Rusifa HiRo Cafe

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マスターのYHVHひろです。
一部フィクションや妄想を含んでおります;

シローちゃんの待ち受け画面

2003年10月17日 | 日記
10/14(火)雨
手乗り白文鳥のシローちゃんが死んでしまった。私がスーツに着替えてもう出ようかとしていた時に・・。クチバシはみるみる内に赤から青紫へ。父の1周忌を目前に控えて。
手に乗せた動かないシローちゃんを見ていると、とにかく涙がボロボロと止まりませんでした。
朝、巣から出た時に立てない状態。数日前にも体を膨らましていたらしい。水を飲むのが精一杯で、以前足を折った時にお世話になった千鳥のおばちゃんの所で買った薬を水に溶かして飲ませる。割りばしの先につけてクチバシに塗るような感じで少しずつ。味が嫌なのか首を振って出そうとしています。糞を一度した後に呼吸がおかしくなりました。口を開け呼吸をするたびにポコポコと音が聞こえてきます。その音が何なのか気になった私はネットで調べようとしましたが専門家でないので分かるはずもなく。ただ見守るしか出来ず数時間後、シローちゃんは父の元へ旅立ちました。

いつからいたかなあ。シローちゃんは。何だがずっとずっと昔からいたような。ある日、どこかから飛んできた。朝食の時間はいつも家の中で出ていて、手乗りなのに足の上に乗るのもお気に入りでした。肩から肩へ飛び回る、あの頃の元気な姿が目に浮かびます。
そして、大きなハプニングが起こりました。椅子の上にいたシローちゃんに気付かず母が座ってしまったのです。避けようとしたものの間に合わず片足が折れた状態に。何をどうしていいのか全く分からない、パニックになりつつ電話帳を調べて千鳥のおばちゃんの所へ。足をテープで固定してもらい、今後どうしたらよいか等のアドバイスをもらう。クチバシの色の事もこの時に聞きました。クチバシの色が変わらなければ大丈夫・・。
母はその後、毎日懸命に看病しました。完全には治らず足が少し開き気味になり、時々足を失敗して後ろ指が前になってしまう事はありましたが、かつての元気なシローちゃんに。この事があってから、シローちゃんの中で家族の順位付けに変化があったのは言うまでもありません。当然、母が第1位。
以降は、いつからか母の手の中におさまるようになったシローちゃん。安心感からか裏返しにされても少し振ってもジっとしています。私の場合は、手に乗せて背中をヨシヨシ・・。気持ちよくなって目をつぶります。冬場は、母の上着のポッケスペースに入り頭をのぞかせます。中で上着の裏地を突くシローちゃん。裏地はブツブツになっています。ブツブツが気になるのか、そこをまた突く。外からは母の上着がクチバシで盛り上がっているのが分かります。
逆にランクダウンしたのは父。撫でようとして手を出すと突かれ、指を近付けると噛みつかれ・・。「カゴの掃除や毎日の世話をしているのは誰?」といつも言っていました。朝、シローちゃんはエサ箱の上に乗り外に出してもらうのを待っています。出し役は父か私。母の場合、意地悪をしているのか?なぜか巣に戻ってしまうんです。父が行くと、入り口を開けた瞬間に飛び出していく。母は仕方なく入り口を開けて洗濯バサミで固定、台所への入り口をこちらも意地悪して?少し開けて放っておきます。ピヨピヨ声がしたなあと思ったら、2Fにいる私の所へ飛んでくる事もありました。それで仕方なく手に乗せて母の所に連れて行くんです。
そんな事が毎日、毎日繰り返されました。
脱走経験も3度ほどありました。最後の時は、どうしても見付からなくて『捜しています』の貼り紙を父が作成。懸賞金も付けたほどです。手乗りだったのでそんなに遠くまでは飛んでおらず、少し離れた人に保護されていました。貼り紙を見た近所の人が知らせてくれて再び家に戻って来ました。おかえりシローちゃん。

そして、去年、父が亡くなりました。もうあれから1年が経とうとしています。

今年に入っていつからだったか首を傾げるように。何が原因だったのか分からなかったんですが(もしかしたら巣から下へ落ちたのかも?)、どうも右目が見えていないようでした。当然、飛ぶことも出来なくなり、最初は床の表面だとツルツル滑って立つのがしんどい時もありました。水浴びも出来ないので毎日母が洗って、滑らないよう座布団カバーを。円形のプラスチックの餌と水入れの上でちょこんと首を傾げるシローちゃん。カゴも止まり木の段差を無くしツボ巣も下に。なぜか家の外へ鳥かごを出すと、まぶしいからか止まり木から下に降りて巣に顔を突っ込んでしまう。下に降りた時の事も考えて餌をばらまいておきます。小さな水入れも2つセット。
涼しくなって毛も生えかわりシローちゃんも元気に。最近は足に乗ったりとかもしていました。そう思っていたのに突然の死。

クチバシの色が青紫になっていく・・。それは死を表していました。私は父の仏壇の前にシローちゃんを連れて行き、「シローちゃんがそちらへ行くのでまた面倒をみてあげて下さい」とお願いしました。

シローちゃんは家の裏に、姪達が書いてくれたお手紙と一緒に母の手によって埋められました。シローちゃんはうちにきてからどれだけの時間、母の手の中で安らぎを感じていたでしょう。最後まで母の手の中。
私の携帯の待ち受け画面はシローちゃん。携帯を開くたびに、私の足の上に乗っているシローちゃんの姿が・・。見るたびに胸が締め付けられる思いで、まだ死んだというのが納得出来ない。でも、家に帰ると鳥かごは十姉妹の1つだけ。辛い現実が待っています。いつまでこの辛さは続くのでしょうか? いつか辛さが思い出にかわる時が・・。
シローちゃん、安らかに眠って下さい。私は決してシローちゃんの事、忘れません。
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