エヌのブログ - 永田町激動記 & 東日本大震災記録

2011.8.30新首相誕生に伴い、≪エヌのブログ - 東日本大震災記録≫を、( ↑上記↑ )に改題

野田首相  原子力安全会合演説 (要旨)

2011-09-24 10:14:22 | 野田佳彦
フクシマの教訓共有し原発推進 国連原子力会合が閉幕
asahi.com 2011年9月23日18時13分

ニューヨークの国連本部で開かれていた原子力安全に関するハイレベル会合は22日午後、福島第一原発事故の教訓を踏まえた世界最高水準の安全対策を共有することを確認して閉幕した。国際社会は今後も原子力利用を推進していくことで事実上、合意した。

会合の冒頭、ビデオ出演した国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は、安全強化のための行動計画が承認されたことを報告。

「福島事故は原子力の終わりを意味するものではない。多くの国が依然としてエネルギー需要の高まりや気候変動への懸念から原子力利用の拡大を意図している」とし、行動計画の実行が欠かせないと訴えた。

演説した野田佳彦首相も「脱原発依存」には触れずに、逆に「原子力利用を模索する国々の関心に応える」と語り、原発を導入する新興国には技術協力していく考えを示した。

会合を主催した潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、福島第一原発を視察した経験を踏まえ「人々の信頼と信用を取り戻すためには原子力のあらゆる面における透明性と公開性が欠かせない」と訴えた。(ニューヨーク=行方史郎)

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野田首相:原子力安全会合演説(要旨)
毎日新聞 2011年9月23日 東京朝刊

野田佳彦首相が国連の「原子力安全会合」で行った演説要旨は次の通り。

  ◆ 福島第1原発事故 ◆

巨大地震と津波に被災した日本国民は、世界中から心温まる励ましと支援をいただいた。全国民を代表し、深く感謝する。わが国は半世紀以上にわたって原子力の安全な活用の方途を研究・応用し、原子力産業を育成・発展させてきた。それだけに今回の事故は日本国民に深い衝撃を与えた。

関係者のひたむきな努力により、事故は着実に収束に向かっている。原子炉の冷温停止状態は予定を早めて年内を目途に達成すべく全力を挙げている。津波への備えに過信があったことは疑いがない。炉心損傷に至る過酷事故を想定した準備も不十分で、ベントの作業に手間取り、貴重な時間を失った。何よりも急がれるのは、教訓に基づいて内外で原発安全性の総点検を進めることだ。

  ◆ 事故情報の開示 ◆

事故の全てを迅速かつ正確に国際社会に開示する。事故調査・検証委員会が来年には最終報告を示す。国際原子力機関(IAEA)と共催の国際会議を来年、わが国で開催し、原子力の安全利用への取り組みの方向性を国際社会と共有する。

  ◆ エネルギー政策 ◆

原子力発電の安全性を世界最高水準に高める。原子力利用を模索する国々の関心に応える。新興諸国をはじめ世界の多くの国々が原子力の利用を真剣に模索し、わが国は原子力安全の向上を含めた支援をしてきた。今後とも、これらの国々の高い関心に応えていく。

再生可能エネルギーの開発・利用の拡大も主導。中長期的なエネルギー構成の在り方は来夏を目途に具体的な戦略と計画を示す。

  ◆ 核セキュリティー ◆

核セキュリティー確保に積極的に参画。来年の核セキュリティー・サミットに参加し、国際社会の共同作業に積極的に参画するとともに核物質や原子力施設に対する防護の取り組みを強化する。

  ◆ 結び ◆

人類が英知によって原発事故の突きつけた挑戦を克服し、福島が「人々の強い意志と勇気によって人類の未来を切り開いた場所」として思い起こされる日が訪れると確信する。日本は事故の当事国として全力で責務を担い、行動する。【共同】









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