goo blog サービス終了のお知らせ 

硯日記

書道の話、硯の話、字の話、いろんな話をします。

これからの 「硯の収納」について話をしよう

2020-09-09 19:07:00 | 日記
やったー!
久しぶりに硯の話だ嬉しい!
どんな話なのかな(((o(*゚∀゚*)o)))わくわく
ってみなさんこんにちは!
お待たせしました硯の話だよっ、硯コレクターの恵美です(*´σー`)エヘヘ


突然ですがみなさん、
硯はどのように収納していますか?


収納もなにもそもそも硯なんて持ってない…┐(´д`)┌
って方はほぼいないという先入観のもと、話を続けていきますよ!

実は私、今すごくすごくすごくすごく困っていることがあるんです。
それは硯の収納方法。
みなさんのご家庭では硯をどのように収納しているのか教えてもらいたいです。

私の硯なんですけど、日頃見境もなく集めていたら約60面もあるんです

あ、そうそう。
硯を数える時は、1面2面……と数えます。
1石2石…でもいいですが、1面2面…が一般的です。
ぜひご家族やお友達に自慢してね!o(*゚∀゚*)o


話は戻りまして、私の部屋にはですね、ピアノがありまして
ピアノと言っても電子ピアノなんですけども、

現在、この電子ピアノが
硯置き場となっているのです。

もうピアノとして使うことは不可能かもしれません。申し訳ないピアノさん。
でも仕方ないんだ、だってこんなに硯があるんだもん……許してほしい……o(;д;o)

コロナがはじまってから今日まで、約半年ぐらいでしょうか。なぜかわからないんですけど、ずっと家にいたからですかね。硯がとっても増えたんです。
家にいると硯のエゴサーチをしてしまい、欲しくなるんです。欲しくなったら買っちゃうんです。買ったら家に届くんです。そして置き場がない。(/ロ゜)/
非常に困っています。

硯の収納がごちゃごちゃになってしまったので、改めて収納し直そうと思い先日、硯を全て部屋に並べてみました。
せっかくだし写真を撮ろうと思ったのですが、あまりにも大惨事すぎて撮るのをやめました。

並べてみるとよくもまあこんなに集めたと思います。

私は一体何をしているんだろう…(  ̄ー ̄)

とふと我に返る瞬間もあります。
でもどの硯もみんな可愛いんです。

さてこの部屋中に散らばった硯を収納していこうと思うのですが、収納する場所はピアノの上しかありません
ええもう誰がなんと言おうとピアノの上にしかないんです。

私も思ってるのです。硯をピアノの上に収納する(というか置く)っていうのはどうかと。背徳感がすごまじいです。ピアノ好きの方からしたら、何してやがるんだって感じでしょう。
でも、背に腹はかえられぬのです!

さて、部屋に広げまくった硯をどうピアノの上に並べるか。
どう考えても絶対に面積が足りないので、重ねるしかありません。

とりあえず箱に入っている硯から置いて行くことにしました。

箱に入っていれば、上に何を置かれてもなんとなく箱が守ってくれそうな気がします

ここに写っているのはどんな硯なのか、この際一切の説明をはぶきます!とりあえずまずは片付けることです。
でなきゃ今晩寝る場所がありません。死活問題です!

次に、箱が守ってくれることを信じて、中くらいのサイズの硯を置いて行きます。

ちなみにこの右下にある硯がとても汚れている理由は、この硯は「木硯(もっけん)」といって、木でできた硯なので、洗うとふやけてカビが生える可能性があり、あまり洗えないからです。

さて、まだまだ硯があります。

今置いた硯の上に「毛(もう)せん」という、書道で使う下敷きを重ねていきます。
(ちょっと汚れてて恥ずかしい)

毛せんはフカフカしたフェルトの超分厚いやつなので、硯の重力を受け止めて緩和してくれると信じています。

これで硯を置ける場所がさらに増えました。

軽い硯や小さな硯などを置いていきましょう。



そして最後に、埃がかぶらないよう手ぬぐいをかけて完成です。


完成です、と言いましたが、この方法絶対に良くないです。

わかってる、わかってるんだ…っ!
硯を重ねるなんてしちゃいけないって…!
でもそうするしかない!だって寝る場所がないの!断腸の思いです。

さらにピアノの上にはさすがに乗せられない、大きな硯や重い硯がありますので、ピアノの下に並べていきます。ヽ(´Д`ヽ)
また、重ねることのできない蓋つきの硯もここに並べていきます。

もうピアノの跡形もないほど、硯で包囲されました。

そして最後に、
❤️いつも見つめ続けたい硯❤️を机の上に置きます。
定期的に選抜メンバーを入れ替えておりますので、今はこちらの二面。


以上で、無事に硯の収納が終了、
今夜の寝床の確保に成功しました!!!

おめでとうみんな!ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"
ありがとうみんな!ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"


いかがでしたか、私の硯の収納方法。

絶対に真似しちゃいけない点が多かったですね。
高温多湿を避けることだけ、どうにか果たしています。除湿剤、だいじ。(*つ´・∀・)つ

硯ってどうやって収納するのが正解なのでしょうか。ケースとか買うのかなとか思うのですが、硯って一つ一つ形も大きさも違うし、お店のような棚を準備するのは、一般家庭では難しい…。

みなさんのご自宅ではどのように硯を収納していますか?
参考にしたいのでぜひ教えてください(*-ω人)


ではまた!(o´Д`o)ノ

全てのひらがなはひらがなに通ず

2020-09-07 21:23:00 | 日記
恵美さん、前回までの長編作、お疲れ様でした!
早くも硯ロスなので、次の硯の話が待ち遠しいです(;ω;`*)
ってみなさまこんにちは!
今回は硯の話はしません!なんかごめん!硯コレクターの恵美です!三( ゜∀゜)やぁ


私、硯コレクターと名乗ってはおりますが
普段は書の先生をしておりまして
ひらがなフェチでもあります。



待ってください!( ´∀`)Σ⊂(゚Д゚ )
なんだよひらがなフェチって
超怖いんですけどーっ((( ;゚Д゚)))
て思って、私を避けないでください!
ひらがなって面白いんですよ!
許されるなら硯同様、朝から晩まで、晩から夜明けまでひらがなを語り続けたいところです。


少しだけ私のお教室の説明をします。
普通のお習字教室と言うと、だいたいみんなお手本を見て、その時の課題を書いて、添削や提出をする、みたいな感じの内容だと思うのですが
私のお教室はえらく自由な指導方法をとっていて、特に課題もなく、お手本もなく、生徒さんがその日に練習したい字を好きに書いてもらっています。

こうやって言うと、私がものすごくゆるふわの先生に思われそうなので一応付け加えておくと、字の指導に関してはけっこう厳しいと思います。
あ、こうやって言うと、私がものすごく怖い先生に思われそうなのでさらに付け足しますが、面白くて優しい先生です。(と信じたい!)

そんな好き放題の私のお教室だったのですが、
生徒さんの多くは自分で「ひらがなから勉強したい」と五十音からはじめていました
また、好きな文章やよく使う文章などの中にあるひらがなだけをピックアップして、重点的に練習する方もいました。

最初は私も、なんとも思わずに指導していたのですが、日に日にモヤモヤするようになったのです。


なんか
なんか
なんか……
このひらがなの練習方法、効率が悪すぎではなかろうか……( ̄Д ̄ )






もちろんもちろん、生徒さんは悪くないんです。
これは完全に私の指導のミスで、習っている側の生徒さんがどう学べば効率がいいのか気づけって方が無理な話で、私がやり方を提示するべきだったのです。

添削しながら超モヤモヤしまくりました。

「ああ、この字を練習したなら、この字も一緒に習得しちゃえば早いのになぁ」モヤモヤ
「この字をいきなりは難しいから、こっちの字を練習してからの方が書きやすいのになぁ」モヤモヤ

こうしてモヤモヤを積み重ねた私はふと突然
そう、突然思ったのです。


五十音順でひらがなを練習するって誰が決めたん!(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

五十音順にひらがなを練習するってめちゃめちゃ効率が悪いと思うのですいろは順も。
だって五十音順って、ひらがなを五十音で並べた順番じゃないですか。いろはもただの歌じゃないですか。書き方を学ぶための順番じゃないんです。
不思議な話です。書き方を学ぶための順番ではないにも関わらず、みんなこの順番で練習してるなんて。
なぜこの世に、「ひらがなの書き方を学ぶ順」が 存在しないのでしょうか。






ということで作っちゃいました。




何日も何日もひらがなを入れかえながら、
いかに効率よく、応用のみ
ひらがなの書き方を学ばせられるか。

私が出した結論です(ノ゚ー゚)ノ


例えば「あ」の書き方を学んだあと、五十音順だと「い」を書きますよね。「あ」と全く関係ない字になるんです。
「あ」と関係がある字は「め」と 「ぬ」。でも五十音順では出てくるのはまだまだずっと先です。きっと「め」と「ぬ」を書く頃には「あ」の書き方なんて忘れちゃってます。

この3文字が連続するよう、並べかえてみましょう。


「あ」の上の部分を消せば「め」になり 、「め」の最終画を丸めれば「ぬ」になります。
さらにその丸めを応用し、「な」が書けるようになり……。

五十音順で学ぶよりも絶対に効率がいいし、こうやって考えると、ひらがなって超面白くないですか(o≧▽≦)ノ
一見関係のないような文字でも、書きまくってみると、共通点に気づいたりするんです。


他のひらがなの共通点も見てみます。
似てるように見えない「つ」「わ」


上がりすぎず、とがらず、急カーブを描き、中心に向かってはらう動きが、ほぼ同じなんです。

でも五十音順だと、「つ」と「わ」は赤い糸で結ばれた生き別れの恋人同士のよう。デートすることも手を繋ぐこともできないのです。電話くらいはできるのかしら。なんて悲しい恋物語なのでしょう…。゚(゚´Д`゚)゚。


このように、共通する書き方のある字を応用して次の字を書いていくと、ひらがなはスルスルと芋づる式のように、まるで一本の糸のように、全てが繋がっていきます。

ひらがなはただの文字ではないのです。
一文字一文字を読み解くことによって書き方が学べる、文章を持たない物語なのです。

だからこそ、私はひらがなが超楽しくてたまらないです。
他にも楽しいひらがなのお話はまだまだたくさんあるけれど
それはまた、いつか。

ではまた!(*≧∇≦)ノ

限りなく無意味に近いグレー④ 完結編

2020-09-06 18:48:00 | 日記

前回は長かったですね…。
でも今回で最後ってちょっと寂しい気もします。(´・c_・`)

ってみなさんこんばんは!
意地でも無理矢理にでも終わらせますo(*`ω´*)o
硯コレクターの恵美です。


さて前回墨・紙・硯のお話をしました。
3つの質問は前回で終了したので、それで終わっても良かったのですが、最後にまとめとしてお話したいことがあります。

もう、今回こそ!
スルッとスパッと要点だけ話して終わらせたいです!!

って言っている時点で既に遠回り中ですね!(自覚)


今回は、前回ちょっとだけ次回予告として話しました書写教育……



……ちょ、ちょっと待って!
墨を磨る話で既にお腹いっぱいです、もういいです、なんだか真面目そうな話だし(((^_^;)
と思って読むのやめないで!
大丈夫ちゃんと楽しい話にするから!


小学校の書写教育について、ちょっとだけ説明します。
みなさんの記憶をぜひ掘り起こして欲しいのですが、日本の公立校は一般的に2年生まで硬筆書写、3年生から毛筆書写となります。

あーそうだったそうだったぁ(* ̄ー ̄)
ノスタルジー(* ̄ー ̄)

と思っているみなさんに、一石を投じたい。(/^^)/⌒●エイッ!

ひょっとして、ひょっとしなくても
みなさん、硬筆から🌟グレードアップ🌟して毛筆になったと思っていませんか?

そりゃそうですよね🤔🤔
毛筆の方が難しいし、なんか凄そうだし、片付けとか大変だし
筆を持ってはじめて、
やったったぞ!φ(-`Д´-*)
って気になれますよねー🤔🤔🤔


でも残念ながら小学校の書写ってそうじゃないんです。
小学校の書写における毛筆は、
硬筆のための毛筆なのです。





うん、ちょっと難しいって思ってる!?
気持ちわかる!わかるよ!
でもこれ、現在のみんなの文字に直結する話だからぜひ聞いてもらいたいの!

小学校の書写の毛筆の授業は
毛筆を身につけるためではなく、
硬筆できれいに書けるようになるためにあるのです。



そんな話があるかよ!
         (ノ`Д´)ノ彡┻━┻

って感じなんだけど
この話、実際に字を教えていると、とてもよくわかります。
(あ、こう見えていつもは字の先生しています。なんかすみません。笑)

硬筆のための毛筆というのは、字の構造を知る上でとても大切な事なんです。


(*σ´▽`)σ字をきれいに書こうとしてみてください。

どういう形ならば字がきれいに見えるかを意識する方が多いと思うのですが、

字の中の点・画の
どこが止め・はね・はらい
なのか、
確実に書きわけることは、できますか?

さてっ、どうかなー?
(゚∀゚ 三 ゚∀゚)


字の中の、
・どこを止め、
・どこをはらい、
・どこをはねるのか。
これは、書の原点です。

字を学ぶ入り口であり、書くことの第一歩です。
これができなければ、字がきれい書けることは決してありません。

と言っても、硬筆で、
止め・はね・はらいを書きわけて学ぶことって、なかなか難しいんです。

ボールペンだと一本の線はやっぱり一本の線だよなぁ((φ( ̄ー ̄ )
なんて感じますよね。((φ( ̄ー ̄ )ぐりぐり

そこで、毛筆の登場です。

さぁ!筆で書いた記憶を思い出そう!
毛筆は硬筆と違い、
止め・はね・はらい
しっかりと表現することができます。


確かに━(゚∀゚)━!
太くなったり細くなったり、止めるのもはらうのも一目瞭然だった━(゚∀゚)━!

って思っているみなさんの心の声が聞こえてきます。(勝手に)

毛筆で一筆一筆を確かめることによって、硬筆の際にこの字はどのような仕組みでできているのか。どういうリズムなのか。どういう風にペンを動かしていくのか……知ることができます。

毛筆で止め・はね・はらいを学んでから、
さぁ、硬筆で実践してみよう!

ここまでが、書写の授業のワンセットです。


では、本題に入りましょう。

ここまで前置きだったんかーい!Σヽ(゚∀゚;)
って感じの長さになってきましたね。汗


硬筆のための毛筆

硬筆のための毛筆で、墨を磨る必要はありますか?
ねえねえみんなはどう思う?
字を学び始めたばかりの小学生が、硬筆のために毛筆を学ぶ。
そのために、墨は磨るべきでしょうか?


これね、本当に、誤解がないように先に言っておきたんだけど……
私は毎日、墨を磨っている人です((( ;゚Д゚)))

でも臨機応変というか、適不適というか、
目的にあわせた道具の準備をすることって、
🌟書は心を落ち着けるために、墨を磨るところからはじめる🌟
みたいな謎の精神論よりも、大切なことだと思うんです。

こんなね、回り道しかしていないブログを書いている私が言うのも超説得力がなさすぎるんですけど、確実な近道があるのなら、率先して近道するべきです。

だってさ、人類って超忙しいじゃないですか。
食べたり飲んだり、酒を飲んだり、寝たり、飲酒したり、たまに仕事したり、飲みに行ったり…( ゚ー゚)
(あ、小学生はお酒飲めないか)

なんかねぇ、思うんです。
わんぱく小学生がさ、字を練習するために墨を延々と1時間くらい磨らされたみたいな話聞くと、

えぇっ、その1時間で字の練習すればよかったじゃない!。゚(゚´Д`゚)゚。
墨汁使えばよかったじゃない!。゚(゚´Д`゚)゚。
スプラッシュマウンテンに乗るのに3時間待つなら、朝早く起きてファストパス取ればよかったじゃない!。゚(゚´Д`゚)゚。

って。

だって私、字が書くことが大好きなんです。
こんなブログ書いてなにしてんねん、って自分にツッコミ入れたくなるくらい、大好きなんです。

だから、小学生のみんなには字を学ぶって面白い!って思ってもらいたいし、書きたい放題のお年頃なんだから、とにかくたくさん書いて、はしゃいでもらいたい!


……と、いうことでここら辺でサクっと終わりにしようと思うのですが、
すっごい長く書いて、超頑張ったから、ちょっと宣伝させて!

ブログではこんな感じでザクッと(?)、書について書いていますが、もうちょっとちゃんとした人っぽい感じで書いているものがあります。

それがこちら



完全に趣味で書いた本
『地球が書けと言っている』

こちらは第1巻で、
このブログで散々語りまくった書写、そして習字、書道。
この3つの違いを説明しながら、書道史最大の事件に迫ります!


「気になったら買ってみてね」( ´∀`)σ)∀`)
なんて言いません。

もう、ここまで書いた私へのお疲れさまですの気持ちを込めて買ってください。
(冗談です。気になったら買ってみてください)


このシリーズのせいで卒論をもう一回書いた気持ちになっていますが
これって硯の話じゃなかったっぽいよね。
衝撃の真相( ̄□||||!!

まぁ、そんなこともあるか……。

ではまた!(o≧▽≦)ノ



限りなく無意味に近いグレー③~世にも奇妙な墨の物語~

2020-09-05 20:32:00 | 日記

さっそく、マンネリ化したオンライン飲み会で硯の話をしてみたら、もう大盛り上がりで、飲み会の主役になっちゃったよー(*´σー`)エヘヘ

ってみなさまこんばんは!

やっぱりね!∑d(゚∀゚d)

硯コレクターの恵美です(・∀・)ドヤ



さてさて、前回はプラスチック硯の話だけでほぼ終わっちゃいました。衝撃的ですね。
この話の終わりはいつなんでしょうか。そもそもなんでこんな話はじめちゃったのでしょうか。終わりが見えなさすぎてしんどいです。(切実)

そういえば、じゃあ石の硯で墨を磨るのはどうなんだって話を途中でぶった切ったと思うんですけど、
それを語りだしたら
⚠本当にこの話が終わらない⚠ので、またいつか別の機会に詳しくお話ししたいと思います。見逃してくれ!



今回はけっこう衝撃的な話なので、ぜひ、心の準備をしていただきたい。
そんなね、くまのプーさんを見る感覚で読んじゃダメ!
世にも奇妙な物語のつもりでお願いします!

たかが墨を磨る話で大げさすぎでしょーwww
なんて思っているアナタ!(*σ>∀<)σ

墨を磨ることは、スペクタルサスペンスドラマの世界に入り込むことと同じだよ!

という大げさすぎる気持ちで今回もじゃんじゃん書いていこうと思います!




ではこれまでの進捗状況を確認しておきましょう。

3つの質問

・「小学生のときの硯って、プラスチックでしたか?石でしたか?」(済)
・「墨は磨りましたか?」(済)

残すところはこれですね↓↓
・「磨るのにどれくらい時間がかかりましたか?」

この三つ目の質問、墨を磨る時間。
実は私は、返答を聞く前からだいたいどれくらいの時間がかかるのか予想ができていて
なぜなら、この質問の前にコッソリもう一つ別のこんな質問をして、カンニングをしているのです( ´∀` )bフフ




「どの墨を使って、墨を磨っていましたか?」





墨を磨るのにの墨って……(゜.゜)

って思ってるかもしれないんですけど、の墨だったのかが大問題なんです。
恵美調べによると、ほぼ100%の方がこう答えます。

「墨…?
最初からセットに入ってたやつです」



つまり、こういう箱の中の


この部分にある


この墨のこと。



みなさんも思い出してみてください。
ああ、そうそうそれそれ( ´∀`)σ)∀`)
って感じですよね。



あのね、この墨


おもちゃなんです。







     ェェェェエエエエーーー
       ゚ ゚ ( Д  )






そうなのそうなの!
なんかみんなごめんね!
でもそうなの!

おもちゃというか
飾りというか
雰囲気作りというか……。

とりあえず、
ちゃんとした墨じゃありません

なので、
磨っても磨っても、うっすーいグレーの墨しかできません。

まぁ、数時間頑張って磨りまくれば濃い墨ができる可能性はありますが

誰が好き好んでそんな無意味なことを……!?(ノД`)ノ



厳密に成分を調べたわけではないので定かではありませんが、
例えるならば、セットに入っている墨は、黒い紙粘土を四角くして固めたような感じです。

こわいね!ホラーだね!((( ;゚Д゚)))



補足しておくと、こんな磨れない墨がセットに入っていること自体は無意味ではなくて、
書には墨・筆・紙・硯🌟文房四宝🌟と呼び、超大切に思いまくる文化があります。
それを教えるのに、おもちゃ同様のものといえど、現物があるに越したことはないのです。



さて、墨の話のついでにさらに話をすると、
小学生が使う半紙は基本的にボトルに入っている墨汁で書く用に作られています。

ボトル墨汁で書けば、たっぷり墨をつけすぎてもにじみにくく(お子はたっぷりつけちゃうよね!)、滑りがよく、破れにくいですが、
磨った墨で書いた場合、できあがった墨の色よりも薄いグレーになってしまいます。



さぁ!話をまとめていくよ!
ノートの準備はいいかな?((φ( ̄ー ̄ )

・プラスチックの硯で磨る
薄くなる
・セットの中に入っていた墨で磨る
薄くなる
・墨汁仕様の紙に磨った墨で書く
薄くなる

薄くなるトリプル!

もう墨を磨る時間が長くなる可能性しかありません!

だいたいの方が、半紙で1時間練習するのに、1時間もしくは1時間半くらい墨を磨ったと答えます。それでも墨が薄かったと言う方も多いです。

この現象のせいで、墨を磨るのはとても長く時間がかかると思っている方、多いんですけど
あのね、そんなことないの!

ちゃんとした硯で、ちゃんとした墨を使って、磨った墨用の紙を選べば、半紙で1時間練習する程度のものは、15分から20分くらいで磨れちゃいます。

もちろん、セットにちゃんと濃くなる墨が入っている場合もあるし、 反対に全然濃くならない墨が単品で売られている場合もあります。
そういうのってどうやって見分けるの?
ってみんな思うかもしれません。見た目はほぼ同じだし……。

自慢っぽく聞こえるかもしれませんが、私は墨を爪でコンコンと叩くだけで、その墨がどちらなのかわかります。
少し磨ればどのような質かもわかります。

それは私が勉強したからではありません。

長年をかけてたくさんの墨に触れ、磨り、経験を積んだからです。

墨の違いは言葉では説明することはできません。勉強して得られるものでもありません。経験をして身につけるものなんです。

習字教室の先生でさえ、濃くならない墨を延々に磨らせる方は多いです。
理由として、墨を磨る経験をほとんど積んでいないことが原因です。

ならば、学校の先生ではなおさら墨についてわからないのは当然のこと。仕方のないことなのです。

わからないのにとりあえず磨らせてしまうのもどうかとは思うけど……σ( ̄∇ ̄;)




さてここまで読んで、みなさんの心に一つのご意見がわいたとお察しします。

いや…特にわいてないです……。
って思っているそこのアナタ!
今からでも遅くはない!
わかせるのだ!o(*`ω´*)o



そうですよね。
そのご意見、わかります。(勝手に進める)


・石のちゃんとした硯で
・ちゃんと濃くなる墨で
・磨った墨用の紙で
書けば、無意味じゃないんじゃない?

ってことですよね?

そうなんです。
ある意味、そういうことっちゃそういうことなんです。
でも、それでもなお、無意味である。
と言いたくなる理由があります。





次回最終回!!
そうです!やっと終わります!

書写教育の方針から、
墨を磨ることを考えてみたいと思います!


なんかめちゃくちゃ長くなってしまった……orz
とても疲れた…あともう一息…頑張ろう……。


ではまた!(* ̄∇ ̄)ノ