演劇って旅に似ていると思う。
よく読書が、旅に例えられる。
優れた物語を読むと、本当にその物語世界に引き込まれ、旅をした気になる。
優れたマンガやドラマの脚本もそうで、本当に“引き”が強い。
次のページをめくらせ、次にどうなるのかを読ませる。
例えば、美内すずえ。
有名な「ガラスの仮面」をはじめ、本当に多彩な作品群があり、特に短編が私は好きだ。
あるいはハリー・ポッター。
わくわくする物語、イマジネーションが広がるディテール。
素晴らしい。
そして、尾田さんのワンピース。
50巻を超えていまだ物語の半ばらしいが、次を読みたくなる力は衰えるどころか強さを増している気もするし、
張り巡らされた伏線は、ファンにはたまらないだろう。
そして、わたくし・・・。
「Unequal」は、立ち稽古が始まった。
以前書いたように、最初と最後は決めている。
あと、ばらしちゃうと、前回音響・照明に多少頼ったけれども、今回はほぼ使わないつもりだ。
今は、序盤、いかに観客をひきつけ、面白がらせ、今回の芝居に対する期待値(感覚的な言い方ですいません)をあげていくかをやっている。旅行で言えば、ツアーの序盤、1日目といったところだ。
とりあえず、全員関西人なので、ちょっと漫才の稽古を取り入れ、普通の会話できっとサローヤンは面白いところを狙っても書いているだろうところを、本気で漫才風にアレンジしようと試みている。
マンガや小説、ドラマと同じところは、観客に「次、どうなるんだろう?」と思わせるところだが、
逆に違うところは、それを俳優で持たせるということだろう。
基本的に舞台上には俳優のほかは何もないので、マンガや小説やドラマならいきなり場面転換したり、無駄な部分を挿入して時間を稼いだりとかできないので、いかに俳優で持たせるか、出てくるキャラクターを愛してもらうかである。
愛されていれば、感情移入して私ならどうするだろうと思ったり、客観的に次にこいつは何をするんだろうって思ったりする。
しかし、俳優(と演出家が作った)の空気がちっとも面白くなければ、その芝居に観客はついていけずに、ツアーから離脱してしまう。
しかし(二回目)、実は僕が今一番考えなければならない「アトラクト」(=魅了する、惹きつける)は、明日9:00が提出期限の戯曲の課題だ。
全く書けていないし、箱書きの書きかけプロットと、最初の出だしのアトラクトだけでも書いて出そうと思うのだけれど・・・。
徹夜は美容に悪いし・・・。
とりあえず、
ト、長蛇の列が並んでいる。
役所ではおなじみの風景だ。
しかし、こんな小学校の元教室をそのまま使っているようなところでは、むしろ学校を思い出させる。
みたいな、書き出しにしようかな、とおもっているところだ。
多分、来年度か再来年度にはYOU企画でやると思いますし、楽しみにしていてください。
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