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ゆうたくん救助報道

2004-10-28 12:06:01 | Weblog
昨日の救出中継を見ていました。今まで会社勤務だったので このような経験はほとんど無かったのですが、まあいかに 民放がいい加減な報道をするか如実に確認できました。 最初3人とも無事、しかも母の声があったとか、3人の心音 確認したとか完璧にいい加減な誤報でした。ましてや男の子 が救出された際は絶叫調のアナウンスでまるで自分が助けて いるような馬鹿げた中継でした。 なぜそんな絶叫調の中継をするか考えてみました。逆になぜ 報道の基本的立場いわゆる事実を淡々と知らせるという事が 出来ないのか、どうもその場の主人公はアナウンサーであっ て現場に居合わせた幸運、野次馬的興奮を視聴者に押し付け たいという我がままに発している。その背景にこの今の シチエーションは絶対的に「善」を報道するのだという確信 がある。その善行を行うのに何の遠慮がいるものかという 傲慢不遜な態度で裏打ちされている。 これは、この興奮報道に対して文句があるか、という恫喝に 等しい。 このような報道姿勢になったのは10年程前か日本テレビの 高校サッカー中継でゴールシーンのとき 「ごーーーるーーー、、。」 と絶叫したのが始まりのような気がする。Jリーグも始まり サッカー熱がだんだん高揚して来始めた頃で正月の静かな町 の雰囲気の中でサッカー場の若き興奮を伝えたかったものと 考えられるがこれはスポーツバラエティショーの決定的場面 を伝えたいという意志をもっているということで、 うるさいけどまだ許せる。 そう、先の救出報道はこのバラエティショーの感覚で 決定的瞬間を報じたことに基本的な間違いがある。 ワイドショー感覚バラエティ感覚で厳然とした人間の 生死を報道することに間違いがあると思える。ひどい ものだ。その結果、事実を確かめることもせず、3人 生存という視聴者の期待を擁するようなまことしやか な「嘘」も絶叫したものだ。無責任極まりない。 NHK BSの中継報道は誠実に事実を淡々と報道していた。 報道姿勢はさすがである。

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