旧☆YOLANDAのおえかきフラメンコ

フラメンコ母ちゃんヨランダとフラメンコ娘クララの
フラメンコな毎日をおえかきでつらつらと綴っています。

曽根崎心中

2006年12月03日 18時22分05秒 | おでかけ
はじめての方ははじめにを読んでね



今日はオーダー頂いていたスーツの採寸に行くはずが明日に延期になってしまった。
おかげでヒマ人。でもちょうどいいや。
曽根崎心中のことを「一言日記」で済ますのは無理なので
じっくりたっぷり書いてみることにしよう。


フラメンコ曽根崎心中。
もうあまりに有名になりすぎてしまい、事前に情報が入りまくって
当日までに楽しみが減ってしまう~~~と心配していたのだが
いやいや、どんだけ減ったって大丈夫ってなくらいのスケールのでかさ。
そんなこと一年半前に一度観て知っていたはずなのに。


予告されていた通り、なるほど遊女たちの衣装が変わっている。
左右の身頃の色が違う(片方だけ柄が薄くしか見えない)ので
最初は表と裏が出るように縫い合わせているのかな?と思った。
が、どうやらそれぞれの花の色のオーガンジーを半身にかぶせて縫ってあるようだ。
斬新なデザインだなー。和と洋の融合がこんなところにも出てると感じた。
踊るたびに薄い生地がヒラヒラする柔らかい動きもとてもキレイ。
色んな色の生地が舞っていてまさに蝶が舞うように美しいしかわいらしいし
その真ん中で我が物顔にふんぞり返る九平次は悪そのもの。
でもこの悪役がなぜか大人気なのよね。アタシもこの時の九平次がとても好き。

あ。遊女のシーンが好きだから真っ先に書いてしまった。
お初も美しかった。←当たり前すぎる感想で飛ばしてしまった。
いつものことながらあの人間離れした柔軟性には驚かされる。
静かーーーーに足を上げて静止するのがどんなに大変なことか。
少しもぐらつくことなく頭が床に着くほど体を反らせ片足を上げた状態で
美しくマノをまわし顔では演技を続ける。
きっと鍵田先生は裸で踊っても美しいんだろうな。
衣装の力なんて借りなくても華やかさは溢れているのだろう。












それにしても。こーゆーポーズはたまりませんな。

お初も遊女たちもこんなしぐさをするシーンが何箇所かあって
女のアタシもそのたびに悩殺された。
麻美子さん遊女の美しいこと。
白っぽいお着物がよく似合ってひときわ目をひいてました。


そして今回はなんだか徳兵衛と九平次の喧嘩シーンに見惚れてしまった。
前回見た時はまだフラメンコのことよくわかってなくて
「まー!早い足の動き。上手だわーーー」ぐらいの感想しかなかったんだけど
自分が色んなサパの練習とか積んできて、とにかく足を動かすことで精一杯で
「力強く打つ!」「しっかり音を出す!」を意識するだけのアタシとしては
音はしっかり出すけどなよっちさを残すような徳兵衛のサパに釘付け。
ホントになんなんでしょうね。
簡単に人に騙されちゃうお人よしな徳兵衛を残したまましっかり音が出せるなんて。
サパになった瞬間にキリッと強いいい男になっちゃうわけじゃないとこが不思議。
クロコに囲まれてるとこなんて子供がいじめられてるみたいでかわいそうでかわいそうで。
対する九平次は更にパワーアップしててすごかったですねぇ。
あの人を小バカにした態度。クソ憎たらしい顔。 
徳兵衛!遠慮なくやっちまいなさい!なんて思わず立ち上がって加勢したくなってしまう。
が、実際徳兵衛が優勢になって顔を裏拳で連打するとこでは
「ちょっと徳兵衛!なに大事な顔を殴っちゃってるわけーーー!」
と思ったりして。九平次ファンには辛かったりもした。



次回また再演するのならその時は母を連れて行ってあげよう。
今回めめさんから「曽根崎のことが新聞に載っている」と教えてもらって
母に「今日これを見に行くんだよ」と見せたら
「曽根崎心中なんて見に行くのー?」と驚いて。
「なんだフラメンコか」と。
どうやら母も曽根崎心中じたいは好きらしい。
「でも歌舞伎の曽根崎好きな人には満足しないだろう」と言うので
いつかその言葉が間違っていたことを体感させてあげたい。


きっと母は






「オーレオレオレオレオレオレオレオそーねさきフラメンコ オ・レ!」とかやると思ってんだろう。
和とフラメンコが会うわけないと思ってるんだろう。
これが意外と心地いいんだなー。
あずきと生クリームがとても合うように。
大福とイチゴが合うように。
そんな新しい発見をさせてあげたい。
フラメンコの踵の音が歌舞伎の カン!カン!カン!カンカンカンカンカン・・・・て音に聞こえて
全然違和感ないんだから。
それに歌舞伎好きにもフラメンコ好きにも不満の残らない仕上がりなんだから。
和50:フラメンコ50のバランスではないのだ。
和100:フラメンコ100だから。
どっちのファンでも満足できることは間違いない。



来年またあるかな。あるといいな。
ムスメにも見せてあげたいけどまだ早すぎるだろうか。
チケットを無駄にするのだけは避けたいから悩むところ。





終わってからロビーにいたらドラ子さんとラヴァンダさんが話しかけてきてくれた。
こないだの古都は楽しかったですね~などとご挨拶して「ではまた・・・」と帰ろうとすると
ナイショだけどこのまま残ってると望月さんに会えるよと教えてくれた。
望月さんと言えばあの天が二物も三物も与えた不公平なお方じゃないの。
マジですかーーー?美しき望月さんを間近で見れるのー?とアタシも残ることにする。
が、どうやらロビーに望月さんが出てきて下さるわけではないらしい。
お二人は客がくぐってはいけなそうなドアを次々通っていってしまう。








「だいじょぶ、だいじょぶ」と言うので
「そーなの?」とついて行ったが
「九平次さんもいるから」と軽く言われて












断絶。
そらいかん。
後ろでクラウディアも笑っている
「行ったって握手もできないくせに~」
はぁ、その通り。
今まで何度か見たライブでは九平次さんがロビーに出てきてくれたこともあったのだが
「おし!握手しに行くぞ!」と皆が振り向いたときにはYOLANDA雲隠れ
・・・てのが毎度のパターンであった。




が。
今回は。
お二人に拉致されて連れて行かれた結果







こんな戦利品を持ち帰ってクラウディアを驚かすことができた^^


でかした!アタシ!
・・・てアタシがもらったんじゃないけどね。
ぜんぶラヴァンダちゃんが頼んでくれたのだ。
望月さんは「サインなんてしたことないー」とか言いながらも横文字で書いて下さった。
三四郎さんは「これオレの本みたいになっちゃいましたね」とか言ってるのが笑えた。








確かにこんな教科書あるわ。ウケる。





ドラ子ちゃんとラヴァンダちゃんが三四郎さんと写真をとることになって
アタシがシャッターを押そうとした瞬間になんと九平次さんが通りかかった。
「一緒にー!」と九平次さんの裾をひっぱるドラ子ちゃん(ラヴァちゃんだったか?)
に目が点になりながら目の前に九平次さんが立ってる事実にはなじるたれそうになった。
もしや出来上がった写真はガタガタにぶれてたかもしれない。
そしたらごめんね。ドラ子ちゃん。ラヴァンダちゃん。
そしてありがとう。最後に刺激的な体験ができて楽しかったです。






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