アサヒの二歳の誕生日。
何も買ってあげられない父ちゃんから、せめてもの手づくりケーキ。
大阪屋で買った、スポンジとホイップクリームと苺を組み合わせただけのものだけど、喜んで食べてくれた君が父ちゃんはとても嬉しい。
いつまで、ピュアでいてくれるものかと、ふと考える。
あいつらを思い浮かべるとその日は、そう遠くはないなと…。orz
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夕方、昼寝をしていたアサヒが目を覚ました。
「まんま!まんま!」
と言っているので、空腹なのだろうと思いキッチンに行ってなにかつま
み食いでもするかと考えていた矢先、携帯が鳴った。
保育所からだ。
「ヨータ君の咳が停まらず、ひどい喘鳴もあるので、直ぐに迎えに来て
いただけませんか?」
と、保育士の緊迫した声が飛び込んできた。
ジャージのまま、ダウンジャケットを羽織りアサヒを抱えて車に乗り込
ん . . . 本文を読む