よし笛と仲間たち

よし笛音楽に興味のある人たちの情報交換と交流を深めるラウンジ。
よし笛のやさしい音色で、人びとの心に幸せを…

齢を重ねるということ

2011年12月17日 23時52分36秒 | 思うこと

”卒寿のデビュー”と話題になった横井和子さん に惹かれてCD「ピアノ・リサイタル2010」を聴いた。

現役最高齢のピアニストで、大阪教育大、大阪芸大の名誉教授で、関西クラシック界の重鎮。

音楽生活70年ものキャリアのなかで、今日まで歩んできた証しに、日本大学・カザルスホールでのコンサートホールのライブ録音したものという。

私生活では、幼くして両親を亡くし、祖母の育てられて東京音楽大学(現東京芸術大学)を卒業し、翌年結婚した夫はミャンマーで戦死、弟さんを病気で亡くした。

「つねに音楽があったからこそ、悲しみを乗り越えられた」。そして「人生最後の日まで、ピアノとともに歩み続けたい」と述懐する。

いま91歳。毎日2時間、鍵盤に向かう。

折りもおり、96歳のチェリスト・青木十良さんの音楽人生をたどる『チェリスト、青木十良』(大原哲夫著)が雑誌の書籍紹介欄で目にとまって、本を読んだ。

鉱石ラジオを作ったりした科学少年が、チェロに出あい、ドイツ人チエロ奏者に出会って手ほどきを受け、以後はほとんど独学。

88歳で、バッハの『無伴奏チェロ組曲第6番』をCDにリリース。以後さかのぼって全6曲を目指しているという。

”絶妙のボーイング”と評され「チェロを通じて人間の尊厳を表現したい」という青木氏に感動を覚え、CDを求めた。

楽譜を見ながら、ボーイングのイメージトレーニングをする姿に、またしても感動する。

横井ピアノと青木チェロを交互にBGMとして聴いている。

                  ♪

98歳で詩集『くじけないで』を出版した柴田トヨさん が『百歳』を続刊され、共に読んだことは、前にこのブログに書いた。

と、たまたま見ていたテレビ番組で「絵日記」を描き(書き)つづける93歳の竹浪正造さん が紹介されていた。

昭和30年1月1日に一念発起していらい休まず56年間、大学ノートにして2296冊になる。

たまたまその番組をみていた出版社の社員がぜひ本にしたいと即交渉。

『はげまして はげまされて』として出版された。親子の絆、家族愛がユーモアとともにつづられている。

「世界記憶遺産」にも登録されたという。

当のご本人は照れながら「人生のよい土産になる」とポツリ。

きょう傘寿の第1歩を踏み出した私。大先輩たち、横井さん、青木さん、柴田さん、竹浪さんに学び、あやかりたい。


よし笛サンタクロースがデイケアセンター慰問

2011年12月12日 17時21分25秒 | よし笛エンジェルス

♪ あわてんぼうのサンタクロース 

      クリスマスまえにやってきた

          えんとつのぞいておっこちた…♪

よし笛トゥッティに、大津市田上の吉徳医院のデイケアセンターからお呼びがかかり、

4日早い21日午後、お出かけすることに。

この施設で働くメンバーの心くばりもあってのお話。

おとなと子どもの三世代で、クリスマスソングを演奏します。

『もろびとこぞりて』『あらののはてに』『赤鼻のトナカイ』『きよしこの夜』

のほか、東日本大震災があって、この歌ほどたくさん歌われたことはない『ふるさと』『見上げてごらん夜の星を』

懐かしの『青い山脈』や『シルクロードのテーマ』

これがないと締まらない『琵琶湖周航の歌』など全9曲。


傘寿を略体字で表記したうえ分解してまで、無理しなっくってもいいのに

2011年12月11日 20時10分01秒 | 思うこと

「傘寿まであと10日だね」。元気で80歳の誕生日を迎えられる幸せと感慨にふけっていた

その夜、妻が倒れた。救急車のお世話になって緊急入院。

以後、ベットに付き添うため朝に夕に病院通いをしている。

今夜は「あと1週間だね」と、ひとりわが身に語りかけた。

 

しかし待てよ。傘寿って何だ

傘の略体「仐」を分解すると、八と十になるからだという

ずいぶんとこじつけた乱暴な説明だ。

現役時代は、書くことを、もちろん漢字も大事にしてきただけに悲しくなる。

そういえば、まだあるぞ。

「喜」の草書体が七十七のように読めるから「喜寿」。

八十八も「米」を分解したもので「米寿」という。

90歳を「卒寿」というのは「卒」の略体「卆」を分解してごらん、九と十になるだろ、っていう

こんどは引き算。百から一を引けば白になるから「白寿」。百歳の1年前、つまり99歳のこと。

八十一が「半寿」。百歳を「上寿」。108歳は「茶寿」。百十一歳は「皇寿」…。かなり無理してる。

 

腹立ちまぎれに脱線したが、素直に「傘寿」を喜ぼう

人口3万人余のサンマリノ共和国の男性の平均寿命は80歳で世界一位だそうだ。

日本は79.64歳で世界第4位。ミイラになっていた名ばかり高齢者がいるからアテにはならない。

なにはともあれ、35年まえに他界した亡父が74歳だったから、親を超えたことにも感謝しよう

当て字や足したり引いたり、分解したりの漢字にまどわされず、

「七珍万宝の髄一は人の命と人の誠」のことわざにもあるように、

私の座右の銘「誠心誠意」で、これからも生きていこうと思う。


復興支援アルバムの『がんばる 君のために』って、こんな歌

2011年12月05日 10時02分23秒 | 思うこと

この曲の作詞・作曲は、関島秀樹さん。

熊本県荒尾市に生まれた彼は、中高校は地元で、東京の大学へ出る。

高校の母校で体育教師を夢見るが、音楽の世界へ。有名歌手のマネジャーをしたりして、

24歳で『あじさい寺』でレコードデビュー。いくつかのテレビドラマの役者を経験、地方各地のテレビ局のDJ。

39歳で比良山麓に移り住む。結婚し二女の父。

大津市制100周年イメージソング『大津100年の歴史』『大津 幾千年の歴史を越え』を発表。『ぶらり北近江』『びわこ僕のふるさと』など滋賀にまつわる作品も多い。

津波から村人を守った男の歌『稲むらの火』、太平洋と日本海をサクラのトンネルで結びたいという夢を実現しようの病をおしてサクラの苗木を植え続けた国鉄バスの車掌の物語『てんごの夢』、阪神淡路大震災復興10周年によせた『あの日を忘れない』など社会派の曲も多い。

近年、島津亞矢でブレークした『帰らんちゃよか』や『生きたらよか』『熱情』『龍馬の夢』などもある。

ディスコグラフィーをあげていたら枚挙にいとまがない。

熊本県誘友大使、荒尾観光大使もつとめる。

            ( ← コンサートのフライヤー)      

                  

東日本大震災復興支援アルバム『がんばる 君のために ~復活への約束~』を発売している。

収益のすべてを被災地の義援金にあてる、という。

東日本大震災の被災者のために歌った曲ではないかもしれない。

が、いまこの歌を聴く被災地の人々の心を打つにちがいない。

『がんばる 君のために』は、こんなことばでつづられている。

      ♪ 悲しくて 寂しくて 世界、じゅうで たったひとりに思える時

        真っ暗で泣きたくて 生きる希望も 何もかもが見えない時(省略)

             喜びや 幸福を 分かち合える人が 誰かそばにいたら

             つらくても 悩んでも 君のためなら 僕は強く生きていける

         愛する人 大事な人 見ず知らずの人かもしれない

         希望に燃えてる時も 助けが必要なときも

         僕は君の笑顔を いつも見たいから

              がんばる君のために  ………… ♪  繰り返し絶唱する。

                   ◆

表題曲のほか『ほんとうの勇気』『稲村の火』『あの日を忘れない』『今はじめよう』など13曲が収録されている。復興支援アルバムは、2,000円(税込)。

購入希望者は、郵便局から「CDタイトル、代金+送料手数料300円」を、口座番号00900-5-311148 風の丘音楽工房・ナチュラルクラブ」あて振り込めばよい。


がんばる君のために~復活への約束~を歌う関島さん

2011年12月03日 16時00分15秒 | 思うこと

友人であるシンガーソングライター、関島秀樹さんから相次いでハガキとメールが届いた。

2011年6月、”あの日”から百か日、関島さんは、東日本震災地に立っていた。

滋賀をうたい、人生をうたう。弱者への熱い思いと祈りをうたう関島さんは、被災地で『がんばる君のために~復活への約束~』をした。

比良山のふもとより東日本の被災地へ、復興と希望のい願いを込めて、12月9日(金)、浜大津の旧大津公民館で関島さんはコンサートをひらく。

石垣島出身のミュージシャン、ミヤギマモルさんと妃月洋子さんがゲスト出演する。

ミヤギさんといえば、千昌夫もカバーした『三拝云(ミーファイユー)、ありがとう』、夏川リミの『愛のチカラ』や『やいま(八重山)』『島唄の心』など、これぞ!沖縄を作詞作曲している。

妃月さんも神戸生まれの神戸育ちだが、ルーツは与論島。

三井三池炭鉱の労働争議のなかで現れた作曲家で38歳で他界したドキュメンタリー映画で『魂のウマ~荒木栄の歌が聞こえる』で、妃月さんは主演し、主題歌をうたった。

DIAMANTESのアルベルト城間さんに認められ、『~眠れぬ夜の処方箋~夜曲美学』『永遠にtogather』をCDリリースしている。

実はアルベルトさんとは、私が現役時代の23、4年前、関西の小・中学生と沖縄米軍家族の子どもたちと日米親善交流を兼ねた“国内留学”を企画し、そのお手伝いをしてもらったという縁がある。

アルベルトさんは、ペルーの日系三世。日本人歌謡コンクールの南米地区大会で優勝し、ご褒美に日本への片道切符をもらって曾祖父の故郷、沖縄へ来たばかり。

留学生徒の歓迎会、お別れ会で、ギター片手にうたい、関西の小・中学生にとっては、いい兄貴だった。

人のつながりって不思議だ。

私が関島さんと出会って15年ほどになる。私はあと2週間ほどで傘寿、私もそのころは若かった(?)。

その関島さんは、来年はデビュー33年目。57歳になったばかり。

「決意の船出」を、1月7日、大津港からミシガンに乗って出帆する。

                ◆

    関島秀樹コンサート『がんばる君のために』

9日(金)午後6時開場、7時開演。旧浜大津公会堂は、京阪浜大津駅から歩いて1分、JR大津駅からは15分。

チケット:おとな3,500円(前売り3,000円、中・高校生1,500円(同1,000円)小学生700円(同500円) 風の丘音楽工房(☎、FAX077-592-2325)