
今回は紹介するのは『Fasch(ファッシュ)』というドイツのメーカーのマウスピースです。
日本ではあまり聞き慣れないメーカーですが、マウスピースの他にトランペットも販売しているようです。
これから日本に進出してくると思われますが、とりあえずおいらのつたないレポートで想像してみてください。
まず見た目ですが、お気づきの通りV.Bachのメガトーンです。
ちなみに後ろのベロア地の袋は付属のケースです。

シャンクの厚みですが、結構厚手でどっしりしております。
スペックは以下の通り。
カップ内径・・・15,7mm
スロート内径・・・#22(4,0mm)
カップの深さ・・・8.5~11.2mm
ドイツ語で書いてあったので、一部怪しいところもありますが、ま、こんな感じでしょう。


カップはこんな感じになっていて、リムはフラットです。
んで、このマウスピースのおもしろいところは深さを替えられるというところ。
1番浅いときは結構『パリッ』とした音ですが、1番深くするとかなりこもった温色に変わります。

カップの深さ変更はネジ式になっていて、無段階に調節することが出来ます。
同じように無段階調節が出来るマウスピースですが、『セラード』とか『ジャーウィン』が有名ではないかと。
ただ、どちらも吹いたことがないので比較できないのが残念です。
どこかに転がってないかなぁ??

さて、ばらばらにするとこんな感じに。
カップ内部が自由に調節でき、外側のパーツで固定するような感じです。

ちなみに。
『無段階調節』ということで、限界まで浅くすると、かなり危険な状態になります。
内側のパーツはかなりタイトに設計してあって、縁の部分が刃物のよう!!Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)
調子に乗って浅くしていくと、唇が取り返しの付かないことになります。
ちょびっとのメンバーも危うくこの状態で唇にセットするところでしたっっ!!Σ(〃▽〃;)
発想としては非常におもしろいのですが、実用的かと言われると、正直『う~ん』な感じです。
以前、BobReeves(2ピースモデル)で、リムをゆるめ、このマウスピースの様にカップを深くして遊んだことがありました。
もちろん、カップ内に段差が出来るため、音がかなりこもり、実際にステージなどでは試しませんでしたが、吹きづらかったことを覚えています。
このマウスピースも深さだけを替えるため、エアのコントロールがしづらい深さが出てしまい、実用向きではないような気がします。
ただ、これはあくまでもおいらには合わないというだけですので、『ああ、だめなマッピか・・・』なんて思わないでください。
逆に非常に吹きやすい深さも存在しますので、自分に合ったポジションを見つけ、その状態で吹けば問題ないと思いますし。