとの診断でした。

「重篤な状況でしょうか」との質問に、先生は「良い状況ではありません」との回答。

泣き続ける私に先生は、「最悪の事態はありえなくはないが、今は色々な治療法がある。ネットには怖いことがたくさん書いてあるが、それほど深刻になることはない。

糖尿病や高血圧同様、薬でコントロールしながら一生付き合っていくしかない」とおっしゃった。



ネットで調べると全身硬化症の10年以上の生存率は55-60%。内臓への影響がみられる場合、予後は悪いとのこと。

先日の診察では、夫の肺の線維化の正式な名称は確認できませんでしたが、こちらは、種類によって6か月以内の死亡率60%~5年以内の死亡率50-70%。

全くの素人考えですが、最悪のシナリオは、急性かつ進行性の場合には内臓硬化が急速に進み6か月以内に死亡、最前のシナリオはどこかの状況で症状が治まり10年以上生存(この確率は50%以下)というところでしょうか。

夫の前では先生に聞くことができなかったけれど、夫の「良い状況ではありません」という状況が、上記のスペクトラムのどのあたりにあると考えているのか、次回こっそりとでも聞いてみたい。



私たち夫婦はとても仲がよく、仕事以外はいつもどこに行くのも二人いっしょです。私の会社の飲み会なども、彼がついてくることが多く、会社の中でも私たちの仲の良さは有名でした。

会社の上司や部下に、病気のことを告げたところ、みな、大丈夫ですよ、きっとよくなる、と言ってくれます。

でも私は最悪の事態は起きうると思う。

人生はとても不条理。とてもとても深く愛している人が突然、事故や病気や戦争や様々な状況で奪われてしまうこと。

長い歴史の中で、どれだけ多くの人々が、奇跡を願い、神に祈り、そして絶望のそこに突き落とされてきたことでしょう。

私もその一人となるのかもしれない。ようやく出会えた私の人生の伴侶。ずっと一緒にいたい。どうやってひとりで生きていけるのだろう。

でも私は神様を信じていない。神には祈れない。


寝室から彼の空咳が聞こえてくる。胸が締め付けられる。あとどれだけ一緒にいられるのだろう。

奇跡は起きない。事実があるだけ。彼の病状がどういうものなのか、どれほどのスピードで進行しているのか、事実を知りたい。

できることは何なのか、どれほどの心の準備をしておかなくてはいけないのか。


仕事と両立できるだろうか。彼は事業に失敗してからほとんど収入はない。そういう意味では、世帯収入に影響はない。

でも、これからの治療費等を考えると、私は仕事の手を緩めるわけにはいかない。でも、これまでと同じように仕事を続けられるとも思えない。

少しでも彼と一緒にいたい。できることをしてあげたい。


不安で胸が締め付けられる。なんでも相談できる夫に、今は相談することはできない。私がしっかりしなくては。彼の支えにならなくては。

Dさんのお嬢さん

2016-01-18 13:38:59 | 事件
Dさんには小学生のお嬢さんがいらっしゃいました。

バーの常連仲間によるピクニックには毎回、お嬢さんもいらしていました。

Dさんの奥様は、大変明るく、美しい方でしたが、Dさんは厳つい、お世辞にもハンサムとは言えない方でした。

お嬢さんは、Dさんの生き写しのような顔で、奥様の面影は一切、引き継いでいませんでした。

また、性格的にも、明るくいつも笑顔な奥様に対して、お嬢さんは笑顔のない、どこかくらい感じのする子供でした。

正直、どこか不気味な雰囲気の漂う子供だったのです。

それが何に由来するものなのか、知る由はありませんが、Dさんの心の闇を子供なりに感じ取っていたのかもしれません。

Dさんとの間には、今は弁護士が入っていて直接連絡を取ることはできませんが、今回の事件が今後のお嬢さんの人生の上に投げかけるであろう更なる闇を思うと、Dさんは今頃何を思っているのだろう、自身の犯した罪の重さを感じているのだろうか、と本人に問いただしてみたくなるのです。

Dさんの元奥様

2016-01-11 15:42:31 | 事件
Dさんの元の奥様は、外資系企業にお勤めでした。

Dさんは、そのことが大変自慢で、何かと奥様の仕事を自慢しており、またしばしば人前で、「自分は妻を愛している」と明言されていらっしゃいました。

他方、奥様のほうは、「Dさんは口ばかりで愛しているというけれど、まったく行動が伴っていない」とおっしゃっていました。

特に、奥様のご不満は、Dさんの給与の低さでした。

Dさんと奥様は、Dさんが学生の時に結婚しました。奥様のほうが、Dさんよりも15歳近く年上であることもあり、奥様はDさんの大学卒業をささえてきました。

ところが、医師になっても、Dさんの給与はまったく改善しません。

細かいことは存じ上げませんが、私たちが聞いていた理由は、主に以下の2点でした。

① Dさんが、大学病院の運営について教授たちを批判し、給与の低い研究所のアシスタントのようなポジションに追いやられてしまった。
② 外科医になったものの、ある時からメスを握ると手が震えるようになり、オペに入れなくなり、専門医としての経験を生かせない法医学に回されてしまった

とはいえ、医師免許を持っているのですから、本気になればそれなりの収入を確保できるはずなのに、自分の夢である「研究」や医師としての使命感を追及するために、妥協をしたくない、と主張し、結局、奥様がほとんど生活を支えているという状況だったようです。

奥様も外資系企業にお勤めとはいえ、今思えば、彼女自身、アシスタント職だったようで、給与もそれほど良いわけではなかったのだと思います。

お嬢さんと夫を支える奥様の不満がどんどん高まっていくのを、私たち友人たちも、感じずにはいられない状況でした。


Dさんのプライドの高さ

2016-01-08 12:32:59 | 事件
私も、夫の友人とはいえ、Dさんのことはあまり好きではありませんでした。

Dさんは、プライドが高く、特に、出身大学については、大変自慢に思っていたようです。

バーの常連仲間には、お医者さんも沢山いらっしゃいましたが、そうした方たちを常に出身大学でランキングし、
「xxさんは、○○大学出身だからたいしたことない」というような発言をしばしば耳にしました。

また老舗呉服問屋の出身であること、実家の建物が文化財に指定されていることなど、何かにつれ
「歴史ある名家の出」であることをほのめかそうとするのです。

私には、「名家の出であるにもかかわらず、医学という崇高な理念のために、その家を捨てたヒーロー」という
自分自身のイメージに酔いしれているようで、滑稽でもあり、鼻にもつくという感じで、つかず離れずのお付き合いを続けていました。

Dさんの出自

2016-01-07 09:15:26 | 事件
Dさんは、複雑な家庭の出身でした。

奈良の老舗の呉服問屋の跡継ぎ息子のDさん。

ご両親、特にお母様が呉服屋を継ぐことを強要し、お医者さんになることに大反対されていました。

結局、医師への道をとったDさんとは勘当状態となり、Dさんは、学生時代6年間、新聞奨学生をして暮らしていたそうです。

お母様が大変、変わった方で、幼児虐待もあったとのこと。

子供のころにつけられたという体の傷も見せてもらったこともあります。

勘当状態はその後も続き、結局、ご両親はDさんの結婚も承認せず、孫が生まれてもその関係は改善することはなかったのです。

Dさんの奥様は、Dさんのご両親に一度も会うことなく、離婚されました。

そうした家庭で育ったせいか、Dさんには変わったところというか、ひねくれたところというか、どこかおかしなところがあり、仲間の中に彼を嫌っている人も何人かいました。

夫はとても優しい人なので、Dさんの変わった所を気にする風もなく、そういうわけで、Dさんも私の夫を大変慕っていたのです。