((引用:オルタナ)
◆東電発電実績データをHPから削除
http://www.alterna.co.jp/5459
東京電力が、原子力や火力など電源別の発電実績を示した
資料の一部を4月6日ごろ、ホームページから密かに削除
していたことが明らかになった。
その直後の4月8日、東電は今年の計画停電の全面中止を
発表した。計画停電の実施や中止を巡っては、同社の本当
の発電能力が問題の核心になっていた。ホームページから
の突然のデータ削除は、このデータを開示し続けると、
東電が不利な立場に追い込まれることを恐れたためでは
ないか、との見方も出ている。
× × ×
少し遅くなった感は否めないが、それよりも、この記事で
東電の隠ぺい体質の一端が明らかにされたとみるべきだろう。
話は飛ぶが、隠蔽の一つが原発事故で、2度目の爆発までは
致し方ないにしても、3度目まで起して、その後は
事の重大さを隠すための言い訳の会見ばかりで、
国内外で信用失墜と風評被害をもたらした。
東電の隠蔽体質でもう一つ明らかになったのは計画停電。
もともと輪番停電としていたが、 呼び方を変えてまで
隠したかったのは、フル稼働時での東電の発電能力だ。
大規模停電を避けるために導入された計画停電は
余力を残して(隠して)まで実施する必要があった。
隠さないと計画停電(責任転嫁)という目論見が
果たせないからだ。
(余力部分を隠してでも)切迫した窮状(言い訳)を
訴えれば、強引に計画停電に持ち込むことができる。
そうなれば、東京電力への責任論は影をひそめる。
思惑通り、計画停電によって責任論は影をひそめ
引き換えに影響をもろに受けたのは1~4次までの全産業。
すべての分野で経済活動を停滞させてしまった。
できない理由を積み上げれば、周囲は納得せざるを得ない。
責任転嫁して、その場を取り繕い、難を逃れる。
被災地に行って頭を下げる東電幹部の顔は、
馬耳東風を決め込んで、その場をやり過ごそう
とするパフォーマンスにしか見えないのは一人だけか。
実に、官(菅)僚的発想ではないか。
……残念。
辞められないと言うなら、決断すればいい。
菅と東電役員は、その決断もできない、ってか。