6時前に目覚める。起きる元気がないので、漱石『日記 及 断片』の拾い
読みをする。
『日記』『断片』には関心事、嬉しい事、不愉快な事など細かく活き活きと描
かれている。喜怒哀楽が率直に表現されていて、漱石がより一層身近に
感じる。
大正5年(1916年、漱石49歳)の日記
6月2日[金] 子供と話
「お父さま地面の下は水でせう」
「さうさ水だ井戸を掘ると水が出るからな」
「それぢやなぜ地面が落こちないの」
「それやお前落ちないさ」
「だつて下が水なら落ちる訳ぢやないの」
「さう旨くは行かないよ」
「お父さま、此宅が軍艦だと好いな。お父さまは」
「お父さまはただの宅の方が好いね」
「何故」
「何故つて訳もないが」
「だつて地震の時宅なら潰れるぢやないの」
「ハハア、軍艦なら潰れないか。こいつは気が付かなかつたな」
漱石全集 第二十六巻 『日記 及 断片 下』 p.215 岩波書店
漱石と子供のほのぼのとした会話。
7時過ぎに起床。
日課・・・ ラジオ体操、ゴミ出し。
きょうも気持ちのいい晴れの朝。
ラジオ・新聞・ネットのニュースは
「首相、郵政4分社体制の見直し表明」
衆議院予算委員会での発言。さらに「民営化に賛成ではなかったが、内閣
の一員だから最終的に賛成した」「総務大臣だったが、民営化担当大臣で
はなかった」
ええ~という感じ。
午後
「Sティ」へタマちゃんの買物に。
昨日は売り切れだったが、きょうはあった。タマちゃんに喜んでもらえる。
夕刻散歩に。
近づいても逃げない。
近鉄特急。
月と山の中腹の鹿。
風は強いが、
春の日差し。
■ きょうのタマちゃん