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ブルー・ベルベット

2013-09-29 23:55:17 | 日記
監督デビッド・リンチ。
こういう映画は、彼しか創れない。
人間の層心理とか性癖とかコンプレックスを描かせたら、このひと、天下一品やな。

まず冒頭。
高い俯瞰から一件の家の庭先にカメラが降りてくる。で、なんとカメラはそのまま地面に潜っていく。

え、と思うよな。
変な虫とかムカデとかうざうざ。ぞわっと身震いさせる、これがデビッド・リンチの手口や。
「こら、普通とちゃうな」
ここでも、近親相姦とか同性愛とか普通に描かれる。
中でも、主演のカイル・マクラクランは強烈な性癖を持っていて、青いベルベットを見ると
異様に興奮する。(^^)

貴婦人のドレスならもちろん、テーブルクロスでも即座に興奮し陶酔する。

大二枚目俳優のカイル・マクラクランやで。
日本で言うたら三浦友和タイプや。
想像するだけでヘンやろ?
デニス・ホッパーはところ構わず「Fuck you」を連呼しながら、しばいてくれって言うし、
いよいよヘンやろ?

ゲイやレズビアンは普通やし、世の中全員変態みたいな映画や。
いや、変態ってゆうたら侮蔑になるか。

「倒錯」。
あほほど倒錯してる。

ただし、ただしや。

この人の映画の色彩感覚は目をみはる程すばらしい。
ベルベットの青は言うに及ばず、空のきれいさ、雲の白さ芝生のみずみずしさ。

さらにボビー・ビントンの主題歌の不似合いな甘さ。
ただの変態映画でない証に、この映画のプロットは、
あの「ツインピークス」で展開されブレイクする。
ツインピークス見たひと、色の綺麗さ、感じませんでした?
時節柄、夜長の楽しみに
TUTAYAへGO!

/ 橋本 吉亨

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