横山専務の闘う営業日誌

福島県の不動産屋です、42歳で大腸癌を患って健康と日常の「当たり前」に感謝。闘う不動産屋として情報発信していきます。

がんの経験から伝えたいこと

2023年03月24日 11時32分54秒 | 日記

<がん罹患から治療経過、まとめ>

〇2021年4月の健康診断で便潜血検査陽性

〇福島県沖地震の修繕対応のため精密検査を先延ばし、年末も12月22日に大腸内視鏡検査、その日の診察で大腸がん告知、総合病院へ紹介状。

〇2021年12月30日、造影CT・血液検査等などの精密検査を受けて大腸がんのステージⅠの術前告知を受ける。

〇2022年1月下旬にかけて各種検査、手術日の決定。

〇2022年2月12日に入院、2月14日手術、2月20日退院。

〇2022年3月16日、福島県沖地震発生

〇2022年3月17日の外科診察時にステージⅡハイリスク※脈管侵襲ありで抗がん剤投与推奨との告知を受ける。

〇2022年3月31日、抗がん剤オキサリプラチン投与、左腕麻痺・激痛、嘔吐、食事と水分が取れず寝たきりの状態になる。経口抗がん剤ゼローダ(カペシタビン)の服用中止。

〇2022年4月5日、病院にて点滴投与、副作用が強すぎるため抗がん剤の継続不可。

〇2022年4月6日リハビリ開始、10日過ぎから漸く食事が取れるようになる。

〇2022年4月19日の診察で抗がん剤投与を経口薬のみで再開決定。

〇2022年5月10日から抗がん剤カペシタビン療法スタート

〇2022年8月造影CT検査、血液検査(※腫瘍マーカー)異常なし

〇2022年10月造影CT検査→肝臓に2cm弱の腫瘍あり、血液検査(※腫瘍マーカー)異常なし

〇2022年12月手術前検査、PET・CT検査→肝臓以外の転移の所見なし、肝臓腫瘍4cmまで増悪、血液検査(※腫瘍マーカー)正常値内・異常なし

〇2022年12月20日入院、22日手術、29日退院。

〇2023年2月28日よりUFTユーゼル療法により抗がん剤治療中→現在に至る。

<横山専務のコメント>

私の経験から伝えたいことは・・・

①精密検査を1日も早く受けるべきだった。

②大腸がんは早く発見できれば早いほど治療時間も短いし助かる可能性が高くなる。

③抗がん剤治療は手術よりも辛い

④がん治療は精神的・肉体的にも辛いが、一番辛いのが金銭面である

⑤腫瘍マーカーはあてにならない

がんになる前はどんなに回りから「健康診断を受けた方が良い」「何かあってからでは取返しがつかない」と言われていたとしても他人事のように考えて次の日には忘れていたように思います。また後悔が残るのは精密検査を先延ばしにしてしまったことですね。もっと早く受けていればステージⅡまでいっていなかった可能性があったと思います。

すい臓がんは検査自体のリスクがかなり大きいため、早期に発見するのが難しいがんなんですが、胃がんと大腸がんに関してはゼロ期と呼ばれるポリープで表面に留まっている状態であれば内視鏡検査をした際の検査切除のみで治ってしまうことが珍しくありません、ところがそこから進行してステージⅠ以上になると手術が必要になります。胃と大腸の内視鏡検査は確かに面倒だし怖いものですが、定期的に受けてさえいればがんを早期発見できる有効な手段だと断言できます。

がんの辛さはイコール抗がん剤治療の辛さといっても過言ではないと思います、どの抗がん剤も副作用がとてつもなく辛いですが治る保証はどこにもありません。例えばインフルエンザや風邪の治療に用いられる抗生剤などは約9割の患者に効果があると言われていますが、抗がん剤については一番有効性のあるという薬であっても35%~50%程度にしか効かず、命の危険や日常生活に支障がでるほどの強烈な副作用のあるものがほとんどです。がん治療はここ10年でも大きく進歩したのは事実ですが、それでも患者が求める段階にはとてもほど遠い状況です。

そしてがん治療で一番大変なのが金銭面ですね、どこぞのFPが「がん保険はいらない」と断言してますが。。。それを信じて無保険でいるのはかなりのリスクだと思います。がん治療が入院・手術のみで終わったとして数十万円、抗がん剤が必要になると数百万円かかると思っておかなければなりません。そして、仕事が今までできなくなることの収入の補償をどこに求めるか?・・・がんとわかった時点で一瞬にして現実が変わってしまいます。備えることを重要性を私は体感しました。

そして一番驚いたのが腫瘍マーカーです、正直いって全くあてになりません!!再発してから腫瘍マーカーについて詳しく調べましたが、医師が腫瘍マーカーを見るのは継続的に悪化している場合、ある程度進行している患者さんの治療効果をみるための判定に使う・・・だけであって腫瘍マーカーは膀胱がん以外では全くあてにならないそうです。ですから健康診断などで腫瘍マーカーが正常値内だから安心・・・ではないということです。相当悪化している場合にしか腫瘍マーカーは上がらないという認識でいても良いと思います。

<コメントまとめ>

異常があった時には1日も早く病院へいくこと、自分の身体の状態に関心をもって健康に努めること、そして怖がらずに健康診断含め自分の身体の状態を調べること・・・が重要ですね。2人1人って良くいいますが、遅かれ早かれがんに罹患するものだという認識をもって過ごすことで助かるんだと思います。

あとはやっぱり備えあれば・・・です、保険の重要性を改めて実感しているとともに必要性を訴えていきたいなと思っています。この記事を見てくれた人が少しでもがんで苦しむことのないように・・・と願います。


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