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肺血栓塞栓症

2007-05-03 18:41:52 | Weblog
今回検査入院から手術へ至る経緯ですが、昨年(06年)6月22日の
ソニー株主総会へ奥山さんと行った時に品川駅から新高輪プリンスへ
行く途中で緩やかな坂道にも関わらず息切れがして歩けなくなりました。
それが今回の発端でした。
丁度10年前の手術後の定期検診をずっとやっているわけですが6月
8日に行ったばかりでしたので次回9月28日の時に訴えた所次回
12月13日にCTと肺血流シンチを撮って12月21日定期検診日に
結果を報告するとなりました。その結果CTにて心不全の疑い有りとなり
循環器内科へ転科することになりました。そこで心エコーをとって
12/28に結果を報告することになりました。その結果肺動脈圧が異常に
高いと云うこととなりもっと詳しく測定する為07.01.11~13日
に心臓カテーテル検査入院をすることになりました。
1/12心臓カテールの結果肺動脈圧が異常に高く血栓を除去しなければ
ならないのと在宅酸素療法を即日導入することになりました。そして
今後の方針を決めてその結果を1/23日に出すことになりました。

【検査入院経緯】
1月11日から検査入院してきて13日の10;00頃家に戻って
まいりました。結論的には肺動脈圧は120mHgと極めて高くかつ
肺動脈もそれにしたがってかなり肥大拡張している情況です。ま、
最悪の結果ですね。今後の治療方針は循環器科、以前の呼吸器外科、
その他専門医と相談して1/23日に出すとのことです。
肺圧が高くなった原因は不明であるが血栓がこの10年間で雪が
吹きだまるように積もっていったのではないかと考えられる。肺の
血管造影でも右も左もかなり詰まっている。これではやはり普通に
歩いていても苦しくなる。しかし、昨年暮れのの血中酸素濃度や
動脈血酸素濃度を測った結果や肺血流シンチなどでもそれぞれ
95%とか70%、シンチは変わりなしということで、やはり
カテーテル検査とは違う結果になってしまいました。そこから
逆に考えると何れの検査結果も許容範囲ぎりぎりあるいは下回っ
ていると云うことで様子を見ようと云うところ
実際はかなり悪化していたと考えられる。因みに10年前手術後
の肺圧は48mHgでした。普通の人はだいたい30mHgぐらいと
のことなのでかなり手術後でも高めでは有りました。
今回はそれに比較にならないぐらい厳しい結果です。
当面の治療は
①抗血液凝固剤をバイアスピリンから以前のワーファリンへ戻す。
②在宅酸素療法を導入する。
これは即日(12日)導入しました。
その後(カンファレンス結果後)
③最近出てきた肺高血圧降下剤を導入する。
④血栓除去の再手術を行う
が考えられる。

心臓カテーテルは当初40分から1時間ぐらいを想定していま
したが結局、優に2時間掛かってしまいました。カテーテルが
短くて肺動脈まで届かなかったり、また尺が足りていても中々
肺動脈へうまく入らずカテーテルの種類を換えて何本か
入れたり出したりでした。心音をモニターして聞きながらやって
いるのですがカテーテルが心臓の中へ入るときとか手探りで
つついているときなど自分では意識してないにも関わらず
パルスが倍ぐらい早くなり、そのうちピーと停まってしまうので
はないかと危惧したりしました。
そのカテーテルの情況はTVモニターでずーっと見ていました。
ちょっと怖いですよ。
午後三件予定の一件目でしたがその後の予定も狂ってしまい、
結果の説明を聞く時間も大分遅くなってしまいました。

1/23日(火)に前回検査入院結果を踏まえた治療方針を決める
との話でしたが、今日自宅へ主治医から電話が有りました。
医師の方でカンファレンス結果、血栓が発生していると考えら
れるので、先ず血栓を溶解させる治療を試みたいということです。
そのため1ヶ月ほど入院して結果を見ることになりました。
1月24日(水)にベッドが空くのでしかるべく入院することに
なりました。ここら辺は10年前と全く同じですが医療がどの
くらい進んだのか、結局溶解せず
また手術となるのか、ですね。

在宅酸素療法10日経ちましたが掌の色とか唇の色が劇的に
変わりました。思い返すと以前は鬱血しチアノーゼ状態(紫色)
でありました。

【県立循環器呼吸器病センター入院】
1月24日(水)入院しました。
主治医循環器科 中川先生です。
説明では最初(25日から)現状確認のため、また肺血流
シンチ(RI)および肺血管造影、超音波エコーを順次行って
いく。血栓の状況もあるのですが、その発生原因を突き止めたい
ということもあります。そのため一般的に良くある足の状況を調
べる。最近は超音波エコーでの測定が進歩して良く判るように
なっている。その結果足から飛んでるようであれば足からの下
大静脈へフィルターをかけるこれはカテーテルで行う。しかし私
は足から飛んでるとは思えない。その後来週明けから血栓溶解
治療で24時間点滴で行う。入院期間は3週間から4週間の予定です。

入院1週間を過ぎましたが、状況は最悪に近づきつつあります。
血栓溶解剤の強いウロキナーゼというものを都合3日間点滴
しましたがひとつも効果が見えなかったため中止となりました。
あと残された方法は手術だけとなりました。薬の服用でしのげる
ことはない。その手術ですが2回目となるとやはり相当難しい様
です。今この病気での国内の権威と言われる人を含めて協議を
しているとのことです。総体的にどうするか2月4日(日曜日)に
方針を出すということです。

出来れば難しくても手術が良いかな。

2月7日循環器呼吸器病センターを退院しました。
結論的には循呼センターではこれ以上の治療は出来ないとのことです。
今後の選択肢は手術しかないとなりましたが循呼センターでは
手術は困難との結論です。この手術ができるところは日本で4ケ所
①国立循環器センター(大阪吹田)
②藤田保健衛生大学病院(名古屋)
③千葉大医学部付属病院(千葉)
④横浜南共済病院(追浜)
実際には②と④の2ヶ所でしか出来ない様です。
2月7日(水)午後13;30退院してその足で追浜の南共済
病院へ行きました。循呼センターのCT、カテーテル、エコー、
その他データ一式を持っていったわけですが、
それを見てさらにこの病院での検査を見たところ、やはり選択肢
は手術しかないと云うことです。そして手術は可能との判断です。
どうしますか?とのことなので、是非手術してください。とお願い
しました。で先の4ケ所の話を伺ったところです。
さらに、この病気(特発性慢性肺血栓塞栓症)の再手術例は日本
国内で1例しかない。
(国立循環器センターにて?最近実施?)私がやるとすると国内
2例目となります。
手術方法は人工心肺を使いますが人間が冬眠できるほどの低体温
でやるそうです。従来の方法はそこまで冷やすことは無い。相当
長時間になります。因みにこのまま手術しないで肺圧を下げる薬
とか在宅酸素療法をしても年単位での余命は保障出来ないと云う
ことです。

南共済病院の手術待ちの患者さんがたくさんいると云う話を
聞きました。私はそこまで引き伸ばせないのでどこかで割り
込むことになるのかな?またこの病気の世界的権威で最も
手術実績のあるサンディエゴの先生の下で2年半留学しフェロ
ー卒業していて現地ではこの手術に300例ぐらい立会い、
自身では30例ぐらいの手術をしたそうです。日本へ帰って
きてからも5例手術しています。もちろん全部成功している。
日本で一番手術している病院は大阪の国立循環器センターです。
名古屋の藤田保険衛生大学病院安藤先生も以前はここにいた。

【循呼センターでの診断経緯】
主治医中川先生の話では、血管造影CT、心エコーの結果は前回と
そう変化は無く肺圧はやはり高い(直接は測れないが換算可能な
データで判る)しかし常時酸素を吸入しているせいかここへきて
静脈換算血中酸素濃度(酸素飽和度)が測定以来はじめて99%とか
98%で推移しています。
これからの治療ですが血栓溶解剤を点滴し溶解度を随時モニター
してその結果によって再手術を含めた検討に入ります。それまで
に2~3週間かかる。
血栓が溶解してくれることを祈るばかりでした。
血栓の原因がどこにあるのか探る中で足から飛ぶのが一般的で足を
1時間半かけて足エコー見ましたがそれらしき痕跡も見つからない
と超音波の先生と話しながら画像を見ていました。原因について
結論として良くわからないところです。

こうなるともはや気功の世界かななんて思ってます。

【南共済病院入院経過】
2月21日(水)横浜南共済病院にて受診してきました。
手術へ向けての各種検査をしているわけですが、21日は
脳CT、体幹部CT、頚部(頚動脈)エコー結果で特に問題は無い。
今後の検査としては「腹部X線」(21日実施済み)「心エコ
ー」「足エコー」「右心房および右心室、肺動脈カテーテル」
冠状動脈造影、などです。
結論的には冬眠に耐えられるかの検査だと思います。

今後の大まかな予定ですが3月19日(月)を手術日と設定
その1週間前の3月12日(月)入院となります。3/13(火)
体幹部CT造影、3/14(水)左心室カテーテル、冠状動脈造影、
これで問題が無ければ
予定通り3月19日(月)手術となります。
うまく行けば手術後2週間で退院となる見込みだが場合に
よっては2~3ヶ月となることも有りうる。
手術日の早めの設定は数ヶ月もの手術待ちのところ、緊急
割り込みと云うことです。このままでは長く持たないという
ことですね。

手術のリスクは10年前の1回目手術と同等、冠状動脈の検査は
もし心筋梗塞などの異常が発見された場合、蘇生が出来なく
なる可能性があるので異常がある場合はそれも同時に手術して
しまう。

手術出来るだけで佳とすべきところかな、

3/8(木)横浜南共済病院にて手術前外来受診してきました。
外来での最終検査ということになりますが、循環器内科での受診も
してきました。入院直後に動脈系のカテールの事前説明でした。
カテーテルは何回かやっていますが何れも静脈系だったので
リスクが若干違います。一番の違いは万が一血栓が飛ぶと脳梗塞の
恐れがあることぐらいかな。

8日の問診のなかで、酸素吸入しながらちょっと急ぎ目で歩いた時に
息苦しく星が瞬くような情況になったと言ったところ、もう限界かな
(自力での酸素交換が出来ないと)ということでした。

2月28日に行った足エコーの検査結果、こちらの検査では静脈に
古い血栓痕が発見されたとのことです。やはり足から血栓が飛ん
だと云うことか、

【手術延期】
手術予定が1週間延びてしまい26日(月)になってしまいました。
理由は18日(日曜日)朝方心臓の入院患者が胸痛を起こし
緊急手術となった為です。朝10時ごろから開始して多分夜中に
なるだろうと想定するとその翌日の朝からまた連続で10数時間
も手術をするとなると私も鉄人ではないので体力的にも持たないし、
豊永の手術がそう簡単なものではないため万全を期したいという
ことで全く1週間延びました。延びたのは私だけでなく何人かいます。
私の再手術は癒着手術の専門家が応援に来るようです。
再手術となると必ず前回やったところが癒着しているらしくそれを
はがすのに時間が取られるようです。普通胸骨を開き心臓を取り
出すまで10~15分ぐらいでできるところが2~3時間かかって
しまうそうです。
肺動脈から肺への血栓除去ですが徹底的に追いかけるそうです。
途中であきらめて閉めてしまうと以後不幸になるということで
取れるまでやる(20分置き?)ということ、そのため時間が
相当かかると思われます。
しかしどこまで採れることやら、肺の最先端までは取れないでしょう。

同室に同じ肺血栓塞栓症(重症)の手術を3/5(月)に行った人が
居ます。3月25日(日)に退院します。大変な回復力です。日本の
病院で同室にこの病気の手術後の患者と手術直前の患者が同室に居る
というのは稀有でしょう。昨年6月ぐらいからビルの階段を昇って
いけなくなった。(ビル建築関係者)両腕から掌にかけてチアノーゼ
が出来た。最初聖隷 横浜病院へ入院検査したが判らず、そこで肺から
喀血が起きて市大病院へ救急車で運ばれた。
そこでもずーっと判らずたまたま循環器の先生が南共済病院の孟先生
を知っていてデータをもってこちらへ訪問したところ極めて怪しいと
いうことになり入院されたそうです。
結論的にやはり半年以上原因不明が続いた。手術時間は16時間
だったそうです。ICUへ7日間目覚めたのは2日後ということでした。

孟先生はこの手術(だけではないが)にかなり自信を持っています。
しかし癒着手術は専門外とかその専門にしたがって〇〇病院とか**病院
とか強力なチームを組んで臨むようです。したがってなんでもかんで
も自分でやる自信過剰というわけではないです。
まな板に乗った鯉のつもりで安心して先生に頑張ってもらうしかない
と思います。

昨日4月19日(木)退院してまいりました。
4月12日入院ですから1ヶ月と1週間でした。
皆様には大きなご心配かけましたがおかげさまで退院できました。

4月26日(月)朝から手術に入り、13時間37分で終了した。
脳血流停止期間は1時間30分、人工呼吸器はしばらく外せず、
肺障害、肝機能障害、腎機能障害、などでICUにて1週間覚醒せず
生死の境を彷徨ったところです。4月2日(月)午後覚醒しその後
1週間はICUにいました。(3月26日~4月9日)その後ICUから
ナースステーション内CCUというところで1週間(4月9日~4月
13日)いて病棟へ戻り4月14日~4月19日で退院となりました。
ICUの平均滞留日として2~3日ということなのでちょっと長めでした。

肺動脈から肺にかけての取れた血栓の写真を見ましたが、肺内の
血管通りに取れておりこれだけ詰まっていたらいつ死んでもおか
しくないと云う情況でした。
そういう意味ではかなり奇跡的な生還です。

でもその後の回復は順調でした。そしてこれ以上居ても何も良い
事が無いということなので自宅にてリハビリです。



1 コメント

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突然すみません・・・ (konn)
2007-05-06 02:44:34
はじめまして、突然コメントすみません。。

ブログの『南共済 循環器』で HITしました。
この度は 大変な手術、お疲れ様でした。
そして、回復に向かっているとこのことで、何よりです。

実は うちの 祖母が 今年の1月に心筋梗塞で 倒れまして、今は 町医者に行っているのですが、
設備の整った病院へ・・・とのことを 家族で 検討しています。

祖母曰く、
『腕利きの医者も良いが、心のこもった 優しい医者が良い・・・』と 言っています。

確か 孟先生は 心臓血管外科だったと思いますが、
孟先生は 腕利き医師で 有名ですね。

ただ 祖母の場合、主に 循環器にお世話になるのですが、循環器の先生は どうでしょうか?

特に yo_tuさんが 印象に残った感じの 良い 医師は いましたでしょうか?
逆に あまり 感じの良くなかった医師とか・・・。

祖母は87歳、、なんだか 心の苦痛を与えるのが 一番 孫の私としても 可愛そうになってしまって・・・(今の町医者が 結構 キツイんです)

体調や都合の良い時に お返事頂ければ幸いです。

突然の コメント 失礼しました。

お大事になさってください。。
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