横山専務の闘う営業日誌

福島県の不動産屋です、42歳で大腸癌を患って健康と日常の「当たり前」に感謝。闘う不動産屋として情報発信していきます。

大腸がんとの闘い④「手術と合併症、術後の経過ポイントについて」

2022年03月07日 23時22分16秒 | 日記

手術について、術後経過のポイント、術後合併症や後遺症について解説してみました。ご参考下さい。

<大腸がんの手術について>

大腸がん手術はステージと癌のできた場所によって治療方針が異なります。

ステージ0、ステージⅠ※軽度浸潤⇒内視鏡治療

ステージⅠ※T1深部浸潤~ステージⅢ⇒腸管切除+郭清

ステージⅣ⇒転移の状況によって異なりますので、私の記事では説明を省かせて頂きます。m(__)m

◎手術のアプローチ方法について

主治医の説明だと大腸がんの手術は腹腔鏡手術が80%を超えているそうです。大腸がんの内、直腸がんの手術の場合には神経を傷つける可能性があるため、ロボット手術が増えてきているそうです。

<術後合併症について>

何らかの合併症は約20%ぐらいの人に起こるそうです。5~8%ぐらいの人に重度の合併症が起こるそうです。

合併症については、出血、感染、心不全、不整脈、肺炎、血栓症、心筋梗塞、腸管麻痺、アナフィラキシー等があります。

以下重要な合併症について解説します。

◎縫合不全

腸を切ったあとの傷が治らない、開いてしまったりする。便が漏れ出た場合は腹膜炎や敗血症を起こしてしまう可能性がある。状況によっては再手術及び人工肛門を一時的作る手術が必要となる場合がある。

結腸がんの約1.7%、直腸がんの約10%の人に合併症が起こるそうです。

◎腸管麻痺(イレウス)

胃腸の手術をすると、腸が自然には動かないため、直接切除していない内臓でも麻痺を起こすことがある。

◎血栓症

寝ている時間が長くなるため、足に血が固まり血栓ができることで肺血栓や脳梗塞を引き起こすことがある。

<術後の経過ポイント解説>※私個人の場合

◎血栓防止対策として

血栓防止用のタイツを履いて手術に臨み、術後はベットの上でふくらはぎにマッサージの機械を装着して過ごしました。

◎腸管麻痺の確認

病院食は非常に不味かったのですが、腸管麻痺を起こした場合に胃が食事を受け付けず吐いてしまうことがあるようです。不味い病院食を半分以上食べれることがその確認であるようです。

◎点滴の脱着について

病院食がきちんと食べれるようになると栄養補給のための点滴が外れるようになります。私の場合は五分粥飯が半分以上食べれていることがその条件だったようです。

◎尿管及び肛門栓の取り外しについて

術後、痛みの影響もあり身体を起こすことすら難しい場合もありますが、トイレまであるけて自分で用を足せることが管を外す絶対条件となります。

ベットから起き上がり歩くまで作業をどのぐらいでできるかで前後するようです。

◎縫合不全について

術後2日程度は、37度~38度の熱が出るのが通常で傷の回復に併せて熱が下がっていきます。ここで縫合不全が起きていると熱が下がらずあがり続ける現象が起こるそうです。また熱が下がって食事が開始できたとしても目に見えない隙間ができてしまったりすると食事を開始した直後にドレーンから血以外のものが出てくるようになります。こうなると絶食、点滴に戻して様子を見る。

それでも改善がされない場合には、一時的な人工肛門や再手術が検討されるそうです。

<専務のコメント>

術後の経過については担当してくれた看護師さんからも情報をできる限りもらい注意深く確認していました。それなので「おならが出た時」「便が正常に出た時」は、非常に安堵しました。

ベットから起き上がるのに、腹筋が使えず腕の力だけで身体を起こす必要がありました。筋力があるかないかで大きく状況が変わっていたであろうと想像ができました。

入院してから満足な食事がとれない、眠れないなどにより筋力にはじまり体力全般が大幅に落ちることを実感しました。

もし手術が決まった場合には、落ち込むより先に筋トレをすることで術後の回復が違うということを知って欲しいと思います。

自分が術後、順調な経過で退院できたことは「見えない何かの力」と「自分自身の気持ちを強く持ったこと」が大きかったと考えています。


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