goo blog サービス終了のお知らせ 

知足

自然と共に素敵に生きたい

真冬の紅葉

2006年11月22日 | 環境問題

 ようやく朝晩の寒さが深まり、東京でも紅葉が見頃となってますね。

  去年の今頃、秋の京都を旅しましたが、その時も「今年は紅葉が2週間ぐらい遅れてますね」と訪れた茶室で地元の方と話したのを思い出しました。先日、友達と話をしていて「今年は、紅葉しないで落葉してしまう木がたくさんあるらしいよ」という冗談にもならない話をしていました。

 毎年のように紅葉が遅くなっているのは事実なので、ちょっと調べてみました。

 『紅葉といえば秋の季語。しかし近い将来、紅葉狩りを楽しみながら正月を祝ったり、ウメの花見をすることが一般的になるかもしれない。気象庁の報告によれば、地球温暖化の影響で1953~2004年の50年間にカエデの紅葉日は15.6日、イチョウは10.7日遅くなった。「長崎ではカエデの紅葉が41日もずれ込んだ。ここ数年、九州や四国では紅葉とウメの開花を一緒に見ることが珍しくない」と、温暖化の生物影響を調べている瀧谷大学の増田啓子教授は指摘する。』(日経エコロジーより)

 「温暖化は、もう待ったなしの状態に来ている」とジェームズ・ラブロックは激しい論調で「ガイアの復讐」で訴えています。
 私たちは、温暖化が問題なのは「理解している」のですが、いくら異常気象や海面上昇などの報道を見聞きしてもまだまだ"他人事"としてませんか?

 地球環境問題は80年代の公害のように被害者、加害者といった構図による一部地域での社会問題とは明らかに違い、私たち一人ひとりが被害者であると同時に加害者であるという認識を持つことが非常に大事だと思います。

 この認識に一人ひとりが真剣に向き合い、普段の生活の中で問題解決を図っていく、行動していくことが求められています。

 『知行合一』という言葉がありますが、知識だけではなく行動が求められていることを真摯に受け止めたいですね。

 


エネルギー革命

2006年07月15日 | 環境問題

 あの悲惨なチェルノブイリ事故から20年になります。まだ小学生だった私は、テレビから流れる恐ろしい映像を見て、背筋がぞっとし、何が起きたのか、仕切りに知りたがったのを覚えています。原子力って何?、エネルギーって何?、、、

 楽しい夏休みに父親の運転する車で海に行くにも、大好きなアニメをテレビで見るにも、おいしいご飯を食べるにも、、、、普段何気なく過ごしている生活そのものが"エネルギー”というものを使っているという事実をこの事件をきっかけで知り、心の奥底で"もやもや"とする感情を抱いたのを覚えています。

 21世紀を迎える頃には、必ずエネルギー革命が起きると直感のようなものを感じたのは、私が高校生の時でした。エネルギーを大量に消費する私たちの生活スタイルは、きっとこのままでは破綻するだろうという想いと、人間の進歩は必ず正しい方向を模索するはずという根っこからの楽観主義から、21世紀を迎える頃には、原子力や火力や石油や石炭といったエネルギー源に代わる一大発明が必ず起こる、、、と確信したのでした。今から考えると全く根拠はなかったと思うのですが、とにかく硬くそう信じていました。

 チェルノブイリ事故から20年。果たして世界は、エネルギー革命を成し遂げたのでしょうか?温暖化が問題視され、プリウスや燃料電池に見られるような代参エネルギーの関心は日増しに高まってきているのも確かです。しかしその一方で原子力発電所が世界各地で作られているのも事実です。最近では、ウクライナ、韓国、インド、中国、ロシア、そして日本で運転が開始されたそうです。チェルノブイリ事故で私たちは原子力の恐ろしさを目の当たりにしたはずなのに、、、、

 日経エコロジー8月号に「微生物発電の可能性を探る」という記事が載っています。

「自然界では微生物が堆積物の中で豊富な鉱物に余った電子を渡す。しかし、こうした鉱物は希少なので、微生物は電子を置く場所を必死で探している。科学者が電極を堆積物中に埋めた回路につなぐと、微生物が電極に張り付き喜んで電気を供給してくれる。」(中略)  「腐敗物用のタンクの中から微生物が1軒の住居に電力を供給したり、あるいは農場から出る廃棄物を液体燃料に変えたりできるようになるかもしれない。」

 微生物がごみなどを分解する時に出るガスを利用して発電するというのは知っていましたが、微生物から直接電子をもらうなんて、まさに奇想天外、凄い!!と思わず興奮してしまいました。

 考えてみれば、この地球という星は太陽から放射される膨大なエネルギーをもらっています。太陽の表面温度は6千度、中心部は1600万度あり、水素がヘリウムに変わる核融合反応でエネルギーを作っているそうです。この太陽エネルギーを使わない手はないですね。微生物もその太陽からのエネルギーを使っています。つまり微生物からエネルギーをもらうということは、太陽エネルギーなんですね。

 微生物発電、燃料電池、風力、水力、波力、地力、、、そして太陽エネルギー、、、原子力や化石燃料に頼ることなく、クリーンなエネルギーによる「エネルギー革命」が今まさに起きているのですね。わくわくしますね。

 


パーム油

2006年04月19日 | 環境問題

「パーム油は環境にやさしい」

 ライオンの新トップのCMを見て、ライオンも環境に配慮するようになったんだなぁ、、なんて呑気に思っていたら、どうもそんなに簡単に「環境に優しい」なんて言えないようです。

 FoE JapanのHomePageでは、とんでもない!!っとお怒りのようです。

 パーム油は、ライオンが主張しているように

植物原料は、再生産可能な「循環型資源」であり、栽培から消費までの過程で見ると、大気中のCO2増加抑止に貢献します。

 というのも事実なんですが、でも実際には、

オイルパーム・プランテーションの急速な拡大は、東南アジアにおける森林減少の要因の一つとされており、大規模な森林生態系の転換、用地取得に伴う地元住民の権利の侵害、不適切な農薬の使用による水質・労働者の健康への影響、低賃金・危険作業等の労働問題などの環境・社会問題が生じている。

 というのがFoEの主張。

 消費者を惑わす過大広告にも腹が立ちますが、原材料の生産から、製品の製造、流通、販売、そして消費という一つの商品のトータルでの環境負荷がどうなっているか(LCA)を総合的にみないと、「環境に優しい」なんて簡単に言ってしまってはいけないといういい例だなぁと思いました。

 私たち消費者は、マスコミや企業の言うことを鵜呑みにしないで、総合的な判断をしながら消費していかないといけないのですね。
 そういう意味からもLCAという考え方が、もっともっと遡及していく必要があるのだと思います。

 


NHK「地球データマップ」

2006年04月13日 | 環境問題

NHK教育テレビで「地球データマップ」という新番組が始まるそうです。

20分間の短い番組ですが、毎週テーマを決めて地球環境、貧困、戦争、など文明社会が抱える問題について、さまざまな統計データを地図に表した「データマップ」を使って解き明かしていく、、、
といった内容のようです。

「持続可能」な社会をつくっていくにはどうすればよいのか、、、
未来のために私たちは何ができるのか、、、、

NHKならではの番組だなぁと思って、ちょっと期待しています。

地球データマップ
NHK教育テレビ
毎週木曜日 午前 11:30~11:50

 


イルカの尾びれ

2006年02月28日 | 環境問題

 感染症で尾びれが動かなくなってしまったイルカのために人口の尾びれをつくったという、とっても素敵は話をみつけました。

 静岡県の水族館で活躍しているイルカの話なのですが、イルカを助けようとタイヤで有名なブリヂストンに人口の尾びれを依頼したのがきっかけだったそうです。

 一匹のイルカのために、プロジェクトチームまで作って、なんとか助けてあげようと取り組んだそうですが、なんとも暖かい、心のこもった話でちょっと感動してしまいました。

 会社も人の心で動くのですね。当たり前で、でもとっても大事なことだなぁと思いました。

 


世界の森

2006年02月23日 | 環境問題

 

世界中の森を旅してみたい。

そんな気持ちになれるページを紹介したいと思います。

Forest Forever」(富士フィルム)

世界中にまだまだ残る美しい森
生き物の息吹が聴こえる森
文化、芸術を育む森
神が住む森
全ての生き物を優しく包む森

そんな森がまだまだこの美しい地球には
たくさんあるのですね

是非一度、覗いてみてください


澄み切った秋の空と菊の花

2005年11月17日 | 環境問題
最近、随分と寒くなってきました。天気予報では冬型の気圧配置で12月中旬の天気だと言っていましたが、冬型は関東では晴天となるので、澄み切った空気、真っ青な青空がとっても気持ちよいですね。

会社に行く途中の道端に季節の花をいつも植えられているちょっとした花壇があるのですが、そこに小さな菊の花が植えられています。
通勤途中、いつもその黄色い温かみのある花弁に元気をもらっている気がします。
東京の道端の小さな秋。いいですね。

魚道

2005年11月07日 | 環境問題
先日紅葉を楽しもうと思って、奥多摩までドライブしてきました。
まだ紅葉は始まったばかりだったのですが、奥多摩湖まで行く途中で立ち寄った小さな堰きとめ湖(発電用)で魚道という変わったものを見つけました。

ダムを作るといろんな意味で自然破壊に繋がるのですが、その中でも魚が遡上できなくなることがよく言われてますよね。で、この魚道って高さが10階建てビルぐらいあるダムを魚が登れるように作られた専用の水路のことなんです。
ダムの側壁と地下通路にらせん状に作られた魚道を見物できるようになっていて、あいにくその日は、魚が遡上している姿は見られなかったのですが、なかなか面白かったです。最近はいろいろな所で環境に配慮した取り組みをしているのだなぁと関心しました。

その後は、その小さな湖のほとりを散歩して紅葉を楽しんで帰りました。小旅行でしたが、大満足な旅でした。。。

ビオトープ

2005年09月28日 | 環境問題
先週末、ビオトープ管理士の試験を受けてきました。

最近、学校や公園とかでも見かけるようになったビオトープですが、日本では「失われた自然を復元したもの」というイメージがあるようですが、本来の意味は「生物、非生物からつくられる生態系であるまとまりをもった自然空間」のことをいいます。
なので、山、草原、湿地、海岸、、あるいは、田、畑、果樹園、里山といったものまでビオトープには含まれるのですね。

環境保護、特に自然環境の保護をするにしてもしっかりした学問的知識を持って行わないと環境保護をしているつもりが逆に生態系を壊していた、、、なんてことがよくあると思うので、自分も環境保護活動をするならちゃんとした勉強をしないとなぁ、、という思いからビオトープ管理士の資格をとろうと思いました。

ですが、試験は独学でやるにはかなり難しかったです。基礎的な生態学はもちろん、実際にビオトープをつくり自然環境を保護あるいは復元するには、関連する法律の知識が必要ということで環境関連法や都市計画関連法などの勉強、また2次的自然といって人間の手が加わることで豊かな生物多様性が保たれている農村や里山といった自然環境を保護するためには、農村の実態を勉強したり、、、
でも、興味がある分野の勉強なので特に苦に思うことはなかったんですが、あまりに試験範囲が大きかったので、大変でした。

合否は気になるけど、それよりもこの分野の勉強をもっとしっかりやりたいなぁと思ったこと自体が収穫だったように思います。