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イワシのトルネード~伊豆大島ダイビング

2021-02-27 07:29:07 | SCUBA diving

なんと、今頃になって今年の初ダイビングです。
天皇誕生日の飛び石連休に、伊豆大島へ行って来ました。
今回の目的は三つ。
(1)ドライスーツとSE7ENリブリーザーの組み合わせでのダイビングの習熟。
(2)SE7ENリブリーザーでのディープダイブ
(3)最近秋の浜で頻繁に見られているイワシの大群の観察

 金曜日の夜10時に、東京港竹芝桟橋から東海汽船のフェリーに乗って出発。昨今の社会情勢ゆえ、週末旅にもかかわらず乗客は百人にも満たないガラガラの船内。特2等のカプセルルームにもぐり込んですぐに眠りに落ちてしまい、横浜港に寄港したのも知らないくらい爆睡でした。朝6時に伊豆大島の岡田港に到着し、バスで宿泊先に入って着替えと荷物整理。8時にダイブショップから迎えに来てくれて、4日間のダイビング三昧の休日のスタートです。

 今回は飛び石連休でしたが、(私にとっては幸いにも)他のファンダイブのゲストはごく少数で、思いっきりSE7ENリブリーザーを使わせていただけました。昨年10月に購入したマイ・リブリーザーPoseidon SE7ENでのダイビングも、今回で12本目。当初は段取り悪かった最初の組み立てと準備の手順もずいぶん手際よくなってきました。しかし、ドライスーツと併せてのダイビングでは、ウェイトは合計13.5kg!! BCDの専用の両ポケットには3kgずつ、腰のベルトに6kg、両足首に750gずつと分散しますが、やはり大変です。炭酸ガス吸収剤の容器に大きな浮力があるので、仕方ないね。もう一点、ドライスーツは両肩下をつなぐ背中側にゴツイ防水ファスナーがあって、これが曲げ伸ばし出来ないために両腕の可動範囲が狭められるんです。このため例えばBCDの左右の側面に大きなDリングが付いていて、カメラや水中ライト、その他のアクセサリーをフックで付けたり取り外したりするのですが、水中ではマスクで見えず、手が届きにくいためにその簡単なフックの付け外しが結構大変になってしまうんです。こんなこともすべて手探りで出来るよう、とにかく経験を重ねて器材に慣れるしかありません。

 一本目は有馬さんのガイドで、他にショップスタッフ1名とゲストは私だけ。行き先は秋の浜のアサヒの根。珍しいハナダイでもいないかな~と探してきましたが、あいにくそちらは空振り。それでも2ヶ月ぶりのダイビングで明るい陽射しの下、透明度も20m以上あってとても気持ちよく潜れました。午後にはもう1本。木村君のガイドで、別のショップスタッフ1名、ファンダイブの女子ゲスト1名、島在住のダイブマスターの友人1名と一緒に、秋の浜の右斜面へ潜りました。

 

 二日目は、ガイドの木村君を独り占めで、秋の浜で2本潜りました。1本目は際の最大水深47m。沖出しの緩やかな流れがかかっていたおかげで、アサヒハナゴイがいっぱい群れていてくれました。

二本目は右斜面。

大きなミカドウミウシ。傷もなく、とっても綺麗でした。ウミウシカクレエビも4cmくらいの結構大きいのが付いていました。

こちらは巨大なミノカサゴ。ここまでのサイズは伊豆大島ではあまり見かけません。

 3日目の一本目は有馬さんのガイドで、ビギナーのゲストの男の子と一緒。彼はドライスーツで潜るのが初めてとのことで、20mの落っこちそうな岩まで来たところで緊張のせいかギブアップ。途中まで浮上して、その後落ち着いたものの、予定のコースを半分で切り上げて最大水深20mと、ちょっと残念な一本でした。

 そして2本目は木村君のガイドで、島在住のダイブマスターの友人女性と一緒にアサヒの根へ向かいました。
いつも通り水深10~15mの中層を北へまっすぐ進んで、前方にアサヒの根が見えてきたところで40mの海底へ向けて降下を始めたとき、いつもなら中層を広々覆っているイサキの群れが、今日は少し深めの海底近くに大きく固まって群れていました。

彼等を横目に見ながらアサヒの根に到着し、さぁ何かいないか探し始めようとしたところ、、、

それは沖合から突然やってきました。あたりが一気に暗くなり、周囲も頭上も無数のイワシの洪水に覆われました。

少し先を泳ぐ木村君の頭上には、排気の泡を嫌ってぽっかりと穴が開きます。

突然の予期しない出現だったので、夢中でカメラを向けましたが完全に準備不足で、結構深場なのでじっくりと狙う余裕もなく、自分の撮影は惨敗でした。幸いにも同行した友人がワイドレンズも持っていて、機転を利かせて私を入れて素晴らしい写真を撮ってくれました。本当に感謝です。

 最終日は器材片付けの都合で通常のスキューバで1本だけ、有馬さんのガイドで潜ってきました。落っこちそうな岩の横の砂地には、私は初めて見たオオサルパなる不思議な動物。

レンテンヤッコの幼魚

ホムラチュウコシオリエビ

ウスバハギの群れ。
警戒心が強くていつもはすーーっと逃げてしまうけど、この日はラッキーなことに反対側に別のダイバーグループがいて挟み撃ち。


4日間晴天に恵まれ、日中は4月並みの暖かさでした。お世話になった伊豆大島ダイビングセンターのスタッフの皆さん、同行した友人、ゲストダイバーの皆さんに感謝します。



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