Heliopause depot

山野草の花フォトや、イラスト等画像中心のヒトリゴト系Blog

長寿とご繁栄を!(*^^)v

2009-06-04 22:24:50 | 映画レヴュー


パベル・チェコフ=「スタートレック(ST11)」ブリッジクルー=
(09年6月4日:Pixiaにて)

え~、遂にST11を見に行ったのでカンソー書いたのですが…。
このブログでは記事ごとの「続きを読む」設定が出来ないという重大事実を初めて知りました。^^;
(概要表示にしてみたら、他の記事の写真が表示されないし…(困))
ネタバレ警告しても、人間の心理として読める状態になってたら見ちゃうから、あんまりイミないと思うんです。
ストーリーを追ったちゃんとしたレヴューではないけど、ヘンにネタバレはしてます。(^^ゞ
なのでネタバレ部分は反転表示させることにしますた。
ちょっとお手間ですけど、ネタバレでも読むって方はコピペの要領で見えない文章を塗って下さい(白くしてあるダケなので塗れば見えます)。
よろしくお願いします…m(__)m。

えー、昨日の水曜日は毎週、レディースデイで映画が1000円です。
それとおととい、裕華宅にもようやく定額給付金が振り込まれまして…。
(銀行振込みの人はもっと早かったみたいだけど、ゆうちょにしたらやたら遅かったと両親が言ってますた…)

で、定額給付金でタクシー代が出そうなので、見たかった「スタートレック(ST11)」を見に行くことにして、一昨日の夜シネコンのサイトでチケットの予約購入したのですが…。
なんとその映画館では、スタトレ以外にも諦めてたコナン君がまだ上映中だったのデシ~!(゜o゜)
有難いことに上映時間もかぶってなかったので、迷わず両方のチケット購入したのは言うまでもなく…。

で、往復タクシー利用だとさすがにタイヘンなので、行きはバスで最寄り駅まで出て、電車に乗ってみました。
覚悟して、かなり余裕みて行ったのに到着がスタトレの上映時間ギリギリになってしまい…。間に合ったからよかったけど。

とにかく辿り着くまでがタイヘンでしたが、でもそれだけの価値はありました。
何たってもう一度見たくなってしまったのです!
(帰りのタクシー代が3000円超えたので、また見に行くのは先ずムリぽいですが…(T_T))

最近そういう映画にあんまりお目にかからないので、それだけでも収穫ですが、その作品が「スタートレック」となれば、喜びもひとしお。

で、STはそもそもSF作品なので、この映画も当然、先ずSF映画なのですが、今回のST11はエモーショナルな人間ドラマでもあり、また青春映画でもありました。

監督がJJ・エイブラハムズと聞いた時点で、「乗組員同士の対立は描かない」というロッデンベリー氏の造って来たST世界とは異なった、かなりエモーショナルな映画になりそうだという予感はありました。
でもその時はまだ、結果的にどっちに転んでるか分からなかったので、この新しい映画を自分がSTとして受け入れられるかどうか不安があったのも確か。
だけどほんのちょっと先行公開された本国アメリカでの大ヒットの報道を聞いてからは、その不安もなくなりつつありまして…。

そして本編。

オープニングから、カーク親子の物語に惹き込まれてしまい思わず涙…。
でもそのあとは、重くなるかと思いきや最後まで楽しくて、2時間があっという間でした。
楽しかった理由は、ファンなら分かるユーモアがそこかしこに散りばめてあったから。それと、骨子はOSTメインクルーの出会いの物語なワケですが、役者が交代しているにもかかわらず、登場するやいなや「あ、マッコイだ。」「スコッテイ~♪」と分かってしまい、「エ? コレがあの人?」という違和感が全くなかったのもうれしかった。
(スポックがひと目見て分かるのは当然としても…)
これは脚本家やエイブラハム氏の人物把握が、間違ってなかったことの左証だと思う。
で、人物把握が正しければ当然、描かれる世界もまっとうなものになるワケで…。

最初は全く反目し合っていた、カークとスポックがお互いを認め合い、信頼関係が築かれて行くさまは見事だと思いました。
あとは…。ヴァルカン科学アカデミーへの入学を蹴ってスターフリートに入隊したスポックと、反対したサレク父ちゃんとの確執も、知ってたはずなのに全く違う角度から描かれていて新鮮だった。

え~それからこれまで、裕華のOSTの一番のお気に入りキャラはスポックだったわけですが、今回から変わったかも。(^^ゞ
一番のお気に入りは、何とチェコフ!
※スポとチェコ?ぜんっぜんタイプ違うやん! どーゆーこっちゃ!…というツッコミは、このさい受け付けておりません(爆)。
↓以下反転
や~今回、チェコフには一番、笑わせてもらいました!f(^~^)
どうもやけにチョコマカしてる、と思ったら17歳って言うし、ロシア訛りがキツ過ぎてこんぴーたーに音声認証コード弾かれちゃうところとか、もータマリマセン。
その上、そのロシア訛りチェコフにわざわざ全艦アナウンスをさせるパイク艦長も、なかなかのツワモノとみた^^;。
反転終わり。

…で、よけいな心配しちゃうんだけど、あのロシア訛り、吹替えではどうなっちゃうのかなぁ?
これまでのOSTや映画の吹替えでは、フツーにしゃべってたよねチェコフ。
今回からは、何とか工夫してほしい。それを言うならスコッティのスコットランド訛りも、日本語でも何とか分かるようにしてくれたらいいなあ(大阪弁にするとか?(爆))
これがないと面白くないもんねぇ…。

そのほか…。
何かとりとめなくてスンマセン、ストーリー追ったちゃんとしたレヴュー書くにはもう2回くらい見ないと…。細かい部分でよく理解出来てないところがたくさんある気がする…(^_^;)。
なんでかっつーと、今回映像がスタイリッシュで素晴らしかったので、見とれてて字幕をちゃんと見てない。あう。f(^◇^;)
その代わりいっしょけんめ聴いてたけど、みんなスゴイ早口だから短いセリフしか分かんないしさ~。
(注:早口なワケはない。単に裕華がナチュラルスピードの英会話について行けてないダケ…)
今回やけに色白でアヤしい若スポックに、何度も耳元で「ホラ字幕も読めよ…」ってサイラー声で囁かれてたような気がするのは裕華ダケ?(^~^A)

最後に…
見終わってフト思ったのは、もしかしてこの映画、本来Voyagerでやりたかったことの集大成になってるんじゃないかな~、ってコトでした。
というのもVOYキャラってかなりST11とシンクロしてるトコがあるんで…。
例えばTNGのピカ艦長とは正反対の、規則より自分の直感を信じる若い艦長と一癖ある副長のコンビとか、経験豊富なパイロットと初々しい新人のコンビとか…(VOYのパリキムってそうだよね、ST11ではスルとチェコ。面白いのは、VOYでは新人のキムがアジア人でST11ではパイロットの方がアジア人)
初めの方でも書いたけど、「スタートレック」という最初のTVシリーズを創造したプロデューサーのロッデンベリー氏が、「23世紀の宇宙時代に生きる人類は進化してるから、クルー同士が対立することはあり得ない。」という考えを持っていて、それがこれまでのST世界の不文律になってるところがありました。
ただDS9だけは、宇宙基地が舞台でシチュエーションが違うため、対立関係を含めた人間ドラマが主体になりましたが、これがうまくいったので、VOYも当初はそうなるはずで、トム君と副長が反目しあってる設定が出来上がってました。でも直前にロッデンベリー氏のダメ出しがあったためにそれについては最後まで触れられず(第3シーズンクリフハンガーの「生命体8472」等にその片鱗はありますが)、シリーズが迷走した感があります。そのためか、今回ST11でブリッジ内で争うカークとスポックを見た時、何とも言えない感慨がありました。
ロッデンベリー氏がご存命ならまず見られなかったシーンだろうし、VOYのシリーズ内で見たかった場面でもあったからです。
それでもとにかく、今後のST世界の方向性がはっきりしたこと、自分がそれを手放しで楽しめたことはタイヘン喜ばしいです。
もうひとつ、ST11がかの「スターウォーズ」EP1~3のような失敗作にならなくてよかった!
「インディ・ジョーンズ4」なんかも失敗作の方だと思いますが、やっぱり制作目的がビジネスに傾き過ぎてる映画は、いくらお金をかけてあってもそれと分かっちゃいますから…(ex;J・ブラッカイマー作品)
ST11にしたって売れてくれないと困るんだろうけど、賛否を覚悟で賭けに出た、って感じがするので計算ずくよりずっと潔いです。
願わくばVOYでその賭けに出て欲しかった気もするけど、遅きに失したわけではないと思うし、見事な復活を今は素直に喜びたい。
映画はシリーズ化が決定したそうだけど、新たなテレビシリーズの制作予定はないのかな~?(゜゜)