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日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

ワールドカップでのブラジルと日本代表について

2014年07月09日 20時18分49秒 | ブラジル事情

 ブラジルがワールドカップ準決勝でドイツに大敗した。

 まあ、エースのネイマールも怪我で欠いたし、キャプテンのチアゴ・シウバも累積警告で試合に出られなかったので、正直ドイツに勝つのはかなり難しいなあと思っていたが、ここまでの大敗を喫するとは思いもしなかった。

 最初の先制点で、心が折れたんだと思う。もう駄目だって。

 何でもそうだが、メンタルがやられると、勝負事で勝つのは難しくなる。

 サッカーなんて11人もプレーヤーがいる団体スポーツだが、そういったネガティブな気持ちはチームメートに伝染するようだ。

 日本もブラジルとはレベルが違うとは言え、グループリーグの初戦でメンタルの弱さが出てしまった。

 また、日本の場合、主力選手も調子が悪く、他の選手のコンディションも良くない状況でのグループリーグ突破は難しい。

 今回のブラジル代表は、現地のブラジル人も言っているが、クラッキと呼ばれる超一流選手はネイマールだけであった。

 世界の主要3大リーグで得点王を争っているような選手がいないため、フォワード陣はブラジル国内でプレーする選手から選ぶしかなかった。

 ディフェンス陣では世界で活躍する選手が何人かいたが、それでもブラジルの守備が堅かったかと言われれば首を傾げたくなる。

 グループリーグこそ何とか首位で通過したが、そのプレー振りは低調で、ブラジル本来の華麗なサッカーが披露出来なかった。

 ブラジルはいつもスロースターターだから、徐々に良くなっていくかとも思われたが、一向に良くならない。

 決勝リーグでのチリ、コロンビアには負けても全く不思議ではなかった。

 いや、もしベスト16で負けていれば、準決勝でドイツに大敗するという屈辱を味あわされなくてもすんでいたのかもしれない。

 そもそも、チリ戦でのPKでは、数人の選手がホーム開催のプレッシャーから泣いていたり、PKを蹴りたがらなかったというのはサッカー強豪国ブラジルにとって異常事態であった。

 残念ながら、今回のブラジルは出場チーム中10番くらいの実力だったのかなと思う。

 それが運よく準決勝まで行ってしまったのがまずかった。

 一方、日本代表は今回の出場チーム中25番ぐらいの実力だったのかなと思う。

 25番のチームが16番までに入ろうとしたら、やはりチームが1つにまとまって、いつも以上の実力を発揮しないとグループリーグ突破は難しい。

 サッカー王国ブラジルですら、攻撃陣のタレントが不足している。

 サッカー新興国の日本でそう簡単にメッシやスアレスといった世界的クラッキが生まれるのはそう簡単なことではない。

 次のロシアワールドカップはブラジル代表も南米予選を戦うので、予選を通じて強くなっていくだろうし、課題もはっきりしたので、ネイマールのほかにもいいフォワードが出てくるのではないかと期待している。

 また、日本代表にも今回の敗戦を糧に、まずは次のワールドカップ出場を目指し、本選出場を決めた上で、次の大会ではベスト8を目標に頑張ってほしい。

 1つ1つ着実に。ベスト8まで行けば、5試合見られるんだから。

 


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