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2008/03/04 将棋界の一番長い日(2)

2008-03-04 20:05:18 | Weblog

将棋界の一番長い日(2) (2008/03/03の続き)

■ 挑戦者争い 

 
羽生二冠は、勝つか、三浦八段が負けると挑戦者に決定。羽生二冠が
負けて三浦八段が勝つと両者の同率決戦となる。

①2008/03/03 22:30 ○羽生善治二冠 - ●谷川浩司九段 


投了図

谷川は飛車・角をさばけず、また持ち駒『歩』がないため桂馬を守れず
投了。『歩のない将棋は負け将棋』、67手の短手数で決着、羽生が完勝
した。
その結果、羽生善治二冠が名人への挑戦権を獲得。七番勝負第1局は
4月8、9日指される。


■ 降級者争い


一番の興味は、もう一人だれがB級へ降級するかだ。降級の可能性が
あるのは久保利明八段と
佐藤康光二冠。
②三浦弘行八段 - 久保利明八段、③佐藤康光二冠 - 木村一基八段
戦に注目


②2008/03/03 23:00 千日手 三浦弘行八段 - 久保利明八段 


千日手直前の局面

後手久保の指しやすい将棋だったが、勝ち方が難しく久保は千日手を
選択。
30分の休憩後、先手後手を入れ替えて久保の先手で指し直しとなった。
指し直し局の持ち時間は、久保八段が1時間、三浦八段が1時間10分。


③2008/03/04  1:28 ○佐藤康光二冠 - ●木村一基八段
 


1五桂の王手に1二玉と逃げたところ。佐藤(手前)の手番、ここで決め
手が出る。

次の一手は?


3六角

佐藤の3六角で勝勢に。


投了図

3六角から何手か進んで佐藤の4二飛までで投了図。
後手の木村からは攻め手がない。佐藤からの2三銀と2一銀不成を防ぐ
手がなく、やむなく木村投了。


木村八段投了の瞬間

佐藤は勝勢の将棋を一旦は逆転されたが、また逆転。3六角が決め手
になり勝利した。
対局開始から約15時間、両者1分将棋。頭が朦朧としている中、ぎりぎり
まで考えて指す。大熱戦だった。

この結果、佐藤二冠がA級残留を決め、同時に久保利明八段のA級陥
落が決まった。


■ 散歩道にて 




■ きょうのタマちゃん