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一応、野球少年

2013-10-25 12:46:38 | 日記


おれがかなりの野球少年やったことは、相当古いともだちしか知らんやろな。

なんせ、野球部やめたのが高校1年生の7月やからな。

ベースランニング中セカンドベースを左足で蹴って回った。

これが間違いや。セオリーは右足。

案の定、左膝に違和感が出て、3日ほどすると全速で走れん様になった。

接骨院に行ったが、先生は「半年ほど部活休むか。」
とさらっと言った。
半月板が欠けて遊離したようやった。

……おわった、と思った。
………………………………


言うとくけど、おれは本気やった。

小さい頃から野球が大好きで毎日まいにち日の暮れまで野球してた。

そら、あんだけ子供の頃から野球ばっかりしてたら少しは上手くもなるで。

あわよくばあの場所へ、の夢は捨ててなかった。
中学になってTVで高校野球見てても、驚くほどのプレーをしている様には見えんかったもんなぁ…

ただ体力の差が大きい中学ではどうしても体のでかいやつに勝てんかったなあ。
まだ肩も弱くスイングも頼りない。





高校に入って心機一転、あの場所を目指す、という気持ちは、自然とそれが当たり前のようにもっていた。
中学と違い、すぐバッティング練習をさせてもらえた。
人数が少ないせいもあったやろう。



硬式球は、芯に当たると、えもいわれぬ感覚が残る。
後年、タイガースの掛布が自分のホームランについて有名なコメントを残した。
「芯でとらえた打球はですねぇ、そのぉ、こう、手に柔らかい感覚が残るんですねぇ、ええ。説明しづらいんですけども」



この感覚。大人になってから、あぁ、あの時の感覚はこれや、とすぐ判ったが、これを高校の野球部に入ってまだ1週間目位であじわった。


初めてハーフバッティングに参加させてもらったときに、とにかく芯で捕えようと思って8分くらいの力で振っていたが、何本かがフェンスオーバーしてしまった。

左翼90mはある広いグランドやで。
「こらいける」と思ったな、その時は。

はしめての硬式球は
「え、こんなに飛ぶんか」というのが正直な感想やった。

こらひょっとして…と一瞬おもったが、ま、そう甘くはないわな。

その後、チームの事情も分かり、プライドもなく目標も失った。

野球への見果てぬ夢はやがて自分のなかですらなかったことにして、退部してしまった。

さすがに、これには少し切り替えの時間が必要やったなあ。

……

後日談がある。

野球部はあきらめたけど、このときのくやしさを払拭してしまうエピソードや。
まあ、ちんまりとしたエピソードやけど、なかなか深いもんを含んでるんや。
これはまたべつの機会に話すわな。

あの頃、
ヤンリクで連日流れてた曲聴いてみよか。
(な、なんとバックでキャロル・キングがピ、ピアノを…)
James Taylor
You've got a friend


/橋本吉亨