金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 市況ニュース ドル円は118円台半ばで堅調推移。

2015-02-17 17:02:25 | お金




17日の東京市場は、日経平均株価が前日比17円68銭安の1万7987円09銭と小反落して終了。

前日、約7年7ヶ月ぶりに1万8千円の大台を回復して終了した事に加え、ユーロ圏財務相会合でギリシャを巡る問題が物別れで終わった事が重しとなり、魚利付きから利益確定の売りが先行し、下落幅は一時100円を越える場面もあった。

しかし、下値では押し目買いに下げ渋り、昼過ぎには懸念されていた20年物国債の入札を順調に通過した事から、徐々に下落幅を縮小する動きとなった。

一時、プラス圏に浮上する場面もあったが、短期的な過熱感から伸び悩み、小幅に下落して終了となった。

アジア株式市場では一部市場が休場となる中、主要株価指数は概ね堅調となった。

中国株は7営業日続伸。

上海総合指数は、前日比0.76%高と3週間ぶりの高値で終了。

本日発表された1月の主要70都市の新築住宅価格は、前月比0.4%下落で9カ月連続の下落となったが、都市部で下げ止まりの兆候が出ている事で底入れ期待感から、不動産株が買われ相場を牽引した。

ドル円は、118円台半ばで底堅い動き。

米国市場が休場だった事で、前日の海外時間帯では。概ね118.50円前後で小幅な値動きとなり、本日の東京市場でも同水準で取引を開始。

ただ、前日のユーロ圏財務相会合においてギリシャ支援協議を巡る交渉が物別れに終わった事で、リスク回避の円買いが強まり118.23円程度まで円が買われる場面もあった。

だが、下値では国内輸入企業などのドル買いが入り、118円台半ばに値を持ち直していた。

昼の時間帯では、本邦20年債の入札が順調だった事で、ややドル買い・円売りが強まる場面もあったが、ドル買い一巡後は伸び悩む展開になっている。

ユーロドルは、ユーロ圏財務相会合でギリシャ支援をめぐる協議が物別れになったことで急落。

その後、ユーログループ議長から「20日に改めてユーロ圏財務相会合を開き、ギリシャの延長申請を受け入れることは可能」との発言が報じられ、合意への期待からユーロの下げは一服しており、東京時間帯ではポジション調整のユーロ買戻しに小幅に値を戻している。

ユーロ円は、ギリシャ支援協議の難航を受けて、ユーロ売り・円買いが強まり下落していたが、東京市場開始後は日経平均やドル円の持ち直しを受けて、134円台後半に値を戻している。
 
16:50現在、ドル円は118.51円近辺での出合い。

ユーロは、対円で134.61円近辺、対ドルで1.1356ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、18:30に英1月消費者物価指数、19:00に独2月ZEW景況感指数の発表が予定されている。

米国市場では、22:30に2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、24:00に2月NAHB住宅市場指数の発表が予定されている。(了)