ようやく朝晩の寒さが深まり、東京でも紅葉が見頃となってますね。
去年の今頃、秋の京都を旅しましたが、その時も「今年は紅葉が2週間ぐらい遅れてますね」と訪れた茶室で地元の方と話したのを思い出しました。先日、友達と話をしていて「今年は、紅葉しないで落葉してしまう木がたくさんあるらしいよ」という冗談にもならない話をしていました。
毎年のように紅葉が遅くなっているのは事実なので、ちょっと調べてみました。
『紅葉といえば秋の季語。しかし近い将来、紅葉狩りを楽しみながら正月を祝ったり、ウメの花見をすることが一般的になるかもしれない。気象庁の報告によれば、地球温暖化の影響で1953~2004年の50年間にカエデの紅葉日は15.6日、イチョウは10.7日遅くなった。「長崎ではカエデの紅葉が41日もずれ込んだ。ここ数年、九州や四国では紅葉とウメの開花を一緒に見ることが珍しくない」と、温暖化の生物影響を調べている瀧谷大学の増田啓子教授は指摘する。』(日経エコロジーより)
「温暖化は、もう待ったなしの状態に来ている」とジェームズ・ラブロックは激しい論調で「ガイアの復讐」で訴えています。
私たちは、温暖化が問題なのは「理解している」のですが、いくら異常気象や海面上昇などの報道を見聞きしてもまだまだ"他人事"としてませんか?
地球環境問題は80年代の公害のように被害者、加害者といった構図による一部地域での社会問題とは明らかに違い、私たち一人ひとりが被害者であると同時に加害者であるという認識を持つことが非常に大事だと思います。
この認識に一人ひとりが真剣に向き合い、普段の生活の中で問題解決を図っていく、行動していくことが求められています。
『知行合一』という言葉がありますが、知識だけではなく行動が求められていることを真摯に受け止めたいですね。