昨日、佐治晴夫教授の講演を聴いてきました。
佐治先生との出会いは、10年前に受けた大学での講義でした。物理の授業として非常勤で来られていた先生の授業は、最初の10分間必ず雑談で始まりました。宇宙のこと、地球のこと、未来のこと、過去のことを物理や数学的な視点で語られるこの10分間は、ファンタジックでロマンに溢れ、いつも佐治ワールドに引き込まれて病みつきになっていました。
久しぶりの佐治先生のお話は、あの頃と変わらず、いやそれ以上にロマンとユーモアに溢れ、とっても楽しかったです。一言一言の言葉の響きに隠された哲学的、文学的、そして科学的奥深さに、思わず鳥肌が立つ思いでした。
「科学を詩で語ることができて初めて科学者だ」とおっしゃる佐治先生。世界的に著名な物理学者でありながら、パイプオルガンによるモーツアルトのコンサートを行ったり、小学校で特別講師として科学を教えていたり、宇宙的視点にたった平和活動を行っていたり、科学と芸術との学際的新分野「数理芸術学」を提唱したり、、、好奇心旺盛なまさに子供のような目をしていらっしゃる先生は、なんと今年70歳になられるそうです。でも、「青春とは年齢ではなく、心が若いこと」とおっしゃる通り、70歳にしてまさに青春真っ盛りといった感じでした。
講演では、音楽の話、身近な出来事に含まれている数学の面白さ、思うことと考えることは別であること、今の教育に欠けている「考える」ということの意味、1/fゆらぎのお話、宇宙の始まり、ETのこと、そして小学2年生からのラブレターの話、、、、つぎから次へと楽しいお話が飛び出して、会場中がおおきな渦をまいて、佐治ワールドに引き込まれていました。
講演で特に印象に残ったのは、「すべての物事は、表裏一体となって存在していることが宇宙的、物理的見地から明らかである」ということです。よく言われることではあるけれど、ついつい普段の生活の中では忘れてしまい、そのために視野をずいぶん狭めてしまっていますよね。
また、般若心経をサンスクリット語から直接「物理の視点」で訳されたというお話にはびっくりしました。万有引力から特殊相対性理論、一般相対性理論を経てハップルによって「宇宙には始まりがあり、今も膨張し続けている」ということが科学的に分かっている21世紀の現代において、宗教の中で語られてきた宇宙の世界がいよいよ科学の言葉で明らかになろうとしていることの凄さを想像すると身体が震えてきてしまいました。
また地球環境問題についても今私たちに求められていることは、「自分たちも環境の一部だということをしっかり認識すること」と言っていました。確かに私たちは環境問題を自分自身の事とは切り離して考えているところがありますよね。
人生に岐路があるとしたら、もしかしたら今回の講演が私にとっての岐路になるような気がしました。身近な自然が破壊されていくことに心を痛めた私は、環境問題に興味を持ち、地域の問題から日本の問題へ、日本から世界へ、世界から地球的視点へ、そして宇宙的視点へと、小さなきっかけがどんどん大きくなっていくことに戸惑いとなんとも言えないわくわくする想いを感じています。
佐治先生との出会いは、10年前に受けた大学での講義でした。物理の授業として非常勤で来られていた先生の授業は、最初の10分間必ず雑談で始まりました。宇宙のこと、地球のこと、未来のこと、過去のことを物理や数学的な視点で語られるこの10分間は、ファンタジックでロマンに溢れ、いつも佐治ワールドに引き込まれて病みつきになっていました。
久しぶりの佐治先生のお話は、あの頃と変わらず、いやそれ以上にロマンとユーモアに溢れ、とっても楽しかったです。一言一言の言葉の響きに隠された哲学的、文学的、そして科学的奥深さに、思わず鳥肌が立つ思いでした。
「科学を詩で語ることができて初めて科学者だ」とおっしゃる佐治先生。世界的に著名な物理学者でありながら、パイプオルガンによるモーツアルトのコンサートを行ったり、小学校で特別講師として科学を教えていたり、宇宙的視点にたった平和活動を行っていたり、科学と芸術との学際的新分野「数理芸術学」を提唱したり、、、好奇心旺盛なまさに子供のような目をしていらっしゃる先生は、なんと今年70歳になられるそうです。でも、「青春とは年齢ではなく、心が若いこと」とおっしゃる通り、70歳にしてまさに青春真っ盛りといった感じでした。
講演では、音楽の話、身近な出来事に含まれている数学の面白さ、思うことと考えることは別であること、今の教育に欠けている「考える」ということの意味、1/fゆらぎのお話、宇宙の始まり、ETのこと、そして小学2年生からのラブレターの話、、、、つぎから次へと楽しいお話が飛び出して、会場中がおおきな渦をまいて、佐治ワールドに引き込まれていました。
講演で特に印象に残ったのは、「すべての物事は、表裏一体となって存在していることが宇宙的、物理的見地から明らかである」ということです。よく言われることではあるけれど、ついつい普段の生活の中では忘れてしまい、そのために視野をずいぶん狭めてしまっていますよね。
また、般若心経をサンスクリット語から直接「物理の視点」で訳されたというお話にはびっくりしました。万有引力から特殊相対性理論、一般相対性理論を経てハップルによって「宇宙には始まりがあり、今も膨張し続けている」ということが科学的に分かっている21世紀の現代において、宗教の中で語られてきた宇宙の世界がいよいよ科学の言葉で明らかになろうとしていることの凄さを想像すると身体が震えてきてしまいました。
また地球環境問題についても今私たちに求められていることは、「自分たちも環境の一部だということをしっかり認識すること」と言っていました。確かに私たちは環境問題を自分自身の事とは切り離して考えているところがありますよね。
人生に岐路があるとしたら、もしかしたら今回の講演が私にとっての岐路になるような気がしました。身近な自然が破壊されていくことに心を痛めた私は、環境問題に興味を持ち、地域の問題から日本の問題へ、日本から世界へ、世界から地球的視点へ、そして宇宙的視点へと、小さなきっかけがどんどん大きくなっていくことに戸惑いとなんとも言えないわくわくする想いを感じています。