テレビとうさん

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「コロナ症状」 と 「コロナ偽症状」

2020年09月12日 | ニュース
時事通信の報道によると、新型コロナが疑われる症状を訴えて検査を受けた人のうち、陽性者の70.6%、陰性者の74.2%は、直前の2週間は常にマスクを着用していたそうです。

検査を受けた人のうち、陽性だった154人と陰性だった160人を対象に、症状が出る直前2週間の行動を調べた結果は、

調査の項目(陽性の場合) 陰性の場合
マスク着用(70.6%)74.2%
レストラン(40.1%)27.7%
バー喫茶店 (8.5%) 5.0%

で、買い物・屋内での集まり・スポーツジム・教会などは、ほとんど差がないそうです。

マスク着用は、他人を感染させるリスクを小さくする事は考えられますが、このデータでは「自分が感染するリスクは余り変わらない」事を示しているようにも見えます。

しかし、この報道をよく見ると「症状を訴えて検査を受けた人全員」が母数なのか、或いは「検査結果が出た人の内、調査に協力した人」が母数なのかは判らないし、実際のマスクの効果も判りません。調査対象外の「症状を訴えなかった人のマスク着用率」が分からないし、マスクの着用が「風邪の症状」の原因かも知れません。

更に解らないのは、陽性の人と陰性の人は同様に「コロナが疑われる症状を訴えていた」ことです。陰性者が風邪の症状を訴えたのは「通常の風邪」だったと理解できますが、陽性者の場合は「コロナには無症状で、偶々通常の風邪の症状」だったかも知れません。

時事通信がCDCの発表を正しく報道したかどうかは判りませんが、この報道を「文系」の人が見ると、恐らく調査機関の期待通りに「マスクの着用率が同じでも、外食やバーに行くとマスクを外し感染確率が約1.5倍になる」と理解するかも知れません。

理系の私は、「陽性者の中にも、通常の風邪の症状を訴えている人も含まれている」と考え、その内の何%が「武漢風邪」なのかを知りたくなります。それは、「陽性者」が全員「感染者」であるとは言えないし、「武漢ウイルス感染者」が全員「武漢風邪」を発病するとは限らないからです。

今は政治的に、行き倒れの人から「武漢ウイルス」が確認された場合は、死因を「COVID-19」とされる場合もある様なので、正確な統計データを得るのは難しそうです。

--時事通信の報道--
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200912X022.html
2020/09/12 06:02
【ワシントン時事】米疾病対策センター(CDC)は10日、新型コロナウイルスの感染者と非感染者の行動に関する調査結果を公表した。それによると、感染者は非感染者と比べ、症状が出る前にレストランなどを訪れた割合がはるかに高いことが分かった。

 CDCは米国内11州で7月1〜29日、新型コロナが疑われる症状を訴えて検査を受けた人のうち、陽性だった154人と陰性だった160人を対象に、症状が出る直前2週間の行動を調べた。感染者の70.6%、非感染者の74.2%は、この期間中「常にマスクを着用していた」と回答した。

 調査対象者のうち、レストランを訪れた人は非感染者が27.7%だったのに対し感染者は40.9%、バーや喫茶店に行った人は非感染者が5.0%、感染者は8.5%だった。「買い物」「屋内での集まり」「スポーツジム」「教会」などの項目では、ほとんど差がなかった。

 調査対象の感染者が実際にどこで感染したかは不明で、レストランでの食事が屋内か屋外かも区別されていない。それでもCDCは「飲食時などマスク着用や社会的距離の確保が難しい場での感染リスクを下げる方策を考える必要がある」と指摘している。 




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