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YOU-PROJECT BLOG

8/30チューズデーレター

さて、今回は作品特徴と作品制作の流れを公開します。

2.-② 作品特徴
① “枚方市”と“京都市”と“他都市”で
  YOU企画は枚方市と京都市の両方に本拠地を置くハーフな劇団です。今回はその利点を生かして複数都市でのロングランに挑みたいと思います。非営利ながら持ち出しのないプロとして作品を生み出すモデルとなりたいです。さらに関西と一口に言っても、場所によって様々で、異なる劇場・観客と出会い作品が生み出されていく中で、出会いとコミュニケーションの芸術である演劇の深化を目指します。
また、口コミによる観客の増加と投入した資金の確実な回収によって作り手側の次回作品へのエネルギーともしたいです。

② 会話のみでの構成
   「静かな」演劇として知られる平田オリザ氏の戯曲ですが、「日常の中の<非日常>」をテーゼとす 
  るYOU企画と同じく、会話劇の合間に非常に幻想的なシーンが挿入されます。またYOU企画のこれ
  までの作品で用いられてきた3分に一度“何か”が起こる、飽きさせない演出も健在です。オリジナル
  作品のもつ、非常にリアルな現実をのぞき見するような面白さに加えて、モチーフとなる「銀河鉄道の
  夜」の不可思議な面白さを加えていきます。

③ 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」がモチーフ
  世界中で愛される宮沢賢治「銀河鉄道の夜」がモチーフとなっています。
 原作は自己犠牲・死・友情などがテーマとなっていますが、宇宙のイメージや賢治の世界観を生かしつ 
 つ、現代社会を映し出し観客が自身を投影するような作品となります。
 夜空の星をスターに読み替えて、「星が死ぬ」つまり「仕事を引退する」とはどういうことなのか、
 「輝く」「輝かせる」とはどういうことか考えます。

3.作品制作の流れ

1.ワークショップ(3人の関係性・組み合わせなどをみます)
2.キャラクター造形(人・動物などからいろんなものを借りてきて振り付けとして考えていきます)
3.読み合わせ(戯曲の言葉、助詞一つに至るまで作家の意図・役者の解釈を話し合います。)
4.立ち稽古(2と3の成果を踏まえて、一つのミザンセーヌを創っていきます)
5.実験(ある状態を創りたいので、たくさん試してみて、いいことと悪いことのルールを決めていきます)
6.本番(毎回、そこに在る物語を観客に届けていきたいです)

この作品特徴は、そのまま載せているので、当初は他都市でやりたかったんですね。
どこか劇場、呼んでくれないかな。

そして、③は個人的によく考えていたことです。

ちょうど羽海野チカさんの「3月のライオン」で、老棋士が無数のたすきを渡される話が自分自身にもぐっと来ていました。
演劇って結構みんな辞めていくんですよね。

僕は、幸運にも、そして来てくださる皆様のおかげでなんとか16年目に入ります。
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