硯日記

書道の話、硯の話、字の話、いろんな話をします。

この世に必要のない物を作りたい!【令和五年癸卯略暦】

2022-09-30 19:56:00 | 日記
今年もこの季節がやってまいりました…。

そう、、、略歴

RYAKUREKI!

早くも今年で作り始めて3年目。
初作が想像以上に大好評だったため、
調子に乗って翌年にも作った結果……

何だか分からないけど
略暦を作らないと年を越せない体になってしまっている気がする。
一年の下半期にさしかかったぐらいから
「来年はどういう略歴を書こうか🤔」という考えが頭から離れない。

もう略歴を書くしかない。
書かないと年を越せない。

ということで今年も書きました。

【令和五年癸卯略暦】


まずは今までの2年間の反省を振り返ることにしましょう。

1年目の略歴の反省点は
皆様から大相撲の番付っぽいと言われたことでした。

皆様は褒め言葉でおっしゃってくださいましたが、

番付かー…(´・ω・`)フクザツ
自分の大相撲好きがこんなところにも出てしまうなんて(´・ω・`)

と悔しく思ったものです。

そしてその反省を生かした2年目の略歴は
番付けに見えないように
エキセントリックなレイアウト遊び心を交えた書体にしてみました。
その結果、逆に面白みに欠ける(気がする)という結果に終わってしまいました。

それを踏まえて
令和5年はどのようなコンセプトで書いていこう🤔

とりあえず、遊び心を追求した結果分かったことは
真面目な性格の私には遊び心という考え方が難しいという、悲しい現実でした(ー_ー)

多分私は、遊ばない方が性に合うっぽいのです。

ということで令和5年は超正統派で攻めることにしました。
書体のこだわりについては後日語るとして、制作過程を紹介していきましょう。

今年はちゃんとたくさん写真撮ったんだ!٩(๑òωó๑)۶エライ!


まずレイアウトを考えていきましょう。
例年とは違う形にしていきたいので今年は画用紙を横に使っていきます。

この時点で何を書きいれるか悩みに悩み抜いたのですが、
内容については後ほど一気に説明します。


まずはレイアウトの下書きをしていきます。
この時が一番楽しい時間です。


そして本書きをしていきます。
毎年謎のこだわりで、筆や筆ペンで罫線を書いていて
にじみやかすれ、汚れなどがすごまじくて泣く思いだったのですが、
今年は初めからからボールペンで罫線を引いていきました。
そしたら、あらびっくり!
にじみもかすれ、汚れもなく、
なんときれいに引けることか!!✨✨✨
3年目にしてようやく、ボールペンで罫線を引いたほうがいいということを学びました。
とかくに人類の英知には従うべきであると実感しております。

いよいよ文字を入れていきます。
長い戦いのはじまりです。


文字を入れる順番にこだわりはないのですが
ひと項目を書いている間に用事があったりすると気持ちが切れてしまうので
一気に書いています。

書いても書いてもマスが埋まる気がしませんね。


月の和名と干支・十干を入れたら、ようやく全体的な形がまとまってきました。


最後に皇妃と「令和五年癸卯略暦」を書き入れて完成です!


…って休んでいる場合ではないのだ!
次はどんどん暦の内容を解説していきますよ!


と思ったら、すっかり長くなってしまったので
解説は次回に!!

しばし待たれよ!(-ω☆)キラリ



図形を使ってひらがな書けばもう怖くない!!

2022-08-31 16:12:00 | 日記

えみ先生、ひらがなテキストの増刷はもうしないんですか?
ひらがなテキストはもう完売ですか?
在庫ないですか?

日々いただく問い合わせメールに
今!答えましょう!(-ω☆)キラリ

増刷分が家に届いたよ!!
皆さんこんにちは!硯コレクターのえみです(≧∇≦)/


サクッと先に
結論から申し上げると、

ひらがなテキストの初代が販売終了し、
リニューアルした新たなるひらがなテキストが完売し、
少しだけ改良を施した増刷分が完売し、

もう需要なんてないだろう売り尽くしたぜっ( ´ー`)y-~~
みたいな気持ちで、家でのんきにコーヒーを飲んでいたら
皆様からのお問い合わせが相次いだため
慌ててひらがなテキストをさらに増刷したのが現在です。

いやはやのんきにコーヒーを楽しんでいる場合じゃなかったですね。



さてひらがなテキスト初代はこのブログにて紹介したのですが
リニューアル版の新バージョンはまだ紹介しておりませんでした。

2回も増刷しておいて
今更ながら紹介するなんてどうかと思いますが

いっぱい作っちゃったから
紹介しないとさばける気がしない
(; ・`ω・´)

ということでガンガン紹介していきたいと思います。

このひらがなテキストのリニューアルバージョンができたきっかけは
コロナ禍のステイホームが爆流行りしたときに


みんながおうち時間中にひらがなを練習して🤔
コロナが明けたら、みんなひらがなが上手くなっちゃってたら面白いんじゃないか🤔と思って🤔
こんなツイートを始めたことがきっかけでした。


図形を使ってひらがな書こうよ!

図形を使ってひらがな書こうよ!

おうち時間に字が楽しくきれいになったら嬉しいので、図形を使ってひらがなを説明してみました。

Togetter



ひらがなを図形化して解説するというのは、私の対面教室では常日頃から行なっていたのですが
こんな風にグイグイと人に流布したことはありませんでした。

これは私自身のひらがなの整理整頓のためにも、いっちょ全部並べてみた方がハッキリして分かりやすいのではないか…?


う〜〜〜〜ん………
(ー_ー)(ー_ー)(ー_ー)
(ー_ー)(ー_ー)………


でもそんなのめんどくさい。

そもそも前のひらがなテキスト作った時だって、ひらがなを並べ替えたんだもん、もう46文字を並べ替える苦労なんて二度としたくないよやだよ(ー_ー)

ないかなーないかなー(ΦωΦ)
どこかにひらがなが都合よく並んでいるテキストないかなー(ΦωΦ)

と思ったのですが
日本中どこのテキストを探しても、ひらがなをこんなに自由気ままに好き放題並べ替えている人間は自分しか見たことがないので

仕方ない、
自分でやるしかない!!!

ということで今回も並べ替えてみました。
習得しやすい図形ごとに!!!






もうこの時の苦労みんなにとにかく知ってもらいたいという気持ちなので、

そう、私は大変だったってことを隠すような奥ゆかしい人間ではなので堂々と言うおう!

大変だったよみんな!
並べ替えるのにものすごく頭を使ったよ!(叫)

と言っても、
この並べ替えた状態で誰かがテキストを作ってくれるわけでもないので(ー_ー)

当たり前ですが、自分で書いていこう。

お任せください。
今回も全ページ手書きでございます。


何が大変ってひらがなを書くことじゃなくって
ひらがなに適用する図形を書くことなのよ。



くっ、くお〜……(唸)

いや私も思いましたよ。内心。
パソコン使えば楽なんじゃないかって。

でも図形を書く段階まで手書きで進めちゃったし、
これをスキャナーで取り込んで
パソコンで図形を入れていくほうがむしろ大変な境地に達してしまっていたのです。この時点で。。。くぅ〜っ、推理不足!

もともと絵とかを書くことが全く得意ではないので、むしろど下手なので
こう…図形をきれいに書くことが…そもそも…できない……!!

図形をきれいに書けない人が
図形を使うとひらがながきれいに書けるようになると提案し始めるという、
もう何だか本末転倒と言うか、
矛盾というか、
エビデンスの欠如と言うか、
この時点で全く説得力のない現象が起きてしまっていますが、

ええい!仕方ない!ヽ(`Д´)ノ
図形を使ってひらがなを練習するというコンセプトで始めちゃったんだからどうすることもできない!進むしかないのだ!

と、ガシガシ🖊テキスト内に図形を書き込んできました。

先に言わして欲しい。
すでに買ってくださっている方、
図形がいびつなくて申し訳ない!Orz
不器用な性格なんだ!


そんなこんなでできあがった
全ページ手書きのひらがなテキスト、
その内容を少しだけサクッと紹介していきましょう!



まずは一番シンプルな丸からはじまり…


うぉおお!早くも謎の図形が出てきた!
(ΦωΦ)(ΦωΦ)(ΦωΦ)


みんなが苦手な「も」「ひ」も
☆を使えばもう怖くないのだ!

ここらへんはみんなソックリだから
一気に練習しちゃったほうが
ラクチンラクチンだよね!





……おぉ〜〜っと
中身を見せられるのはここまで!

この「新・ひらがなテキスト」は
今回の3回目の増刷で
販売終了となります!


みなさんこの機会に
お見逃しなく!(≧∇≦)/


ではまた!!∠(`・ω・´)

一年間で一番褒められたグッズ2020

2022-07-31 10:59:00 | 日記

まさかのまさか
今更2020年の話をしようとしています。
皆さんお久しぶりです。
硯コレクターの恵美です(*゚∀゚)

いやぁ早かったですねー、2020年が過ぎるの。
と思ってたら2021年が過ぎるのも早かったですねー。
と思っていたら2022年も早くも下半期になってしまいました。

そんな時間の流れを吹っ飛ばし
2020年の話を力強くしたいと思います٩(๑òωó๑)۶


2020年といえばコロナ到来の年。

人となかなか深く語り合うことが難しい時代になったわけですが
それ以前から私は語り合う相手を探していました。(ΦωΦ)

書道のことを書道家と語り合う機会はいくらでもありますし、書道をやってる人はいつもあっちこっちで語り合っています。

私はそれをいつも
つまらないなあ(´・ω・`)
と思っていました。

というのも
書道は他の芸術や文化、芸事と似通う部分が多いのに、誰も垣根を超えて語り合うことがないのです。
書道視点で語ることしかなく、
でも書道と他の分野の共通点を語り合えたらきっと楽しいし、新しい発見や、書道をあまり知らない人への理解も深まるのではないかと思うのです。

といったところで
なんせ語り合う相手がいない(´゚д゚`)

いないかなぁーいないかなぁー
(((((((((((っ・ω・)っ
どこかにに語り合ってくれる人
いないかなぁー(((((((((((っ・ω・)っ

と思っていたのですが、
そんな人脈もないので見つかるわけもなく

仕方ない、
降臨していただきました。
高浜虚子先生に。





え、何事?どういうこと?(・ัω・ั)
と慌てている皆様
どんどんついてきてください(ΦωΦ)

かの俳句の巨匠、高浜虚子の過去の対談記録と勝手に対談することにしたのです。


名付けて仮想対談!(`・ω・´)ゞ

私の妄想や空想で高浜虚子の発言を作るのではなく、
高浜虚子の発言に私が擦り寄って勝手に会話をしていくスタイル(`・ω・´)ゞ

高浜虚子先生もさぞかし天国でおったまげているでしょう。
自分の過去の発言にわざわざ無理やり会話をしようとしてくる奴がいるなんてキモくてたまらないでしょうが

まあ高浜虚子はすでに亡くなっている人なので、キモく思われようと構いません。
勝手にどんどん会話していきたいと思います!ヘ(゚∀゚ヘ)


…っとブログで言えるのはここまで!
会話の内容までは言えないっ!
内容が気になる方はぜひ雑誌を読んでください(´・ω・`)





さてさてせっかく高浜虚子と対談したので
次はそれをいかにもそれっぽく何かの本に収録したくなりました。

と言っても
こんな勝手極まりない対談を収録してくれるエキセントリックな媒体があるはずありません。
世間はキビシイねっ!(゜-゜)



じゃあ自分で雑誌を作っちゃおっか!

と軽々しい気持ちで雑誌を作ることに決めました。

さて、そうと決まったら、
対談は特集の一つとしてあとは何を収録しよう。

高浜虚子と仮想対談したのなら
仮想繋がりで、
仮想ひらがなの進捗状況を(誰にも頼まれていないけど)報告することにしましょう。




「仮想ひらがなってなんぞや?」
↓って方はこちらをチェック!↓

明治政府になってもう一つ日本を作ってみた!【仮想ひらがな表】① - 硯日記

恵美さんの部屋は硯がいっぱいで、足の踏み場がなさそう、散らかってそう…(ーωー)って思ったみなさんこんばんは(o´▽`o)ノ大丈夫です!硯はきちんとピアノの上に...

goo blog



あとはとりあえず硯の話を盛り込んでいきましょう!
全然硯のグッズを作らないけれど、
私は硯マニアを名乗っているのだから!( ゚∀゚)o彡°








さて4本記事があれば、なかなか雑誌っぽくなってきたのではないかな。


そんなこんなで、
この雑誌を2020年2月のマニアフェスタに出品したのですが、
かなりギリギリで印刷が間に合わなかったため自宅で印刷をして自力で製本しました。



めちゃくちゃ手作り感たっぷりでございます。


実際にマニアフェスタで購入してくださった方々からの反響は
とにかくめちゃくちゃ褒められてビビりました(゜o゜)

こんなんですが、なけなしの書道の先生をやっておりますので
字を褒めていただいたり、テキストを褒めていただいたりは経験があるのですが…

まさか高浜虚子を召喚して褒められるなんて。
いやぁー、人生なにがあるかわからないものですねっ!


結局、2020年一番褒められたのがこの雑誌でした。

………が、驚くことなかれ!
2020年に第一号を発行して以来
まだ第二号が出ていない!!( ゚д゚)なんてこったい!

ということで、2022年下半期に入りましたが
今年の目標は、『漢簡 第二号』を作ることにします!できるかなぁ。


『漢簡 第一号』は2020年のマニアフェスタで完売してしまったのですが
あまりにも褒められて味をしめた私は
家でコッソリ増刷しました。手作りで。ヘ(゚∀゚ヘ)イソイソ

なので数はわずかなのですが、
この度、改めて再販します!

これが完売したら
販売は終了します。

だって…
自宅製本大変なんだもん…(´;ω;`)
第二号も作りたいし…(´;ω;`)


たまにあるよね!
雑誌の創刊号の価格がめっちゃ値上がるやつ!
あれにならないかなぁー。
(なるわけないな!)


高浜虚子との対話は
実に楽しい時間だったので
第二号ではまた誰かを召喚して
無理矢理会話をしていきたいと思います。

いやぁ、あんなに高浜虚子先生と
話があうとは思いませんでした!
書道と俳句は似ているし、
「前衛」をどういう風に扱うか、という点については
勉強になることばかりでした!

私も作品を書くときや
新たな雑誌、グッズを生み出すときは
高浜虚子先生の言葉を常に心に
制作に取り掛かりたいと思います!

あなたの表現したいことは本当に
その媒体でしか受け皿にならないものなのか?

表現の自由の自由を取り締まる必要が
あるのかもしれない。



ではまた!!(/ω・\)

暦は時間の地図だ!【令和四年壬寅略暦】③

2021-12-30 12:51:00 | 日記

ちょっと、先に意思表明しておきますね。


今回で、この記事は
終わりにするぞぉ〜
∠(`・□・´)

たぶん私の書くスピードからすると、このままだと来年までずれ込む気がするんだよね。

いや、別にいいんだけどさ。
来年の暦の話だからさ。
もう来年一年かけてみっちり語ってもいいんだけどさ。

いつまで経っても次の話に進まないじゃないの。ねぇ。嫌だわ、飽きちゃう、むふふ。


そんなわけで、今回で最終回だから、みんな気合いいれて読んでくれよな!
硯コレクターのえみです!(*゚∀゚)


さて、前回は
まさかの新月が一年に13回あるという、暦のレイアウトが全面的に改変せざるを得なくなる、投げ出さなかった自分を褒めてあげたくなる事件が発生しました。

5回くらい投げ出そうかと思ったのですが、ちゃんとレールに戻りましたよ。真面目だけが取り柄で生きてきた自分の悲しい性です。


では次に進んでいきましょう。

他に入れるとすると、おなじみ二十四節気と祝日一覧です。

ところで皆さん二十四節気は、いつも同じ日ではないと知っていましたか?

一年が365日なのに対し、太陽の一年の長さは365.2422日!
一年は太陽よりも約6時間足りないのです。

二十四節気は太陽の時間をもとに作られているので二十四節気は毎年約6時間ずつ遅くなります。

そしてここからがとても面白くて、私の個人的な胸キュンポイントなのですが

6時間×4=24時間

暦には四年に一回、うるう年がありますよね。
このうるう年で二十四節気の時間のズレが戻り、日付が変わることなく暦と太陽が揃うようになるのです。

うっはー!楽しい!!٩(๑òωó๑)۶


では2022年はどうかと言うと

2020年にうるう年があり、二十四節気がそろってから2年目、
12時間ずれている年になります。

この12時間のずれが我々の祝日にも関わってきます。

例えば春分の日。
これは二十四節気の春分に合わせた祝日です。

わかりやすく、前回のうるう年の2020年から考えていきましょう。
2020年は、3月20日の14時に春分を通り過ぎました。

2022年はそこから2年経っていますので二十四節気が12時間ずれています。

そうすると……
はい、みんな計算してー!
計算してみてーーー!!(≧∇≦)/

その12時間後なので、3月20日の26時、
つまり3月21日の深夜2時に春分が通り過ぎる計算になります。

ってことは2022年の春分の日は……

1日ずれて3月21日になるのです!!







いやはや素晴らしい!
これぞまさに宇宙のロマンですね!!

これと同じ理論で秋分の日も変わるからワクワクした人はそっちも計算してみてね!(-ω☆)

さてさて、
せっかく春分の日と秋分の日で楽しんだわけですから、そこから数える雑節も探していきましょう。

春分の日と秋分の日といえば……

そう、社日ですね!

社日とはまあ語れば色々長いのですが、土地の守り神様を祀る日で

春社日は種蒔きの時期として、五穀豊穣を願い、
秋社日は収穫の時期として、収穫に感謝する日です。


この社日の日付がどのように決まるのかと言うと
春分の日と秋分の日それぞれに最も近い戊(つちのえ)の日になります。

毎年十二支がぐるぐる回っているように、日付の中に十干がぐるぐる回っているのです。

もうこれまで説明していくと、来年まで持ち越しになってしまうので説明は省きますが(汗)

そのぐるぐる回っている中の、春分、秋分に一番近い「戊」が、社日になるのです。




もうここまで来ると私のフェチ快感によって語ってるだけの状態になってきました…(ΦωΦ)


こうして見てみると、暦ってただ日付を確認するためだけのものではないなとつくづく思うのです。

季節はいつ訪れるのか。
種まきはいつすればいいのか。
太陽はどのように動くのか。
月はどのように満ち欠けするのか。

全て暦でわかるのです。


皆さん旅行などする時に、地図を持って行きますよね。
目的地に行くまでの道のりや曲がり角、所要時間を地図を見て考えますよね。
まさか目的地に着いてから地図を確認するなんてこと、なかなかしませんよね。

でも不思議と私たちは、暦に対してその感覚を失いつつあったのです。
その日が近くなってから暦を見たり、いつやればいいのだろうと間近になって考えたりしますよね。

でも本当は、暦には何年も先の未来のことが示されているのです
計算すれば何百年先の暦だって、予測することができるのです。

まるで未来の時間を描いた地図のように。


暦を使って未来の目的地へのルートを確認しよう!

それができるのがこの令和四年略歴。


みんなの令和四年が予測可能な一年になりますように。

宇宙への愛をこめて。





暦は時間の地図だ!【令和四年壬寅略暦】②

2021-12-10 09:13:34 | 日記


結局このブログって
カレンダーを作る話じゃなくて篆書体を書く話なの?


って思ってるみなさまこんにちは!
大丈夫です!カレンダーの話ちゃんとしますよ!硯コレクターのえみです(゚∀゚)


さてさて!
前回は篆書体の話を主にしていきました。

令和3年壬寅と神武天皇即位紀元は篆書体で書くことに成功しました……がっ!

他の欄の書体はどのようにしていきましょう(゜.゜)

はて……(゜.゜)

うーーーん…???(゜.゜)


やばい
全く考えてなかった。




「何事も始めることが肝心だ。」
「スタートしてしまえば半分終わったようなものだ。」
「ためらわずに初めの一歩を踏み出すことだ。」
などと先人はよく言ったものですが、
何も考えずに始めてしまうとこういうことが起こるのです。

なるほど。来年の教訓にしよう。

と思ったところで、とにかく今年のカレンダーは書き進めなければいけないのです。なんせ始めちゃったもんで。

一瞬魔が差して、このまま篆書体で全部書いちゃおうかな(๑´ڡ`๑)なんて思ったんですけど、
何度も言うようにこのカレンダーのモットーは読める暦なので、篆書体で全部書いたら、そりゃもうマヤ文字のカレンダーを突然突きつけられてるのと同じことです。読む以前に暦かどうかも分かるまい!

つまりこの時点で私に残されているのは、楷書体行書体のどちらかしかありません!なんという究極の選択!!


じゃあやっぱり楷書体にするぅ??( ゚∀゚)o彡°

なんて軽々しく思ったのですが
よくよく考えてみよう。
楷書体と篆書体……なっ、なんて相性が悪いんだ!!!

そうなんです。実は楷書体と篆書体ってめちゃくちゃ相性が悪いんです。
作品を書くときに絶対にこの二つは組み合わせたくないです。給食に出る白米と牛乳ぐらい相性が悪いです。

篆書体との相性で考えてみるとやっぱり
草書体が一番相性がいいです。うんうんこの組み合わせなら私も何回か作品にしたことがある。じゃあもう草書体にしちゃう??( ゚∀゚)o彡°

……いやだから読める暦じゃなきゃいけないんだって!!

草書体は読めるには程遠い書体なので、やっぱりどうにかこうにか相性が悪くとも楷書体で突き進むことにしたいと思います。
犬と猿も仲が悪いといいますが、桃太郎にきびだんごをもらった後はおとなしく鬼退治に行っていますし、暦を書きながらきびだんごをこねまくって、どうにか篆書体と楷書体には仲良くしてもらいたいと思います。

楷書体と篆書体をどうにかこうにか調和させる、これを名付けてきびだんご作戦とします!名付けてどうする)


きびだんご作戦その1、
丸みを帯びた楷書体にする。

楷書体にも色々な種類があって、
今回は全体に丸みをつけ(円筆といいます)、左右の縦画を膨らむように(向勢といいます)書いていきます。


きびだんご作戦その2、
少し古典的な字形にする

読みやすい暦にするために、基本的には現代的な字の形にしたいと思いますが
線の交わるところを現代とは違う場所が出るようにしたり、旧字体などを適度に取り入れていきます。


……もっと作戦があるかと思って名づけたんだけど2個しか作戦なかったところで、
日付を入れる書体も決まったことですし、早速書いていきましょう!



(私の机周辺が墨だらけで汚いことがモロバレのアングルですね)



……この時私は知らなかった。
こんな悲劇が待ち受けているなんて……。





さっそく暦に書き入れていく日付を検索していきます。

まずはお馴染みの、満月・新月

昔はいちいち数えなきゃいけなかった月の満ち欠けが、今やスマホひとつでちょちょいのちょいと調べられます。便利な時代になりました。

まず満月の日にちを書き込み、新月を書き込みはじめ、5月分まで書いたところで

一瞬地球が止まったかと思うほどの衝撃が走りました。


なんと……

2022年は……

新月が
13回ある……!!!??



え、ちょっと待ってちょっと待って(゚A゚;)
ちょっと待ってちょっと待って(゚A゚;)
パニックやで!(゚A゚;)


ふっつーーーに
12個しか枠作ってないんだよね!
新月の枠、12個しか作ってないんだよね!(大事なことなので2回言いました)

よくよく考えれば当たり前ではあるんですけど、月の満ち欠けの周期って約29.5日なので、そりゃあ新月が13回ある年もあるでしょうよ(ノ´∀`*)って話なのですが

まさか2022年がそうだとはっっっ!!!
そんなの聞いてないよ!!


ぅっ(´;ω;`)
ぅっうっ…(´;ω;`)
枠が足りないよぉ…ゔぅぅ(´;ω;`)



えーもう
どこかにない?
2022年の新月が12回のサイト
どこかにない?

もしかしたら他のサイトで調べたら
新月が12回の2022年とかあるんじゃない?(ΦωΦ)

そんなバナナ🍌なことはもちろんありませんが、一応念の為(?)5つのサイトを見て回ったのですが、やっぱり13回だったので、私は新たな作戦を練ることにしました。


どうにかもみ消して誤魔化すことはできないか……

ヘ(゚∀゚ヘ)どうにか…

この暦、読める暦とかテーマで言ってるけど、別に読まなくて良くない?草書で書けば良くない?草書で書けばバレなくない?
むしろみんな新月の日数なんて見てなくない?そーっと一日減らしたところでバレなそうじゃない??

悪魔の囁きが脳内を駆け巡りますヘ(゚∀゚ヘ)ケッケッケッ



しかし、私の脳内の天使が声を上げたのです。

あかん!!
誰も読まなくても、気づかなくても、正しいことしか書いたらあかん!!
暦とは正しいことが書いてあると信じて、人間は時間の過ごし方を決めるのだから!暦は時間の地図なんだよ!!!ヽ(`Д´)ノ


この、天使の声がデカかった。


ということで私は泣きながら枠を書き換え、こうなったらええい!野となれ山となれだ!と思い、仲秋の名月やら最大満月やらの欄をさらに付け足していったのでした。
(むしろ書く項目を増やすという謎スタイル)






ふぅ、これで難関の新月満月は片付いたぞ( ´Д`)=3

もう二度と新月が13回も来てほしくないですね。(堂々と言う)


あら、こんなところで手こずっている間にまた長くなっちゃった!

では続きは次回!($・・)/~~~