iDecoとは「個人型確定拠出年金」毎月掛け金を拠出して積み立てる退職金制度のようなもの、分割して受け取ることで年金の補填という位置づけで利用することもできます。
●掛け金について
掛け金は最低5,000円からとなっていて上限額については職業によって異なる。
自営業者:月額6万8000円/年額81万6000円
専業主婦:月額2万3000円/年額27万6000円
公務員:月額1万2000円/年額14万4000円
会社員:月額2万3000円/年額27万6000円※企業年金がない場合
会社員:月額2万円/年額24万円※確定拠出年金のみに加入
会社員:月額1万2000円/年額14万4000円※確定給付付企業年金のみに加入している場合など
●メリット
①拠出・積立時の所得税・住民税が非課税
所得控除という形で所得税と住民税を圧縮する効果がある。
通常時は20.315%の税金がかかるが、運用して得た利益は非課税となる。
②受給時にも所得控除が受けられる。
一括で受け取った場合には、一時金として退職金扱いで退職所得控除が適用になる。また年金として分割で受給した場合には雑所得、この場合には公的年金控除額が適用になる。
実際に自分がiDecoを利用した場合にどの程度の税の優遇が受けられるのか?下記リンクより確認することができます。
★iDecoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)で税控除を確認できる。
●デメリット
①儲かる保証がない!
加入者は自身の判断で運用商品の選択を行う、つみたてNISAなどと比べると地雷商品などもあり、儲かる保証はない。あくまでも投資であること。
②途中解約や引き出しができない!
60歳になるまで積み立てた資産を引き出せない、途中で解約することが原則認められていない。また加入期間が10年未満の場合は、受給が最長65歳まで延長される。そして、現在法律の改正予定になっていて65歳まで延長される可能性がある。
③口座の開設と維持に費用がかかる!
加入するときに開設費用として最低で2,829円、運用期間中も口座維持費として月額171円がかかる。また金融機関によってさらに手数料を支払うことがある。
「横山専務のコメント」
iDecoは年金2,000万円不足問題が取り上げられてから注目を集めたわけですが、投資初心者や投資未経験者するとデメリットが目につきますね~
どうなるかわからない商品へ60歳または65歳まで半ば強制的に投資し続けなければならない。
口座の維持費などの費用もかかるとなれば必ず利益の出る商品に投資しつづける必要があるわけですから、経験の浅い方が手を出す商品ではないな・・・と思いました。
一部の税理士さんがiDecoをやるならつみたてNISAの方が良いと断言している理由がわかります。