必携!MLM情報

特商法や薬事法などMLM関連の情報を記録、解説しています。各contentsの詳細は『MLM情報』編集室まで。

FX「オール・イン」出資被害で30日集団提訴へ 110人が2億7千万請求

2009-09-29 | 投資

 札幌市の投資関連会社「オール・イン」が金融庁に無登録で外国為替証拠金取引(FX)をうたい多額の出資金を集めていたとされる事件で、元会員ら27都道府県の約110人が同社や幹部らに総額約2億7550万円の損害賠償を求め、30日に東京地裁に集団提訴することがわかった。

 被害者弁護団(東京)によると、同社や関連会社のほか、役員や幹部会員ら計90人に、出資金や登録費など1人当たり約15万~1500万円の賠償を請求。元会員らが出資金返還などを求めた訴訟はこれまで神戸、大阪、金沢各地裁に起こされたことが分かっているが、今回の提訴が最大規模になるとみられる。

 同社は全国約2万人の会員から100億円を超える資金を集めていたとみられ、道警などが7月、金融商品取引法違反と特定商取引法違反の疑いで本社など関係先を家宅捜索。幹部らから任意で事情を聴くなどして調べを進めている。 (2009.09.28 共同通信、朝日新聞ほか)


リフォーム「ダイトー」に業務改善指示―東京都

2009-09-29 | 特商

 東京都は28日、「家屋の定期点検に来た」などと高齢者宅などを訪問し、悪質な訪問販売を繰り返していたとしてリフォーム「ダイトー」(東京)に対し、特定商取引法に基づく業務改善を指示した。
 同社は、高齢者宅を訪問し、「瓦が斜めになっている、危険」「床下は湿気が多くカビだらけだ、白アリが出てボロボロになる」「雨戸が腐っている、地震がきたら落ちる」と事実ではないことを告げて、屋根の改修工事や床下換気扇設置工事などをするよう強引に契約を締結するなどの行っていたとされる。 
(2009.09.29 東京都ほか)


統一教会系企業4容疑者逮捕、不安あおり印鑑・水晶売る -大阪

2009-09-29 | 特商

 「家系が途絶える」と不安をあおるなどして高額の印鑑や置物を買わせたとして、大阪府警は28日、印鑑販売会社「共栄」(大阪市)のパート従業員ら4人を特定商取引法違反(威迫・困惑など)の疑いで逮捕した。同社は、霊感商法の被害対策に取り組む弁護士らから世界基督教統一神霊協会(統一教会)とのかかわりが指摘されており、府警は関連を調べる。

 逮捕されたのは村上貢(68)▽古賀智子(49)▽山本早苗(39)▽マレーシア国籍のロウ・スィ・フェイ(39)の4容疑者。村上容疑者らは否認しているという。

 逮捕容疑は08年1~9月、吹田市などで「病気になる」「命が危ない」などと言って不安にさせ、印鑑3本を30万円、水晶の置物を約150万円で、計360万円分購入させたとしている。 (2009.09.29 毎日新聞ほか)

 


「超ミネラル水」薬事法違反 容疑の経営者を起訴猶予 /新潟

2009-09-29 | 特商

 新潟地検は28日、薬事法違反(医薬品の無許可販売目的陳列・貯蔵)の疑いで逮捕された新潟市で健康食品店を営む女性経営者(63)を起訴猶予処分にし、釈放したと発表した。

 女性経営者は、自らが営む店に「免疫力や自然治癒力の回復強化に役立つ」などと医薬品に相当する効能をうたった「超ミネラル水『泉力』」(500ミリリットルペットボトル入り)33本を陳列・保存したとして県警に逮捕されたが、同地検は「販売数が比較的少なく、販売方法も悪質とまでは言えない」などとした。 (2009.09.29 毎日新聞)


真珠商法:損賠訴訟 代理店側に460万円支払い命令

2009-09-27 | 投資

 真珠養殖「キュート」による詐欺事件で、同社の販売代理店「ミネバラ山梨」や石川富士江元社長(72)=出資法違反で有罪確定=らを相手取り、宮城県に住む女性が460万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、甲府地裁であった。宮崎裁判官は「被告側は組織的に勧誘行為を行い、それぞれに故意または過失が認められ、共同で責任を負うべき」とし、代理店側に請求通り460万円の支払いを命じた。女性は勧誘を信じて計10口1050万円を同社に送金。05年4~9月、女性は他の出資者を勧誘すると得られる「お手間代」などとして受け取った590万円との差額を請求していた。(2009.09.25 毎日新聞)

 原告が支払った金額(投資)は1050万円、利益(お手間代)は590万円、取り戻した金額460万円で、+-ゼロ。記事には裁判費用を誰が負担したか書いていないし、取り戻したはずの460万円がすんなり支払われるかどうかもわからない。

 原告にしてみれば「キュート」にかかわって実質的にはマイナスで、悲しい結末に終わった。

 もっとも、甘い話に欲を出した原告という側面からして、ある意味で自業自得というべきだろう。

 他方、590万円の利益を得ているのであれば。、原告に勧誘されて出資した人も少なくないはず。そうした何の見返りもない人にとっては、原告に「金を返せ」と言いたい気分だろう。

 甘い話に、うかつに乗ると「負の連鎖」を招くだけ。これって、世の常…?


薬事法YES・NO 問題① の答え

2009-09-27 | 薬事

薬事法の表現 YES・NO 問題① の答えは次の通りです。

1)疲労回復を強調しているのでNO。

2)「メタボ」は「メタボリックシンドローム」の略語なのでNO。「体重を気にする男性に」程度ならYES。

3)体臭がしなくなる、便臭がしなくなるのも体の変化なのでNO。

4)「加齢」がアンチエイジングの意はNO。「いつまでも若々しく」はYES。

5)体の変化を示す「キープ」なのでNO。「これを飲むようになって自信ができた」「服のサイズがダウン」ならYES。

6)NO。体の変化を表す「ダイエット」もNO。

7)「お腹のラインを整える」を暗示し、体の変化を示すのでNO。「これを飲むようになって自信ができた」「服のサイズがダウン」ならYES。

8)むくみも同様に体の変化でNG。

9)悪臭の元、つまり腸の変化を暗示しているのでNG。「体臭をカバー」程度ならYES。

10)ハリやツヤは体の変化なのでNG。

以上、文責は「招き猫」さんでした。


MLMフォーリーフ、J1大分トリニータのスポンサーを降りる?

2009-09-26 | ニュース

 「フォーリーフジャパン」(本社・大阪市)は24日、大分のユニホーム(胸)スポンサーから撤退する可能性を示した。8月25日付で契約したが13日のホーム磐田戦で、サポーターが同社などを非難する横断幕を掲げたことにで、推定4億円(期間1年半)の契約について、同社関係者は「撤退の可能性はゼロではない。誤解を受けやすい業態だが、県民の皆さまに喜んでもらえないのであれば、考えなければ」と話した。(9月25日付日刊スポーツ)

 MLM企業がスポーツでスポンサリングする例は、アムウェイの長野オリンピック、ジャパンヘルスサミットのベガルタ仙台(サッカー)、ナチュラリープラスの横浜Fマリノス(サッカー)やK―1(格闘技)、ハーバライフの西尾健実・浅尾美和(ビーチバレー)など。そういえば、アムウェイはサッカーのブラジル代表(元?)、ロナウジーニョをスポンサーしているのかな。

 稼いでいるMLM企業がスポンサリングは珍しいことではない。テレビや新聞などマスコミでCM活動が規制・自粛されるなか、MLMにとってこの種のスポンサリングは会員に安心感をもたらすほか社会貢献活動と一環ととらえているからだ。

 その意味から、フォーリーフが大分トリニータを支援しようという理由は理解できるし、会社側の「県民の皆さまに喜んでもらえないのであれば(撤退を)考えなければ」というコメントのもうなずける。大分トリニータ・サポーターの理解が得られなければスポンサリングの意味がない、というわけだ。

 従来のMLM企業といえばマスコミの偏見・誹謗に萎縮して、卑屈なコメントばかりだったことから比べると、フォーリーフの立場は立派、というほかない。もっとも、同社でこうした正論を主張できるのはオーナーの片山源治郎氏だけだろうが、正論を堂々と主張してこなかったMLM企業の卑屈さだけが蔓延してアンチMLMを作り出している現状を見ると、雲泥の差がある。

 それにしても、1年半の契約金が4億円、ポンと出せるとは。創業6年目。稼いだもんだ。


不安あおり浄水器売り付け>会社社長を逮捕

2009-09-25 | 特商

 愛知県警は24日、うその説明で不安をあおり、浄水器などを売り付けたとして、詐欺と特定商取引法違反の疑いで、名古屋市のリフォーム会社「シェルコーポレーション」社長、貝沼友浩容疑者(39)を逮捕した。貝沼容疑者は「自分は現場に行っていない」と否認しているという。

 逮捕容疑は20年2月、関連会社の男性社員(38)に指示して県内の60代の無職男性に「水道管が汚れている。さびが出ている」とうそを言って、浄水器を約70万円で売ったとしている。(2009.09.24 毎日、産経新聞ほか)

 

 水道水といえば、各地の水道局がおいしいミネラルウォーターとしてペットボトルで売り出しているほど「自慢の水」なのに、それを「汚れている」などといわれては水道局の立場がなくなる? というわけではないが、業者がいまどき「汚れている」「さびが出ている」をセールストークに使うとはいただけない。

 会社社長は容疑を認めていないようなので、「言った」「言わない」の水掛け論になるだろうが、先に逮捕された身内もすでに容疑を認めているようだし、警察の面子もあるので、最終的には容疑を認めざるを得ないだろう。

 それに、経済産業省が昨年同社と関連会社に6カ月から1年の業務停止命令を出していることを考えれば、いままで何の善処もなかったというわけだから、業者に「反論」の余地はない。

 


MLM起業 成功へ導く方法 ④

2009-09-25 | コラム

古く新しい課題「初心者」教育

「紹介者ゼロは6割」の厳しい現実

MLMを事業として始めるにあたって、前回①②でいかに万全な体制・心構えで臨むべきかを見てきたが、いざ開業して必ずぶつかる壁がある。MLMにアレルギーがあったり、MLMを軽視してきた、いわゆる「初心者」をいかに、イッパシのMLM従事者(会員)に育てるか。「この仕事はリクルートが基本」はよく指摘されることだが、実際には6割の会員が紹介者ゼロ、一人の紹介者を出すのに四苦八苦している現実がある。MLM主宰者として悩める初心者をルクルートの壁から解き放つ手段を探し出せるかは古くて新しい課題だ。主宰会社や現場の会員・メンバーの見えざる「実像」を探りながら、初心者教育の現状を追った。

 

10人以上」はわずか1%

 MLM初心者が何人リクルートしているか、日本のMLM界ではほとんど公表されたことはないが、ある会社がまとめたレポートをもとに「1人の会員が何人をリクルートしたか」を割り出すと、調査対象の20社の会員を「紹介者数0人」と「同1人以上」に分け、さらに取り扱い商品の「消耗品」と「耐久品」に大別すると、紹介実績のある人は20万人で、全体の38%。残りの62%の人は1人も紹介していないという結果だった。

 これは会員10人のうち紹介実績がある人は4人、残り6人はビジネス活動をしていない愛用会員ということとなる。

 さらに紹介実績のある人が、何人紹介したかを見ると、紹介人数別は1人しか紹介していない人は全体の17%で紹介実績のある38%のほぼ半数。2人、3人と紹介実績が増えるごとに割合は減っていき、10人以上はわずか1%にすぎなかった。

 初心者に対する目標設定として、よく「最初に3人を紹介しなさい」という指導をするが、「3人以上」をクリアしたのは、ビジネス登録したメンバー全体の約11%しかいない。

 やっとリクルートしたにもかかわらず、そのうちの9割が「3人指導」の段階で脱落していることになる。これはMLM自体の難しさというよりも、ビジネス初心者の指導・育成システムに見直すべき課題があると見たほうが良い。

 

商品・価格の違いは紹介者数とは「関係ない」

 取扱商品の違いは、紹介者を「出せる」「出せない」に関係があるか。ある主力商品が耐久品の会社と、消耗品の会社の会員別に集計した表1の数字を見ると、ほとんど差がないことがわかる。

 両者の決定的な差は「価格」である。「高いから売りにくい」「安いから紹介しやすい」と考えがちで、数十万円の耐久品と数万円の消耗品では、紹介者数に大きな違いがあっても不思議ではない。しかし、データは取扱商品の価格と紹介実績に関係がない、という意外ともいえる結果を示している。

 伸びる組織、伸びない組織の差は、商品価格ではなく、企業のとる戦略や手法、さらに取扱商品の魅力の差にあるようだ。


MLM起業 成功へ導く方法 ③

2009-09-24 | コラム

■プランの優劣より使命達成が大事

 MLM初心者にとって報酬プランはわかりづらい。何度説明を聞いても理解するのは難しい。たとえ頭でわかっていても正直なところ実感できない。実際に何度か報酬(ボーナス、コミッション)を手にして、ようやく理解が進むのだろう。おまけに、最近の報酬プランは複雑なのでその全容をつかむまでは相当の労苦が伴う。

 基本的に、会員(ディストリビュータ)に対する報酬は小売り活動の利益とグループを育成したボーナスに分かれる。従来、アムウェイなど大手MLMで採用しているブレークアウェイが目立っていたが、近年はバイナリ、3系マトリックス、ワンナリが注目されている。

 バイナリでは、当初課題とされた片伸びへの対策を施したり(片伸びすると思った収入が得られない手目の措置)、自分から発生したグループのボリュームによりボーナスが発生するプランを追加し、バランスの取れたプランが多く見られるようになってきた。

 しかし、バイナリではナチュラリープラスの急成長で注目を集めたものの、他のバイナリを採用したMLMが一時期の伸長から時間の経過とともに伸び悩みを見せる結果になっている。バイナリのメリットを生かしきれていないのかもしれない。

 また、話題を呼んでいる3系マトリックスにしても、ワンナリにしても、確かな実績を上げられず、伸び悩んでいる。「リクルートが楽な究極のプラン」と言われながら、「MLMを運営する上での決め手にはなっていない」と指摘されている。

 とくにワンナリは会員間の上下関係を無視した、リクルート活動に重きを置かない(重要視しない)もので、MLM初心者の取り込みを目的とするプランだと、業界筋でも評判が悪い。

■プランに頼りすぎると「墓穴」

 確かに、魅力あるプランは少なくない。といっても、あまりにプランに頼りすぎて、還元率を必要以上に大きくしたり、会員の普及活動を軽視するような傾向が目立っている。

 そのために、近年、新規MLMを立ち上げても「思ったような規模に達しない」と嘆く向きが多い要因はここにあるのではないか。つまり、プランに頼りすぎて、プランの魅力を強調しすぎるために、本来の取扱商品の販売(普及)という使命・仕事がおろそかになり、結果的に、売り上げ不振に陥り、自滅していく。最近のMLMの特徴といっても過言ではない。

 とすると、MLMにおけるマーケティングプランを単なる利益配分の方法としてとらえるのではなく、主宰企業がそのプランによって何をねらっているのかなど、企業のポリシーをはかって見るのも一つの手段になってくるだろう。 


現行薬事法の表現 YES・NO 問題①

2009-09-22 | 薬事

現行薬事法の表現 YES・NO 問題①

いまやMLM商材の最大シェアを占める健康食品と化粧品。だが、特商法のみならず、薬事法での規制は厳しい。とくに薬事法のもとでは販売に際して行われる効能についての広告内容や表現に大きな制約が課せられている。

健康食品や化粧品が医薬品ではないので規制もやむを得ないとはいえ、制約が多すぎてモノが売れない、という業界筋の悲鳴に似た声もうなづける。しかし、ここは法治国家。何でもありの何処かの国ではない。法は法として、遵守すべき義務でもある。

健康食品や化粧品で効能の表現や対象の指定が禁止されていることはすでに明らか。現行薬事法のも明記されている。しかし、多くの広告制作者は薬事法の本質を見ず単純に小手先で変化で効能を表現したり対象を指定したりすることばかり考えるきらいがある。つまり、小手先は小手先、本質にはたどり着かない。

薬事法の対象、とくに健康食品で、「言ってはいけない」「使ってはいけない」表現とは…。

これまでにあった質問を、以下のような問題にしてみました。それぞれが現行薬事法に沿ったものかどうか、YES・NOで答えてみてください。回答は後日。

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〔問題〕

1)健康食品で「疲れが溜まっている方に」という表現は

2)健康食品で「メタボに悩む男性に」という表現は?

3)健康食品で「体臭、便臭防止」という表現は?

4)健康食品で「加齢に」という表現は?

5)健康食品で「これを飲んでから理想の体型をキープ」という表現は?

6)健康食品で「脂肪を燃やす」という表現は?

7)健康食品で「お腹のラインが気になって飲み始めました」という表現は?

8)健康食品で「足のむくみに」という表現は?

9)健康食品で「体臭の元を絶つ」という表現は?

10)健康食品で「ハリ、ツヤ」という表現は?

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YES・NOで答えてみてください。回答は後日。


MLM起業 成功へ導く方法 ②

2009-09-21 | コラム
報酬プランに規制はないが、試される主宰企業の健全性

 MLMにとって報酬プランは必要不可欠の存在。主宰企業と会員間における報酬、取引条件を規定するもので、MLMでは詳細に定められている。MLMを立ち上げる際の最重要項目のひとつだ。具体的に明示されない他の流通業者とは異なる点だ。近年、MLMではそのマーケティングプランがさらに進化を続けている。最新事情を探った。

 マーケティングプランは、報酬プログラム、ボーナスプラン、セールスコンペンセーションプランとも呼ばれる。
 MLM主宰企業によって、その呼び方は多様だが、これらはいずれも報酬支払いに関する取り決めごとのことだ。
 百貨店やスーパー、コンビニ、あるいはFC(フランチャイズチェーン)、VC(ボランタリーチェーン)など、いわゆる流通業では、取引条件や報酬に関する取り決めごとが一般に公開されることはない。しかし、唯一MLMでは特定負担および特定利益として、この取り決めを明示するよう義務づけられていて、その透明性は他に類を見ない。それがまた流通の一手段としてのMLMの特徴にもなっている。
 まず、報酬プランに対する法規制はない。その明示義務はある。報酬プランの種類によって、あるいはその還元率を挙げて、違法性を指摘する向きも依然として存在するが、法律で報酬プランそのものを規制しているものはない。報酬プランはある意味では企業の会員への給与に相当する。違法性を指摘できるものではない。
別な言い方をすると、売上原資に対して100%以上のボーナスを支払うようなプランが存在したとしても、その還元率そのものに法規制はない。つまり、報酬プランそのものが違法ということにはならない。
 ただし、還元率が100%を超えるような報酬プランでMLMを主宰し、その結果報酬の過剰支払い(過払い)が起きると、最終的に主宰企業が破綻するだけだ。一方で、そのことが分かっていながら、計画的に実行してボーナスを払わなければ、それはそれで詐欺行為に値すると言える。
つまり、報酬プランそのものに対する法規制はないが、報酬プランの作り方次第で、そのMLMが健全に運営できるか否かが左右されることもあり得るというわけだ。


MLMの理念示すプラン 「プランで稼ぐ」はウソ

 報酬プランには、そのMLMの思想(理念)やビジョンが反映されていて、報酬プランも各社各様、設計の仕方でも大きく変わってくる。
 逆に言うと、報酬プランから主宰企業のありようを判断できる。
最近多いのが、「あのプランは儲かる」とか「プランによって稼げた」といった声。しかし、これは論外。単なる感情論で、何の客観性もない。
 プランによって「リクルートがしやすい」ことはあっても、「プランで稼ぐ」ことはあり得ない。稼ぐ、儲けるは、MLMでは自分を含むグループがどれだけの顧客を増やし、リクルートできるか、その結果としてどれだけ販売し、普及したかにかかっている。報酬はその結果によって支払われるものだ。ここに、プランの優劣を決めるが余地はない。
 こうした議論は、プランを優先させ、会員への利益分配のみを主張する会員サイドの思惑が一人歩きしているように見える。
 会社として、将来のために利益を確保したいにもかかわらず、会員だけが利益をむさぼって主宰企業が破綻するというのでは本末転倒というほかない。
要は、取扱商品と同じく、報酬プランは会社の方向性を決めるものであり、指針(ビジョン)を示すものなのだ。
 報酬プランの変更が頻繁にあるMLMがないわけではない。行き詰まってやむなくプランを変更することはある。ただし、その変更がマイナーチェンジならまだしも、大きく変わってしまうと、会社のビジョンないし考え方までもが変わったと受け止められる場合もあり、企業にとってはマイナス要因にしかならない。
安易に会員サイドからの提案により設計するのではなく、将来を見据えたプランの策定こそが大事なのだ。
 やはり、MLMで報酬プランを設計する際は、確実で実績のある計算代行会社に相談しながら、企業姿勢と取扱商品にあった報酬プランをつくるべきだ。
 MLMでは、取扱商品の愛用者の輪を広げていく活動が基本的要件だ。そのために、会員(メンバー)はその商品の詳しい特長や、それを使う(愛用する)ことによって得られるメリットなどを十分に理解し、納得してから販売活動(スポンサー活動)を始めなければならない。商品知識と自らの体験を伝えることが最初の仕事で、同様に、報酬に関する取り決めを正確に伝えることも大切だ。
 会員になったとしても、単なる愛用者を増やすだけでは当初意図したような加速度的な収入アップは期待できない。ビジネスとして積極的に取り組む会員(顧客) を、何人スポンサー(リクルート)できるかに、MLMにおける収入の多寡はかかっている。
 仕事として取り組む上で、実際に「どのような実績を上げると、どのように報われるのか」ということを正確に伝えること自体、商品知識に次いで重要なポイントになる。


強いブレークアウェイから バイナリ・マトリックスへ
ワンナリは長続きしない

 最近では、どの主宰企業も工夫を凝らした魅力あるプラン作りをしているが、もともとMLMにおけるマーケティングプランはユニレベルに始まったとされ、その後ブレークアウェイが主流となって、各種マトリックス、バイナリ、改良ユニレベル、そして各プランを組み合わせたハイブリッド、ワンナリへと進化してきた。
 これ以外で、プランに組み込まれているオーバーライド、パスアップ、インフィニティ、マッチングなどといった付帯条件(付帯ボーナス)は、基本プランの進化に伴いそれぞれのプランのもつ欠点を補いながら魅力のあるプランにするために加えられたパーツ的な要素がある。今後もマーケティングプランは進化し、新しいプランが作られ、付帯プランの増えていくとみられる。
 マーケティングプランが近年特に進化のピッチを速めている要因は、ディストリビュータ(販売員、会員) のニーズや取扱商品の多様性もさることながら、やはりコンピュータの進化によってもたらされたと言える。基本プランのほかに、パスアップやインフィニティボーナス、マッチングボーナスなど複雑な付帯条件を同一計算ソフト上でプログラムできるようになったからだ。
 MLM主宰企業では、複雑な各種ボーナス計算を大量に、なおかつ迅速に、正確に処理する必要があるので、専用ソフトの開発は欠かせない。市販の計算ソフトでは対応できないからだ。ソフトの開発はその内容によって2~3カ月以上かかることもあるし、開発にはそれ相応の経費がかかる。しかし、正確な報酬計算がなされないと、MLM主宰企業と会員(ディストリビュータ、メンバー)との信頼関係は崩れ、売り上げ不振につながり、ひいては組織崩壊する場合もあるわけで、受発注・決済・管理あるいは人件費などのコストやそれに伴うリスクを考えると、結局、万全な計算ソフトを立ち上げておくほかない。


FXでの無登録集金認める 「アライド」元代表の女、初公判で

2009-09-19 | 投資

FXでの無登録集金認める 「アライド」元代表の女、初公判で

 大阪市の投資会社「アライド」の外国為替証拠金取引(FX)による高配当をうたった無登録集金事件で、金融商品取引法違反(無登録営業)の罪に問われた元代表社員杉本淑枝被告(38)は18日、大阪地裁(安永健次裁判官)の初公判で「間違いありません」と起訴状の内容を認めた。<o:p></o:p>

 同罪に問われた五十川毅被告(39)は起訴状で「実質経営者」とされた点を否認、従業員五十川歳記被告(41)は起訴状の内容を認めた。(2009.09. 18 共同通信)


不正DM発送、「元気堂本舗」元会社長が罪を認める 初公判で

2009-09-19 | 薬事

不正DM発送、「元気堂本舗」元会社長が罪を認める 初公判で

 障害者団体向けの郵便割引制度が企業のダイレクトメール(DM)広告の発送に悪用された事件で、郵送料約6億2500万円を免れたとする郵便法違反の罪に問われた健康食品販売会社「元気堂本舗」(東京)元社長、窪田勝被告(65)の初公判が17日、大阪地裁であり、窪田元社長は「申し訳ない」と起訴内容を認めた。  検察側は冒頭陳述で、窪田元社長は05年、知人の菊田利雄被告(62)=有罪判決=とともに自称障害者団体「健康フォーラム」(東京)を設立し、起訴分だけで昨年末までに自社のDM約552万通の不正発送を続けたと主張。団体には名義貸し料で1290万円を支払ったと述べた。 (2009.09. 18 朝日新聞 )


「フォーリーフ」のスポンサー 大分トリニータ試合に中傷横幕

2009-09-19 | MLM

大分トリニータ試合に「フォーリーフ」中傷横幕

 J1リーグ第25節の大分―磐田戦で、大分の一部サポーターが胸スポンサー「フォーリーフ」(大阪市)を中傷する横幕を掲げた問題が波紋を広げている。大分は同社と1年半の契約で基本合意しているが、細部の詰めが暗礁に乗り上げており、18日にも幹部が大阪に出向いて事態の収拾に乗り出す。( 2009.09. 18 大分合同新聞 )

 胸にロゴが入って迎えた初のホーム戦。問題の横幕はフォーリーフのほか、大分の溝畑宏社長を中傷する内容だった。チーム側には試合後、一般の観客からも「見苦しかった」「なぜ引っ込めさせなかったのか」といった苦情があった。大分はサポーター4人を無期限入場禁止処分にした。 処分の発表後、チームには「県民は大分のJ1残留を願っている。足を引っ張る行為は許されない」「県民、企業、行政が三位一体となって支えなければならない大事な時期。処分は当然」「スポンサーを中傷するのは県民の本意ではない」といった声が寄せられているという。 古沢部長は「チームを思っての行為で、われわれも真摯(しんし)に受け止めるべき点はある」としながらも、「(スペシャルスポンサー)マルハンが来季から撤退し、経営環境は厳しさを増す。そんな中、Jリーグが胸スポンサーとして認め、年間億単位で支援してくれる企業に対して許される行為ではない」と話している。