テレビとうさん

知識は人をバカにする。
智識はバカを人にする。
信じるか信じないかは、自分次第です。

「先住民族」 と 「縄文人」 ①

2021年07月06日 | 歴史
 「縄文人」の遺伝子は「チベット人」や「東南アジア人」と共通するところが有るそうです。その共通する特徴は「他民族を快く受け入れる」所だと思いますが、その所為もあり「東南アジア」は戦前に欧米の植民地になり、戦後は「チベット」が中共の植民地になっています。
 
 それぞれの地域で少しタイプは異なっており、アンダマン海諸島(ジャラワ族、オンゲ族)は「D1a3」、日本列島(大和民族、アイヌ民族、琉球民族)は「D1a2」、チベット民族は「D1a1」だそうです。
 
 「アイヌ民族」と言われる種族は、少なくとも大きく分けて5系統あって、総ての「アイヌ」に「縄文人」の遺伝子が特徴的に残されているかは判りません。また、戦前にドイツの学者が「アイヌは白人系のようだ」と主張した様ですが、その後の研究結果は聞きません。確かに、シベリア系の顔をしたアイヌもいるようなので「白人の血統」を引き継いだ種族もいると思います。
 
 紀元前のシベリアの「先住民」がコーカソイドがモンゴロイドかは判りませんが、混在していたと思われ「先住民族認定」は不可能だと思います。その後、様々な民族が押し寄せてきて「シベリア先住民」は押し出され、その一部の種族が北方日本に逃れてきたようです。
 
 その後シベリアにはロシアが進出し、17~19世紀にかけて、現在の領域が征服されたました。今でもシベリアに「アイヌ系」の顔をした種族がいるようで、ロシアは「北海道にもアイヌ民族が住んでいる」としてロシア領である事を示唆しています。これは、鈴木宗男議員が「北方領土の先住民はアイヌなので、日本に帰属するのは当然だ」と言った事に対する反論だと思われます。軽慮浅謀はロシア人には通用しません。

 日本列島の先住民族は「縄文人」で有るとされています。この事は「縄文人以前に先住民族はいなかった」事を証明してはいないのですが、現在の科学では「それで良し」としています。これを否定すると、人類が最初に誕生したのがアフリカなので、地上の土地は全てアフリカ人の土地になってしまいます。

 縄文人の遺伝子(男系ハプログループD系)はシベリアから支那大陸・東南アジアに広く分布していたのですが、現在では「D1a系」として3万5千年以上前に分岐した、日本列島(D1a2a)とチベット(D1a1)とアンダマン海周辺(D1a2b・D1a3)にしか特徴的には残っていないそうです。

 また、縄文人の特徴とされる「D1a2a(名称は変遷する)」は、現在では「北海道アイヌ:80%」「和人:30%」「沖縄・奄美:50%」に見られると言われています。ここで誤解されるのが、「アイヌは縄文人の遺伝子を最も多く引き継いでいるのだから、縄文遺跡が多くある北部東北・蝦夷(北海道)はアイヌ民族の土地だ。」です。

 アイヌと言われる少なくとも5種族(以降、アイヌ民族)の人口は、過去にも数万人を超える事が無く、アイヌ民族が歴史に出てくる鎌倉時代には日本列島の和人は600万人とされています。江戸時代には、蝦夷に住むアイヌ民族と領民(住民登録された和人)の人口はほゞ同じとされていますが、当然「登録外の和人」も住んでいた事は明らかです。それは、「北海道縄文人」の全てが「アイヌ民族」になったと考えるのは不自然だからです。

 これらの事象から推察できるのは、縄文人は「お人好し」で、他民族を安易に受け入れる性癖(セクシャルな意味ではない)があり、侵入(或いは侵略)してきた民族の習性によって「地域的な特徴」を残した、と云う事です。

* 北海道(アイヌ):12~13世紀ころにシベリアから南下して来た様々な民族が縄文系民族と習合し、その民族の排他的な特徴により、それ以降は他の民族を拒絶した為に縄文の遺伝子が保存され、集合しなかった縄文系民族の一部はアイヌによって
「コロポックル」と呼ばれた。

* 本州・九州・四国地域(和人):元々、縄文人は日本海を挟んで大陸側にも居住していて、大陸西方の民族の進出によって混血が進んだ大陸・半島縄文人が日本列島に逃れて来た為に、縄文系遺伝子が減少し、弥生人(和人)となった。

* 沖縄(ウチナンチュウ):島しょ地域の為に他民族の侵入があまりなく、前述の理由による本土の和人によって縄文系遺伝子が減少し沖縄人(ウチナンチュウ)になった。

 これが合理的な解釈ですが、後から来た民族の混血が正当な「先住民族」になるのなら、上記の解釈は間違いと言えます。但しその場合は、私の家系は少なくとも5世代続く北海道の土人ですが、現在の北海道住民は「知事も含めて」その多くはドサンコでは無く、後から来た民族が「先住民族」になるのなら、本州民族が「北海道の先住民族」になってしまい、訳が分からなくなります。

 後日、「男系遺伝子ハプログループ系」の特徴について書く予定です。




コメントを投稿