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知足

自然と共に素敵に生きたい

つま恋のカラス

2005年07月19日 | 環境問題
 緑の木陰におにやんまが2ひき
 ふらっと来ては、つーと飛んでいく
 のどかな里山には、ゆっくり虫の時間が流れている
 そのリズムに合わせるようにカラスが カ~ァ、カ~ァ

 大空を横切る真っ黒なカラス。
 優雅にゆっくりと飛行する3匹のカラスは、
 まさに野鳥そのものだと思いました。

都会のカラスは、ごみをあらして嫌われるけれど、つま恋のカラスは野草の上にとまって、のんびり虫を食べている。

都会のカラスは、カー!カー!。時には喧嘩して、ストレスを周りに撒き散らしているけど、つま恋のカラスはのんびり夕焼けに向かって鳴くんだね。

都会では、カラスまでもが人間の作った秩序のためにストレスを感じているみたい。

秩序を作ることによってどこかで必ず生まれる無秩序。それによって、カラスは嫌われ者にされ、邪魔者は抹殺しないとと人間の造った秩序に押し込められ、それによって生まれた無秩序は今度は鳩の増加をもたらし、糞がきたないと人は言う。

カラスが減れば、鳩が増える。こんな当たり前のエントロピーが、なぜ理解できないのだろうか。

文明はエントロピーによって生まれ、秩序立てることによって経済は成り立っている。でも、一方で秩序を作れば、必ずどこかで無秩序が生まれる。

養老孟司さんも講演で言っていました。
「掃除機で部屋をきれいにして秩序を作れば、その逆に掃除機の中には無秩序が発生する。人間は、掃除機の中の視点で思考しないので気づかないだけ。」

自然界あるいは宇宙では、常に均衡がとれるように調整されている。カラスも鳩もトンボも人間も調和がとれなければ、必ずどこかでひずみが生まれる。
調和のとれたバランスの良い世の中になるといいですね。


ささやかな響き

2005年06月24日 | 環境問題
東京などの大都会では音が洪水のように流れているため、音を感じる心が失われてきてしまっているのかなぁとふと思いました。昔なら(今でも郊外なら)、夏の夜に窓を開けて風を通していると鈴虫の鳴き声がして、うちわを仰ぎながら"音を楽しむ"、といったことを普通にやっていた(いる)と思うのです。

先日テレビで「那須の音」というのをやっていました。那須高原には、音楽家や楽器を作る人など音を愛する人たちが集まる傾向があるそうです。自然界にあふれているすばらしい"音"に魅せられて集まってくるそうです。

なかでも何十年も放送業界で音を録音する仕事をしていた人が定年後に那須に引越し、「自然界にある周りの音を含めて音楽(演奏)を録音する」 というのがあって、音の奥深さってすごいと思いました。

鈴虫の音からいろいろなことを連想するのも結構楽しいものですよね。そこで、鈴虫や風は雨や鳥の鳴き声や川のせせらぎなど、何気なく"ある"音をMDに録音してみるのも面白そうだなぁと思いました。



風力発電

2005年06月14日 | 環境問題
先日秋田で友達の結婚式があったので、せっかくなので秋田周辺を観光して帰ろうと思っていたところ、なんと秋田市街地からわずか車で10分のところに風力発電所があると花嫁さんが教えてくれました。

新婚さん二人の車に乗って、市街地を抜けるとすぐに巨大なブーメランのような形の風車が見えてきました。浜辺にずらーと並んだ風車を見て、おもわず「すげ~~~!」と興奮してしまいました。

日本海の吹き寄せる海風をうけて「ぐお~~ん」と回る風車。
いつでもどこでも何気なく吹いている風が、こんなにも迫力があるなんて、、、
太陽エネルギーの壮大さを感じずにはいられませんでした。


不自然な自然

2005年05月23日 | 環境問題
私の職場は品川にあるのですが、毎日品川インターシティビルと三菱ビルの間にある緑化スペース「品川セントラルガーデン」を見ながら通っています。シラカシ、カツラ、ソメイヨシノといった樹木が植えられていて、一見すると小さな森のようになっています。

でも私はどうもこの公園が好きになれません。確かに高木、低木、池、小さなビオトープ、などがきれいに整備されているのですが、何かおかしいのです。

例えば、桜の木に目をやると新緑がとてもきれいなのですが、その足元を見ると根元にじゃりが敷き詰められ、周りは歩きやすいようにタイルになっています。

そう、土が見えないのです。

秋には紅葉し落ち葉が振ってきますが、私はこの公園で落ち葉を見たことがありません。なぜなら落ちるとすぐに、掃除されてしまうからです。

落ち葉、土がないのでそこにいるはずのバクテリアや虫たちもいない。虫がいなければ、捕食する鳥や小動物もいない。ただ木だけが整然と並んでいるだけで、命の息吹が感じられないのです。

緑地化という名の「不自然な自然」作りがいたるところで行われているように思います。

緑を大切に!、自然を大切に!といった声は、とてもよいことですし、こういったことに反対する人はあまりいないと思います。しかし、「自然を大切にする」ということがどういうことか、きちんと考える必要があると思います。

新芽が出て葉が開き、花が咲き、実がなる。太陽と大地の恵みを取り込んで大きくなり、幹を太らせ、葉を広げて光合成を行う。秋には紅葉するものもある。落ち葉は、バクテリアや昆虫によって分解され、花や実や葉は、昆虫の餌となり、その昆虫を餌とする鳥たちがやってくる。自然界ではすべてが繋がりあい、共生しあい、生態系を作っています。

「自然を大切に」することは、特定の植物や特定の動物だけを大切にすることでは成り立ちません。

  昆虫は気持ち悪いから、、、
  落ち葉は景観を乱すから、、、
  枝が電線にひっかかるから、、、

昆虫や落ち葉も含めて許容することが「自然を大切に!」の言葉に含まれていることを私たちは真剣に考える必要があると思うのです。

近所の雑木林

2005年05月16日 | 環境問題
先日久しぶりに実家(川崎市麻生区)に帰り、親兄弟、甥っ子、姪っ子に会ってきました。

私は3人兄弟の末っ子なのですが、一番上の姉の子供がこの春で小学校に入学しました。私も兄も姉も通った小学校に甥っ子が入学するというのは、なんとも言えない感動がありました。

近くの公園で久しぶりに甥っ子、姪っ子と遊んだのですが、その公園は敷地の半分くらいが立ち入り禁止になっていて、そこは樹木がうっそうと生い茂る雑木林になっています。壁画には動物の絵が描かれていて、滑り台と小さな砂場と鉄棒しかない、素朴な公園です。

自分が小さかった時から殆ど変わっていない緑豊かな公園を見て、なんだか懐かしい気持ちでいっぱいになってしまいました。

川崎市麻生区は、今ではベットタウンとして閑静な住宅地が広がっていますが、私が幼かった頃(といっても20年ぐらい前のことですが、)は、里山からは湧き水が流れ、平地には田畑があり、ちょっと森(と、子供のころは思っていましたが、今から考えると里山といった感じでしょうか)に入ると、クワガタ、カブトムシ、カナブン、セミ、などがいっぱいいて、田んぼにはおたまじゃくし、トンボ、カゲロウ、、、、がたくさんいました。昆虫採取に木登り、かくれんぼ、、、近所のガキンチョとよく遊んだものです。

もちろん?、私の幼少のころの風景は今では殆どなくなってしまい、ただただ悲しい限りです。私が小学生のころから徐々に開発が始まり、遊び場がどんどんなくなっていくことにものすごく傷ついたのを思い出します。

この近所の公園には未だにジャングルのような自然が残っていて、ちょっと嬉しくなってしまいました。

この公園も言ってみれば行政がサボっているお陰でうっそうとしたジャングルのようになっていますが、何年かおきに近所のおばさんが見かねて、行政に文句を言うのですね。そうすると、何日かして雇われの植木屋さんが来て、ばっさ!ばっさ!と枝を落とし、木を切り、きれい?にしてしまいます。そんな光景を見るたびに私はいつも違和感を覚えていました。なぜに大人たちは、動植物であふれかえった遊び場をたいした理由もなしに壊してしまうのだろう。。。と。

確かに人の手が入らないことでうっそうと茂ったジャングルではあるのですが、人の手が入らないからこそせっかくできたジャングルなんだと考えを180度かえることができないのでしょうか?

人間の手などにより破壊された土地は、放っておくと草花が生え始め、やがて低木が生え、そして高木への遷移していきます。うっそうと茂ったジャングルも何年、何十年かするとりっぱな森へと遷移していくはずです。ジャングルはいわばその通過点にすぎないと思うのです。うっとうしいからといって切ってしまうからいつまでたっても森へと成長することができず、ジャングルのままなのです。

「自然環境を守ろう」という言葉に反感を持つ人は殆どいないと思いますが、自然を再生する過程においては、ジャングルができたり、虫がわいたりします。そのことを含めて自然を大事にするという視点がなければ、豊かな自然を回復することはできないと思います。

「自然界は、放っておくことで森へと遷移していく」

ということをしっかり理解することが大事だと思うのです。

ツバル

2005年04月19日 | 環境問題
先日テレビで南太平洋の小さな島国「ツバル」についての番組を見ました。
ツバルという小国に何度も足を運び、国が沈む原因とされている温暖化を止めるために行動し続ける遠藤秀一さんの活動を追うドキュメンタリーでした。

ツバルのことは、ニュースや本で知っていましたが、一人の日本人が問題意識を持ち、ツバルという小国を救うために活動していることを知って、すごく感動しました。

ツバルは、地球温暖化の影響による海面上昇で国全体が海の中に沈んでしまうかもしれないと言われているのですが、その被害はすでに始まっていて、番組の中でも取り上げられていました。詳しくは、こちらへ。

南の島の小国であるツバルの人々は、とっても穏やかで心温かい人たちであることは、映像からでも伝わってきました。自分たちが食べる分だけの食べ物を自然界から頂戴し、自然環境に決して負荷をかけないという文化が根付いている。そんな素敵なツバルが主に北側先進国の豊かな生活?を支えるために排出された温暖化ガスの影響で被害を受けているのです。

番組の中で村人が言っていた「わたしたちには、この現象を食い止める手段がないのです。どうか、先進国の方々、私たちを救ってくだい」という言葉は、あまりに重く、考えさせられました。ほとんど温暖化ガスを出していない小さな島国が、地球の資源を無駄遣いし続けている北側先進国の経済的豊かさの被害を受けていることは、自分も含めたわれわれ日本人は深刻に受け止め、自分自身の行動を変えていく必要がほんとにあると思いました。

ecomom

2005年03月16日 | 環境問題
ちょっと変わった、素敵な雑誌を見つけました。
「ecomom」

「便利さや快適さを感じながらも、おしゃれで自然にやさしい暮らしの情報をお伝えしていきます。」というコンセプトがいいなぁと思いました。しかもこの雑誌、無料で年4回届くそうです。今、先着受付中みたいなので、興味がある方は是非。

環境にやさしい生活、、と言われてもなかなかイメージが湧かないですよね。ちょっと地味で面倒なイメージもあったりしますよね。でも、この雑誌は「快適さ」や「おしゃれ」も含んだ形で「環境にやさしい」を提案しているところに惹かれました。第1号が届くのが待ち遠しいです。。。



東京港野鳥公園

2005年02月22日 | 環境問題
東京港野鳥公園に昨年の秋頃行ったことがあるのですが、この野鳥公園は埋立地に作られた人口の公園ではあるのですが、もともとは市場をつくる用地としてしばらくの間放置されていたところに自然が蘇ってきて、そのまま公園として残そうという市民運動の力によってできたそうです。

たくさんの野鳥が羽を休め、草木が繁茂し、たくさんの小動物が生息しているこの公園は、都会のど真ん中に位置しているとは到底思えないすばらしいところでした。また、ビオトープもあって里山と田園風景が再現されていて、なんだか幼少の頃を思い出して、胸にぐっとくるものがありました。
最近東京近郊では目にすることができなくなってしまった故郷の自然がそこにはほんの少しですがあります。ちょっと都会の生活に疲れたなぁと思ったら行ってみるときっと元気になりますよ。


パセリ

2005年02月15日 | 環境問題
先日スーパーに行ったら「パセリ」を売っていました。といっても鉢植えのです。一株100円。なんとリーズナブル!!ということで、我が家の花壇に「パセリ君」が加わりました。

我が家では生ごみ処理機を使っていて、肥料はもっぱら有機。でも不思議ですね。元は残飯なんですから。食べ残しに限らず排斥物や落ち葉、動物の死骸だって分解されればみんな肥料となって植物などの栄養になる。自然界では全く"ごみ"が出ないのですね。
生ごみ処理機、これはお勧めです。殆どの自治体で補助金が出ていますし、ごみ回収を有料化しているところでは、生ごみが出ないと ものすごく"ごみの減量"ができますから、おそらくすぐに元が取れると思います。最近のごみ処理機は臭わないですし、お勧めです。


モーダルシフトとラッシュ

2005年02月01日 | 環境問題
昨年の9月まで井の頭線沿いで一人暮らしをしていたのですが、もう少し自然が豊かなところで、もう少し家賃が安いところにしようと思って京王線のつつじヶ丘に引っ越しました。調布市の端っこになるのですが、すぐ隣は世田谷区という立地条件なのに緑がたくさんあって、空気もきれいなので気に入っています。
ただ、当然と言えば当然なのですが通勤時間が長くなったのと京王線の「ラッシュ」と大混雑の新宿での乗換えは予想以上に辛いですね

東京では通勤に電車を使う人は、約8割~9割いるという統計結果を見たことがあるのですが、これは最近NEWSでも取り上げられる「モーダルシフト」の考え方からすると世界的にも注目されているようです。(ワールドウォッチ研究所の「地球白書」でも取り上げられている。)アメリカではどこへ行くにも車を使っていて、運動不足による肥満が社会問題になっているそうですが、今度は運動不足解消のためにスポーツジムまで車で行くなんてお馬鹿なことを平然とやっているそうで、、、
電車は、車に比べると圧倒的に効率がよく、地球温暖化防止のためには世界中の都市部で車社会から電車などの公共機関へシフトすることが重要と言われています。そういう意味からすると東京は世界の最先端を行っているのですね。

だとするとモーダルシフトの弊害とも言える「ラッシュ」の抜本的な対策をするべきだと思うのです。整備新幹線や高速道路の整備もよいのですが、その予算をラッシュ対策に重点配分するべきなのでは!?  と、もみくちゃにされながら電車の中で考えるのでした。。。