横山専務の闘う営業日誌

福島県の不動産屋です、42歳で大腸癌を患って健康と日常の「当たり前」に感謝。闘う不動産屋として情報発信していきます。

CAR-T療法について

2023年05月17日 11時15分49秒 | 日記

2023年5月16日、日本テレビの「カズレーザーと学ぶ」で紹介されたCAR―T細胞療法について、記事を書いてみました。

〇キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法とは?

CAR-T療法とは、患者さん自身のT細胞を取り出してがん細胞を攻撃できるように遺伝子導入を行い患者さんに戻すという新しい免疫療法。従来の化学療法に難治性あるいは抵抗性となった血液がんに対して有効性が認められており注目されている。

「キムリア最適使用推進ガイドライン」(一般名:チサゲンレクルユーセル/販売名:キムリア点滴静注)よると、3歳~21歳以下の再発または難治性のCOD19陽性B細胞性急性リンパ芽球白血病患者に対して行われた国際共同臨床試験で日本人2名を含む75名の患者に対して全寛解率81.3%を示した。

また18歳以上の再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者を対象とした国際共同臨床試験で日本人2名を含む81名の患者に対して奏効率53.1%という成績だった。

以上の結果を踏まえて2019年5月15日、厚労省は白血病など血液のがんで高い治療効果が見込まれるキムリア(CAR-T療法)の保険適用を決めた。5月22日から適用開始した。

現段階での治療対象は白血病患者で抗がん剤が効かなった人に限定となっている。

〇CAR―T細胞療法(キムリア)の課題

①製造に5~6週間要すること

②製造コストに約3500万円かかること

③サイトカイン放出症候群などの副作用がおこりやすいこと

④固形がんに対して十分な効果が得られていないこと

〇固形がんに対するCAR―T細胞療法(キムリア)の可能性

B細胞系の白血病であれば、そのほとんどがCD19という標的分子をもっているため、CD19を標的とするCAR-T細胞療法が良く効く。ところが固形がんは共通する目印がなく多様な目印をもつがん細胞が集まっている。これがキムリアが固形がんに効きにくい重要な要因となっている。

身体の免疫を活性化させて腫瘍の中に浸潤させるような免疫細胞のデリバリーシステムを従来のCAR―T細胞を組み込むことにしたのが「PRIME CAR-T細胞(IL-7とCCL19の働きによってリンパ説と同じような状態を腫瘍内部に作りだす)」

CAR―T細胞だけでなく、患者自身の免疫細胞も腫瘍内部に呼び寄せるPRIMECAR-T細胞を使った治療法が固形がんに効果を発揮すると期待されている。

武田薬品工業、小野薬品工業、タカラバイオ等が固形がんに対するCAR-T細胞療法を開発中である。

〇記事資料のリンク先について

今回の記事を書くにあたって参考にした資料のリンク先は以下の通りです。

一部記事については資料より抜粋した箇所もございます、詳細を知りたい方は以下リンク先よりご確認下さい。

〇信州大学ホームページ、医学部小児医学教室

http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-shoni/clinical-study/cart-t.html

〇日本赤十字社/大阪赤十字病院がん診療センター

https://www.osaka-med.jrc.or.jp/cancer2/cart/

〇日本経済新聞/2019年5月15日

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44794650U9A510C1MM0000/

〇がんプラス

https://cancer.qlife.jp/series/as005/article8155.html

〇AnswersNews

https://answers.ten-navi.com/pharmanews/16581/

<横山専務のコメント>

新しい治療法が次々と出てくる中で大きな注目を集めている治療法がキムリアだと思います。白血病においてかなりの治療実績がでているため日本でも保険承認されました。ただ多くの方が罹患している固形がんに関してはまだまだ道半ばといった印象です。

ただ「がんに標的をつけて自分の免疫で攻撃する」といった治療法を開発していくことで薬でがんを治す時代が来る・・・と確信のもてる情報だと思います。

がん患者にとって医学の発展は切なる願い・・ですし、生きる希望を持ちたい・・・ものです。

こういった情報を頭にいれることが生きる希望につながると私は考えています。

これからも気になった情報についてはまとめて発信していきたいと思います。


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