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鴨神社

2013-09-30 18:29:33 | 日記
創建は不明、となってるけど、千年以上前の「延喜式」という書物に記載があるから、千年を越す歴史のある古社であることは間違いない。

隣接地にある「加茂遺跡」には弥生時代から縄文時代にまでさかのぼる集落跡がある事から、その頃から祈りの地であったかもしれない。

これは相当古い神様や。

太古、暴れ川であった猪名川も、この丘までは削らなかったんやろう。東側は高台になっていて、千里丘陵まで見渡せる。

ここは、ぼくのウォーキングコースの最遠ポイントで、約5.6キロの地点にある。自宅から往復11キロ、約1時間40分の距離にある。

ここで気が付いたことがある。
鎮守の森の機能についてや
鬱蒼とほの暗い参道から眺むと、
奥に見える社殿に陽がさして、
スポットライトが当たったように浮かび上がって見えるんや。

犯しがたい空気を感じ、珍しく謙虚なきもちになっている。

これは計算された演出で、古く木々が繁るほど神々しさは増すやろう。

計算された陽光の演出が敬虔な信仰をふかめる。

薄曇りの天候と日暮れ前の絶妙のタイミングやったことが「気付き」につながった。

祈りを集める施設としての神社の意味合いが、
理屈ではなく脳に直接に見えた瞬間や。

/ 橋本 吉亨

ブルー・ベルベット

2013-09-29 23:55:17 | 日記
監督デビッド・リンチ。
こういう映画は、彼しか創れない。
人間の層心理とか性癖とかコンプレックスを描かせたら、このひと、天下一品やな。

まず冒頭。
高い俯瞰から一件の家の庭先にカメラが降りてくる。で、なんとカメラはそのまま地面に潜っていく。

え、と思うよな。
変な虫とかムカデとかうざうざ。ぞわっと身震いさせる、これがデビッド・リンチの手口や。
「こら、普通とちゃうな」
ここでも、近親相姦とか同性愛とか普通に描かれる。
中でも、主演のカイル・マクラクランは強烈な性癖を持っていて、青いベルベットを見ると
異様に興奮する。(^^)

貴婦人のドレスならもちろん、テーブルクロスでも即座に興奮し陶酔する。

大二枚目俳優のカイル・マクラクランやで。
日本で言うたら三浦友和タイプや。
想像するだけでヘンやろ?
デニス・ホッパーはところ構わず「Fuck you」を連呼しながら、しばいてくれって言うし、
いよいよヘンやろ?

ゲイやレズビアンは普通やし、世の中全員変態みたいな映画や。
いや、変態ってゆうたら侮蔑になるか。

「倒錯」。
あほほど倒錯してる。

ただし、ただしや。

この人の映画の色彩感覚は目をみはる程すばらしい。
ベルベットの青は言うに及ばず、空のきれいさ、雲の白さ芝生のみずみずしさ。

さらにボビー・ビントンの主題歌の不似合いな甘さ。
ただの変態映画でない証に、この映画のプロットは、
あの「ツインピークス」で展開されブレイクする。
ツインピークス見たひと、色の綺麗さ、感じませんでした?
時節柄、夜長の楽しみに
TUTAYAへGO!

/ 橋本 吉亨

多才なひとたち

2013-09-29 01:25:25 | 日記
松岡正剛「千夜千冊」


多才なひとの共通点は、その才能なかに「本を読む」才能をもってることや。

深く読み込む能力はもちろんやけど、
さらっと目を走らせるだけで全体を吸収する、
フォトリーディング技術もマスターしてるんやろうな。

そんだけ本読んでたらぼけへんやろなあ。


宮崎哲也「新書365冊」

この人ら、いつ寝てるの
/ 橋本 吉亨

白洲次郎

2013-09-28 19:09:18 | 日記
何年かおきにクローズアップされる白洲次郎。
(白洲次郎→検索)

この人、伊丹に住んでたことがあるそうや。
いつものウォーキングコースに屋敷あとがある。



すごい男らしい。
日本ではじめから自主憲法の制定を訴えてたそうや。
晩年はポルシェを乗り回しつつ、お百姓もした。

大実業家で、GHQとも渡り合う外交官でもあった。
むかしは伊丹空港が一望にみわたせた斜面に屋敷跡はある。

とても見晴らしのよい、伊丹人もあまり知らないスポットやな。
この人のことは、またちかじか、テレビで話題になるやろう。

戦後日本にとって外せない重要な人物や。

海馬

2013-09-28 02:22:57 | 日記

糸井重里と脳科学者の池谷裕二の対談
「脳は疲れない」という本によると、
脳の中心に近い部分にある「海馬」というところが大事らしい。

記憶をコントロールする。おもに短期記憶を扱い、一度プールした記憶を、忘れていいものは消し、保存すべきは長期記憶として定着させる。そういう働きをしている。

これが壊れて縮小して行く事態がおこる。
おもに老化が原因やけど、「アルツハイマー病」や。

で、よくものごとを忘れるので、この病気が疑われ、診断テストを受けた。

例の、さくら、電車、ねことか、図形を描き写すとかいうやつ。

はなうた混じりぐらいのお気楽さで臨んだら、全くできなかった問題があった。
ひらがなでかかれた物語の内容を読み取りながら、同時にあ行の文字に丸をつけてゆく、という設問や。

これが出来んかった。

あ行に気をとられて話のすじがすっとんでしまった。
先生も笑ってはいたが、
「まずい事になった」感
がありあり。
本人はまさかと思うが、疑いは深まって認知症薬が処方された。

ところが薬を飲み続けて3か月、2度目のテストは幸い高得点を叩き出し
一応「認知症」の疑いは晴れたが、
予防効果を期待して、薬は続ける事になった。
………ふぅ。

釈然としないところもあるけど、ま、ええか。


/ 橋本 吉亨