東京で安く映画を観る.com【実践編】

出来るだけ安く劇場で映画を観るゾ、いざ出陣!

試験速報

2008年12月15日 | 2008年 実戦
「ビジネス実務法務検定試験(2級)」ってのを受けたんですが
思ったほど点が取れなかったすね。

あわよくば100点取ってやる!とまで意気込んでいたんだけど、
いざ蓋を開けてみると1問目でその思いは粉砕。

一気にどーでも良くなってしまい、
残り時間を余したまま途中退室してしまいました。

というか、見直しとかやるとどんどんハマって収拾がつかなくなるんだよね。

自己採点したところ、100点はおろか90点も取れず83点という有様。
70点がボーダーだから一応合格はしたみたいだけど、
そりゃ毎週休日に8~10時間も勉強してりゃね。
正直に告白すると、もう恥ずかしいくらいに勉強したですよ。
試験直前にチョチョイと仕込んで受かるようなアタマの出来では無いんだよ!

ま、逆に言うとバカでも努力さえすれば受かるんだゾと言うことだね。


とりあえずは合格できて良かった。 これは素直に嬉しいな。





ところで、、、ビジネス実務法務って何の役に立つんですか? (ぐはぁ)



「あなたは神経質」

2008年12月01日 | 2008年 実戦
と、言われてしまいました。

凹むなー。

「いいや、ホントは違うんだよ!」と言い返したいところだけど、
凄く聡明であり、また最も信用している人の評価だけに、否定できないのが悔しい。
確かに自分でも豪放磊落とは思っちゃいないけどさ。

ちなみに私は野卑な人、粗忽な人が嫌いなのだけど、
同じくらい神経質な人が苦手だったりする。
ま、自分の神経質な部分は自分の中だけに留めて、
他人に対して窮屈な思いをさせないようにしなきゃなぁ。。。


そんなこんなで凹みつつもやはり映画。  試験勉強、手につかんなー。

「レッドクリフ」 ★★★★ @TOHOシネマズ六本木ヒルズ  〔公式サイト

もー、最高に面白かったぞな。 
タイトルの「赤壁」に辿り着いてすらいないのに、ここまで面白いたぁ何事ぞ。
part2を観ずに死ねるかってんだ。


「ハロウィン」 ★★★  @渋谷シアターN  〔公式サイト

ジョン・カーペンターの名作ホラーをロブ・ゾンビがリメイク。 おお、熱いぜ!
意外に、「マーダー・ライド・ショー」程の暴走はなく、
オーソドックスなホラーとして完成されていると思うな。

アンファン・テリブルとか語りだすと、荒んだ少年非行とかキリがないので、
非常に現代的なテーマとリンクしている所が、うすら寒さを増幅している、とだけ言っておこう。



「バンク・ジョブ」 ★★★★ @渋谷シネマライズ  〔公式サイト

いやー、面白い! こういう映画好きだなぁ。
「ミニミニ大作戦」とか好きで、「オーシャンズ11」はイマイチだ、なんて人には是非勧めたい。

(「オーシャンズ~」の愉しみは全然別のところにあると思うんだよね、特に1作目は)

主役のジェイソン・ステイサム以外のキャストは地味なんだけど、
ストーリー展開がオーソドックスながらも非常にワクワクさせてくれる。
クライマックスの収束のさせかたなんて最高だぜ。

場内でも拍手が沸き起こったりして、非常に爽快だった。 素晴らしい。



「ブラインドネス」  ★★★★  @ワーナーマイカル板橋  〔公式サイト

すげえ厳しい映画だと思うんよ。 

人間の弱さ・汚さをモロに見せ付けられる痛さ。
それこそは、全世界が失明した中、唯一目が見える主人公が目にしたモノなんだよね。

自分がこんな状況に陥ったら、どこまで愛する人を守れるだろう。
どこまで愛する人に身を任せて救ってもらえるだろう。
どこまで人間性を保っていられるだろう。

尊厳とは何か。

中盤以降、悲しみで涙が止まらなかった。


凄く良い映画だったけど、個人的には「トゥモロー・ワールド」のアルフォンソ・キュアロンが
監督していたらどうなっただろう?なんて思ってもみる。

少し似た感触の映画としてはドイツ映画の「es」があるな。



「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」 ★★★ @ワーナー・マイカル板橋  〔公式サイト

タイトル通りのおバカ映画。
正直なところ、ジャック・ブラック、ベン・ステイラー、ロバート・ダウニー・Jrという豪華メンツでの
本編でのお笑いはちょっと薄いように思える。
(あ、でも最初の予告編集は面白かったな。 他の映画制作会社のロゴとかよく使えたなぁ)

そういう意味では、同じようなシチュエーションのコメディ、
三谷幸喜の「マジック・アワー」の方が完成度は高いと思う。

しかーーーし! (ちょっとズルイんだけど)
役者バカの奮闘、というメインから外れたところで、超一流俳優(ブラピやデップ級って事)が
無茶をしまくるのが異常に面白い。

あ、あの人が・・・・ 


 「ホラー映画の定義」

2008年11月24日 | 2008年 実戦
って、何なのさ?

「ゾンビがヨタヨタ徘徊して人間にかぶりつく内容の映画」であれば、すなわちホラーなのか。

「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」 ★★★ @銀座シネパトス  〔公式サイト

を観た。
ゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ監督による上記内容の映画な訳だから
ホラーである事に異議はないんだけど、いやいや「それだけ」の映画じゃないぞ。
(彼の過去の作品、全てに於いて言える事だけどね)

もはやこの映画では死体が起き上がって生きている人間を襲う事について説明する気なんてさらさら
無く、そんな状況に置かれた人間を描くことのみにエネルギーを費やす。

今回のテーマはネットに代表される現代の報道・情報伝播のあり方なんだけど、
ちょっと前にR・ギアがやった「ハンティング・パーティ」なんか比べ物にならないくらいに
真の意味での「社会派」な映画に仕上がっていると思うです。

もの凄く真面目な映画なんすよ!
妙なオジサンが出てきて笑わせるサービスもあるけどね。

なんだか最近流行りのPOV(ポイント・オブ・ヴュー)方式で撮られていて、
物語の設定に即してはいるんだけど、効果的か?というと、どうかなぁ。

やはり細かい事を言ってしまうと、無理やり途中でもう一台のビデオカメラを拾ったり、
挿入される音楽についての言い訳を語らせなきゃいけなかったり、苦しい部分(制約)
が目に付いてしまうな。


そして、そのビデオカメラの印象が少し被るのが

「1408号室」 ★★★ @池袋東急  〔公式サイト

スティーブン・キングの短編の映画化で、原作が面白かったので期待していた作品。
「ダイアリー~」のビデオに対して、小道具としてのマイクロカセットがあるんだけど、
あくまでクラシカルな映画語法に則った使われ方がされているのが特徴だね。

ちょっと原作に対してアレンジが加えられ、ボリュームも加えられている。
少し陳腐になってしまっている部分もあるけど、そんな部分でさえも結構楽しめたし、
結果としては成功していると思う。

でもソレとは別に、いっそジョン・キューザック/サミュエル・L・ジャクソンの二人芝居で
60分リアルタイム進行でやっても良かったんじゃないかな。

しかし、ラスト、「おいおい、今更『    』かよ!」って思わせておいて、もう一度ひっくり返すのは
なかなか良かったね。


「ブロークン」 ★★★ @テアトル・タイムズ・スクエア 〔公式サイト

これ、スタイリッシュ・サスペンスってな文句で売っているのね。
んで、確かにそれっぽく、気取った雰囲気の映像とカッコつけてダルい展開で、
非常に苦手な映画だなぁ、、、と思っていたら、、、

どっこい中盤からとんでもなく恐ろしいホラーの嵐。
いわゆる「ホラー映画」を観ても別に怖いとも思わない私だけど、この映画は怖かったなぁ。

なんだか最大限のネタバレをしているような気もするけど、ホラー好きの方には拾いモンとして
お奨めしておくよ。

「シンメトリー・サスペンス」って銘打っているけど、鏡を使ったモノであり、
同じように、近々キーファー・サザーランド主演の、そのものズバリ「ミラーズ」という映画もやるので
ちょっと期待だね。



ところで、「ダイアリー~」は人と一緒に観んだけど、
以前の職場の人と、しかも休みの日に待ち合わせをして行くなんて、
私としては奇跡的に珍しい出来事だったなぁ。

このブログを読んでくれていて、以前の「ハンサム・スーツ」での記述について
嘘つき呼ばわりもされたが、

  「なんで私には恋人の一人もおらんかのう?」

の問いについては見事に答えを出してくれた。

  「だって、望んでないじゃない」


ちょっと補足すると、

  「仕事やって、家に帰って、残りの時間は映画観て本読んで完結している人の
   どこに恋人の入る隙間があるの?」

ということだそうで。



・・・あー、そうなのかも。。。




来年は映画は100本に抑えますっ!!


 「賞味期限なんて、気休め」

2008年11月14日 | 2008年 実戦
と言ったのは夏目漱石でもオバマでもなく、中崎タツヤだったと記憶しているが、
先日、賞味期限を4日経過した【フルーツ入り杏仁豆腐】を食べた。

見事におなかを壊した。

それも徹底的に。


ちなみに、食べている時からうっすらと眩暈(めまい)がしていた。
そこまでして何故に食べたのか。
人間とは不可解な生き物だ。

植村直美が、「そこに山があるから、」ザイルに命を掛けたように
私も、「そこに杏仁豆腐があるから、」スプーンに命を賭して食べたのだ。

惨敗したけどな。



しかし、 もうちっと賢くなりたいものです。


「頑張った自分へ、プレゼント♪」

2008年11月09日 | 2008年 実戦
それって、結局「ただの買い物」ですから  orz,,,,

先日、誕生日を迎えたので頑張ってスーツを買ってみたんよ。
正直、スーツなんざ何着も持ってるので、値段云々を差し置いても単なる贅沢だねー。

今までずっと買っていたJean-Paul GAULTIERが日本撤退してしまったので、
他のメーカーの物なんて、そんなに欲しかった訳でもないんだけどね。
ま、気分、ですわ。

あ、ハンサムスーツがあれば欲しいけど、青山のスーツなんて着ないからなぁ。
人から「金使いが荒い」等と言われ、ちょっとムカついたけど反論できんかもしれん。

完全に身分不相応ではあるけど、高級スーツでも着て少しは貫禄をつけなきゃな。
(形から、そして気持ちから)
自分の安売りはもう辞めた方が良いのかもしれん。

そういえば昔は「マクドナルドと違って、オレの中ではスマイルが一番高価だぜ」
なんて豪語してたんだよな。
それが今や「男は愛嬌」ぐらいの大安売り。

いつも笑顔を絶やさないでいる、って素晴らしいことだと思うんだけど、
そうありつつも、他人から軽んじられない・安く見積もられないだけの尊厳は
保ちたいモンですばい。

これからはもっと本来の自分にウソをつかず行こうと思うのであった。 あーそうですか。


さて映画 (やっぱり映画かいっ)

「小森生活向上クラブ」 ★★★ @渋谷シネ・アミューズ  〔公式サイト

古田新太って、金色の長髪時代(20年くらい昔・・・?)から
異色の芸人として知っていただけに、今回、初の映画主演っていうのはなんだか嬉しい。

内容としてはまあコメディとして単純に片付けてOKだと思うんだけど、
私としてはファシストとそのエピゴーネンとの喰い合いというサブテーマが
非常に興味深かった。

POPで毒があって笑える。


「アイズ」 ★★★ @渋谷東急  〔公式サイト

パン・ブラザーズの傑作「the EYES」のハリウッド・リメイク。
うーん、何か割と「そのまんま」な感じがするな。
特別なモノは何もない。 素材が良いから面白いのは当たり前って感じかな。


「彼が二度愛したS」 ★★★ @ワーナーマイカル板橋  〔公式サイト

ヒュー・ジャックマン/ユアン・マクレガーと、私の大好きな俳優のWキャスト。
そりゃ期待するっての。 で、もちろん期待を裏切らない面白さ。

特に序盤での孤独なユアンの佇まいに凄く共鳴してしまった。

セックス・クラブや男の性欲の在り方、など書き出すとキリがないので別の機会にしとこう。

単純にサスペンスとして、「こうあるべき」ってところに収束するカタルシスを楽しめる。
複雑過ぎず、ちゃんと観客を喜ばせることができる作品ってイイよね。


「X-ファイル:真実を求めて」 ★★★ @ワーナーマイカル板橋 〔公式サイト

モルダーもスカリーも年とったなぁ。
はっきり言って映画としての出来は良くないと思う。
昔、散々TVシリーズを見た人でないと、二人の会話の深みなんかまるで判らないし、
単純に独立したエピソードとしてもX-ファイルをX-ファイルたらしめるサイキック神父の
ストーリーへの絡み方が弱い。

でもまぁ、手も振って、これでお別れなんだな、ってトコでいいか。

今回のテーマは「Don't give up」
俺たち、年とったけど、それでもあきらめないでいようぜ、って事だろうね。
結局、宇宙人に囚われた妹とか、国家の陰謀とかどうなったのか
サッパリ判らんがまあいいや。

「X-ファイル」とはハッタリ・こけおどし、なんだよな。大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなく
なり、破綻した物語なんですわ。

でも今まで楽しませてくれたのは確かだしな。 ありがとう、そしてさようなら。

バトン

2008年11月08日 | 2008年 実戦
殆ど把握してないのですが、とらねこ様よりご指名を頂いたので
何か書いてみます。

私がどの映画館で見るか、のポイントの一つに「単価」が挙げられますね。
安サラリーマンのくせに、「観たい映画は全て映画館で観る」という
贅沢をするとなると、やはり一本あたりのコストは重要なのです。

そんな訳で、レイトショー割引や、ポイント会員割引等々、
あらゆる手段を駆使しているため、年間を通して【大人1800円】で
観ることは1~2回あるかないか。 うーん、徹底してケチだな。

とはいっても、映画鑑賞の後、平気で高い店で飲み食いしたりすることもあるので
人間とは不思議なモノよのう。

好きな映画館はシネコン系だとTOHOシネマズ六本木
ポイントを貯めて、6本見ると1本FREEだったかな。
それに加え上映前のマナームービーで鷹の爪団のアニメが観れるのが大きな魅力。
池袋HUMAXシネマズ4は、一本観ると10Pが付き、100Pでペアで1本無料という
かなりにお得なサービス。
何故か私は320Pも溜まってしまっている。(←どれだけ友達いないんだ)

ミニシアター系だとCQN系列の劇場は綺麗だし、座席の勾配もあって観やすいかな。
渋谷シネ・アミューズは除く)

渋谷ル・シネマ日比谷シャンテ・シネはオトナの女性向けなタイトルの傾向があるけど意外に
私にもフィットすることもある。

幼稚なオトナとして外せないのはB級映画の殿堂、マニアの聖地、銀座シネパトス
お洒落な街、銀座で映画、なんてイメージで出かけるとショックを受けるかもしれない。
大通りをくぐる謎の高架下(?)には小汚い食堂(犬が寄ってくる)や大人のオモチャの店などがあり、
いざ映画を観ると地下鉄の振動がシートに伝わってくるし、
外で遊んでるガキの声も丸聞こえ。
おまけに、なにしろ臭い。  初デートにはここがお奨めじゃ。
ここに耐えられる恋人ならば長続きするよ。  多分。



1.年に何回ぐらい映画館で映画を見ますか?

 やはり波があるのですが、一番多い年で260本、
 少なくても120程度は観ていると思います。
 この10年での平均は170本/年ぐらいじゃないでしょうか。
 ただ、これからは少し抑えていこうかと考えています。

2.最後に見た映画は?

 一番最近観た映画、という事であれば、今日ジェシカ・アルバの「アイズ」
 ですね。
 ちなみにこの世の終わりに何か観るとするならば、「オーケストラの少女」か、
 「ヘヴン」「WATARIDORI」くらいがイイかも、って思います。

3.初めて見た映画は?

 覚えてない・・・「ジョーズ」かもしれない・・・
 ちなみに初めて親以外の友達同士で観たのは多分「機動戦士ガンダム」
 だったような。

4.映画館では飲み食いしますか?

 眠気を覚ます必要に駆られてガムやアメを食べることはあります。
 余りにも上映時間が長いのが最初から判っている場合は 
 ジュース・コーヒーは飲まない様にしています。
 (途中でトイレに行きたくなるのがイヤなので)

5.主に誰と観に行きますか?

 友達が殆どいないので、基本的に一人です。
 彼女がいる時は一緒に観たりもします。
 逆に言うと最低限「映画が嫌いではない人」でないと付き合うのは難しいです。

6.映画館でうれしかった思い出
 ●「ブルー・レクイエム」の初日プレゼント抽選(1名)でi-podが当たった事。
 ●「ジェイソンX」の初日で終わった時、全員が総立ちの拍手となった事。
 ●全くの偶然で、隣の席に同じマンションの2軒隣の住人が座っていた事。

7.映画館で悲しかった思い出

 偶然居合わせた同じマンションの住人はカップルで幸せそうにしてたのに
 私はいつも通り一人だった事。

8.映画館で困った思い出

 ●疲れ果てていて、眠くなりストーリーどころでなくなってしまう時。
 ●クライマックスなのにトイレを我慢してて楽しめない時。
 ●予告編の時から高イビキで寝ているオジさんが、本編が始まっても
  まだガーガー寝ている時。
 ●大好きな人が隣で退屈そうにしていて、かつ自分は最高に面白く感じていた時。

9.パンフレットは買いますか?またそのタイミングは?

 買いません。
 映画はその本編で語りたい事を言い尽くすべき。
 よって、監督や俳優のインタビューなどにも余り興味がありません。
 その映画を観て、私が感じた印象が全て。

 ただ、製作者サイドではなく、他の方の感想は自分と違った視点に
 気づかせてくれるのも確か。

10.次に回す人(3人~5人)

 すいません、無理です。
 Webに限らず現実世界でも友達そんなにいません。


結局、男は(女は)顔なのか?

2008年11月04日 | 2008年 実戦
うーーん、

でもなぁ、私なんか谷原章介なんかの3.8倍くらい(当社比)のハンサムで超ゴージャスなのに
ここ何年も彼女の一人もいねぇ。

なんでじゃろ?

 「なぁ、オレって性格悪いのかな?」

 「そだよ(0.1秒)」

 「はやっ!」



えーとですね、上記の例の真偽はともかく
その恋が成就するための最終的な条件はルックスでは無く、性格だと思うんだな。

でも「ハンサムスーツ」 ★★★ @シネクイント 〔公式サイト
の中で厳しい現実が語られてしまう。

美人の女の子が言う。
「私のどこが好きなんですか? 一目、顔を見ただけで好きになられて嬉しいですか?
私は私の中身を見て好きになって欲しいんです。」


ブサイク男が答える。
「そんなの贅沢や。ブサイクな奴は中身に興味すらもって貰えへんのや!」

これ凄く正直なところだよね。

ううむ、と考えながら映画館を出た。
ふと気づけば祝日の渋谷、
あちらこちらで綺麗な女の子の横にはいまどきのイケメンが微笑んでいるのだった。

くっ・・・orz...




「ICHI」 ★★★ @渋谷TOEI  〔公式サイト

綾瀬はるか・大沢たかおですな。

手堅く面白かったんだけど、やや「踏み外し」が少なかったかな。
例えば刀を抜けない侍が、それを乗り越えるシーンなんかはもっともっと悲惨に
ボロボロに追い込んで、やっと・・・!!って感じにして欲しかったなぁ。

なんかその後の殺陣も意外とアッサリしていて、全体的にちょっと薄味だったような。

まぁ、私はムチャクチャな「ジャンゴ」みたいな映画の方が好きかもな。

別に一緒のことをやる必要もないんだけど、
それならそれで、もっと泣かせる演出にしてくれれば良かったんだよね。

徹底的にエクストリームにメチャメチャやる。 もしくはひたすら泣かせる。
どちらにも行けるオイシイ題材だっただけにちょっと残念。
もしその両方を同時にかなえたら奇跡の映画になっただろうな。

さて、私なりの内容解釈としては、
すっげぇ乱暴だけどジェーン・カンピオンの「ピアノ・レッスン」みたいなモンかな。
「バカなんじゃねぇの?」と言われるかもしれんが、イイのじゃ。


あ、映画本編と全く関係ないけど、エンディングで流れるSunMinの「will」っつう曲は久々に感動した。
いい曲だぁ。

と、今思いついて、生まれて初めてネット配信で購入してしまった。
なんだか21世紀に生きてる気がしてきたぞ。

やっぱりイイなぁ。なんだか涙腺にグッとくる歌声だのう。





「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」 @シアター・イメージ・フォーラム 〔公式サイト

★★★

もうタイトルを読んだ瞬間から期待していたのが、テリー・ギリアム製作総指揮、と聞いて
更に舞い上がり、、、期待しすぎてしまったのかもしれん。

幻想的・耽美的としか言いようのない絵はさすがに絶美。

でもね、 正直に言って眠かった。
眠くてしんどくて、結末すら覚えてない。(一応起きてたけどさ・・・)
なんか勿体ないコトしちゃったなぁ。

こうゆう、ユラユラした映像って、例えば「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」が
そうであるように、私には強烈な催眠効果をもたらすんだよなぁ。

ストーリーが読めないのは別段気にしないんだけど、それならそれで
もう少し”何か”あっても良かったんじゃないかなぁ。
その「何か」ってのが何なのかを説明するのは不可能なんだけど。

例えばサッパリ判らん映画であっても何故かD、リンチの「マルホランドドライブ」なんかは
最後まで楽しく見ることができたんだよね。

この違いってなんだろう? エロ? あー、そ、そうかもしれん・・・


宇宙からの電波を感じちゃうようなタイプの人には合うんじゃなかろか。
あーあ、自分がつまらん凡人になっちまったんだなぁ、と実感。  orz...


少しイメージが似ている作品として「タクシデルミア」の方がずっとお奨めですな。
(といっても結構な●チガイ映画だから気をつけて!)

TIFF初参加

2008年10月26日 | 2008年 実戦
自分でも意外なんだけど、初めて東京国際映画祭へ行ってきました。

「パブリック・エナミー・ナンバー1(part1、part2)」 ★★★ @シアター・コクーン  

映画祭と言っても、ちょっと先の公開作品が見れること以外は
別段普通の映画と変わる部分は無いかな。

あ、料金は1本1000円だから安いのか。
今回観た「パブリック・エナミー~」は2本立てだったから2000円だったけど。


内容としては、フランスの国民的大悪党(?)の半生を描いたモノ。

決定的なシーンから始まって、そのシーンに向けて話を紡いで収束させていくんだけど
いかんせんpart1・2あわせて4時間の長尺は厳しい。
同じ事の繰り返しが多く、幾ら手を変え品を変え色々と味付けを変えてくれはしても、
執拗な反復攻撃は飽きる。

そして、単なる即物的な強盗犯が、うっすらアイデンティティに目覚めて政治的傾向を
「より所」にしていく変化は興味深いけど、決してそれが本題ではない様な気がするな。

多分、この映画は何も語ってないんだと思う。
恐らく、実在のこの怪物を、同時代に生きてニュースを見知っているフランスの人々へ
再提示する映像なんではなかろか。
「こんな人がいましたね」「こんな人がいたんですよ」
止まりであって、それ以上は観客に任せているんだと思う。

まぁ、ドキュメンタリーでは無く、再現ドラマに近い娯楽作品であることは確かなんだけどね。


ヴァンサン・カッセルの昆虫を思わせる情緒の欠落や、どことなく軽薄なイメージが
凄く活かされていると思うです。 適役ですわ。



さて、通常のロードショー作品としては

「センター・オブ・ジ・アース 3-D」  ★★★ @池袋シネマサンシャイン  〔公式サイト

ブレンダン・フレイザー、といっても余りピンと来ないかもしれないけど、
「ハムナプトラ」の主役の人、といえば納得かな?

内容は別に何も無いっす。 ジュール・ベルヌの「地底探検」を3-Dで映画化したモノ。
イイおっさんが3-D眼鏡をかけて独りで見てるのって結構情けないよな。

海底二万リーグもやるんじゃろか?


「ブーリン家の姉妹」 ★★★★ @シネ・リーブル池袋 〔公式サイト

これは本当に素晴らしい映画だったなぁ。
ナタリー・ポートマン/スカーレット・ヨハンソン/エリック・バナと、素晴らしいキャストで
堂々と描いた愛憎劇。

ケイト・ブランシェットの「エリザベス」が大好きな私にとって、その直前の物語であるこの作品は
大変に楽しめた。

そんな訳で、イギリスの歴史について別段知識がなくても楽しめるけど、
「エリザベス」を観てからの方がより面白いんじゃないかな、とお奨めしとくよ。

男の身勝手さや政治に女は振り回され、しかしその男目線を身につけてしまった瞬間に、
女は魔女と等しい存在に変わってしまう。

そんな狂った策謀が渦巻く中、キャサリン王妃の気高さが胸に突き刺さる。



愚直でいい。 ささやかでもまっすぐに誰かを愛して生きたいものです。


PS アイラヴユー

2008年10月26日 | 2008年 実戦
男 「教えてくれ、女はいったい何が望みなんだ?
   男に何をして欲しくて、何をして欲しくないんだ?
   デートに誘って欲しいのか? 欲しくないのか?
   整髪剤は使ったほうがイイのか、良くないのか?」

女 「これは私がバラしたって言わないでよ。
   『神聖な秘密(sacred secret)』を打ち明けるわ・・・

   女はね、"望み”が判ってないの! 」


 そうか、やっぱりな! 


このラインだけでも観た価値があるってもんだ。
ま、女の子の気まぐれに振り回されるのも楽しいんだろうけどね。

やっぱり、男ってのは基本的にバカなんで、女の子のことなんか(多分)永久に判んないっすよ。



さて、それはさておき
最愛の妻を残して世を身罷る夫はこう言う。

「君は僕のすべてだ。 でも僕は君の人生の一部分でしかない。
 だから、新しい恋を見つけて欲しい。」


素晴らしい。

ただ、それって、手紙を残す行為と背反している気もするんだけどな。



ま、仮に自分が誰か愛する人を残して死ぬのならどうするだろう?

単純に自分の欲求だけを優先するなら、僕は誰の記憶にもとどまりたくはない。
仕事上の付き合いだろうが、一時は人生の時間を共有した恋人だろうが、
別れた後で覚えていて欲しい、思い返して欲しいなどと願ったことはないような気がする。

じゃ、逆に愛する人に先立たれたなら・・・?

・・・やっぱり忘れてしまうかもしれない。

でも、その人から受けたさまざまな影響で僕は変わっていったので、
今の僕が生きている、というのは過去の人々の集大成だと思っている。


やっぱり自分勝手かな。
つくづく、愛情に欠ける男だのう・・・


ヒラリー・スワンク / ジェラルド・バトラーの「P.S.アイラヴユー」結構良かったっす。
 @渋谷シネフロント  〔公式サイト


...and Justice for all

2008年10月14日 | 2008年 実戦
あらゆる神の名や正義の元において、限りなく人は人を裁いてきた。


人が他人に対して何かを強制する。
その大義名分が宗教や正義であり、その手段が政治なんだと思う。



権力を持つ者は声を大きくして政治を語り、正義を騙るけれど、
結局やりたいことは「いかに他人を自分の利益のために盲従させるか」って事だけ。

だから私は絶対の存在として神は認めるけれど、あらゆる宗教を必要としない。
そして政治で人の上前をはねようとする人を認めない。


そりゃぁ「人間嫌い」になってしまっても仕方ないのかも。


じゃぁどんな人が好きだろう?

「自分以外のモノに対しても愛情を持てる人」 がいいな。
そして、出来ることならそんな人になりたい。

自分の利害関係だけで人間関係を計る人、自分のことしか愛せない人、

 うんざりです。


「宮廷画家ゴヤは見た」 ★★★★ @渋谷東急  〔公式サイト

実はそんな事を思ったのはこの作品によるものが大きい。
この映画はナタリー・ポートマンの畢生の演技など、語るべきところは多いのだけど、敢えて省略。

だいたい、主人公はゴヤですらない。あくまでこの画家は傍観者であり、主題をあぶりだすための
触媒でしかないと思う。

暗い時代、二転三転する正義に翻弄される人々のドラマの中で、もっとも揺ぎ無い真実は
狂女の盲目的な愛情だけだった。


人は、地位や名声、権力を得ても、賢さや愛情を見失ってしまう生き物なのだろうか。

その③

2008年10月14日 | 2008年 実戦
金曜は白金台のカフェ・ラ・ボエムで終電を逃した。阿呆だ。
決算の時より遅いじゃねぇか。

さすがに少しは学習したので日曜は新宿のこじゃれたカフェを11時に出た。
なんか少し生活変わったかも。 自分の今までに無い行動ってちょっと新鮮。

と言いつつ、映画を観る事に変わりは無い。



「僕らのミライへ逆回転」 ★★★ @渋谷シネマライズ  〔公式サイト

珍しくジャック・ブラック主演のコメディにしては下ネタに走らなく、安心して見れる作品。

真面目に考えてしまうと拡大再生産を繰り返すハリウッドへの揶揄とも言えるんだけど、
底辺に、映画や「モノ作り」に対する深い愛情が感じられるので嫌味な感じはしない。

それどころか、昨今のCG全盛の映画作りではなく、
創成期の手作り映像アイディアが垣間見れてとても嬉しい。

映画ファンには素敵なプレゼントだね。

ラストも決してやりすぎる事なく、さりげなくジンワリさせてくれる良い作品だったな。



「ワイルド・バレット」   ★★★  @新宿トーア  〔公式サイト

ポール・ウォーカー主演のアクション作品。
「ワイルド・スピード」に似せた邦題が哀しいのう。
内容は意外としっかりと作られていて、
登場人物の複雑な絡みが面白みを出す、、、ハズなんだけど、
ちょっと演出が唐突なので単に煩雑になってしまった気がする。

いーじゃん、全部撃っちゃえば!  ま、大体その通りになるんだけどさ。

結果的にはちょっと安物の「イースタン・プロミス」みたいなものかな。



「イント・ザ・ワイルド」 ★★★  @テアトルタイムズスクエア 〔公式サイト

こりゃぁ眠くなりそうだなぁ、とちょっと敬遠気味だったんだけど、
いやいやかなり素晴らしい作品だったな。 ちょいとお奨めだな。

大学を優秀な成績で卒業した主人公は、物質主義や家庭のゴタゴタに嫌気がさし、
すべてを捨ててアラスカの荒野で勝手におっ死んでしまっただけの壮大な勘違い野郎。

「本当のしあわせは、誰かとそれを分かち合うこと」って真理に辿り着くために
わざわざ荒野を放浪して死ななきゃいけなかったんか、このバカちんがっ!

そんなもん、退屈でクソみてぇな事務仕事で人生を浪費している私だって悟ってるっての。

まぁ、映画にはならんがな。

アラスカの大地で独り狩猟生活をしようが、家に引き篭もっていようが、
マンガ喫茶で一日を潰していようが、社会と隔絶し、逃げていることに変わりはない。



       でも、


   「お前、本当に判ってんのか。」


・・・・うへぇ  orz....



「ゲット・スマート」  ★★★   @新宿ピカデリー 〔公式サイト

あはははははは、 期待通りに笑わせてくれた。 とても良い出来のコメディでお奨めだな。

時期的にも、もうすぐ新作が公開される007シリーズを彷彿させるんだけど、
同じような所に位置する作品としてはMr,ビーンことローワン・アトキンソンの
「ジョニー・イングリッシュ」もイケルんで好きな人はチェックしてみては如何だろ。

とは言っても、このゲット・スマートは元々は60年代のアメリカTVシリーズ「それゆけスマート」
の映画版なんだそうだけどね。


この作品でイイのは、(コメディだから当然)馬鹿馬鹿しくはあっても、
下品にならない所だと思うんよ。
例えば下ネタ全開のジャック・ブラックもイイんだけど、
殆どシモに行かないこの作品みたいなコメディはさらに貴重だな。

アン・ハサウェイの美しさも相変わらずの超絶さだし、魅力多いんすよ。
あと、ホンの端役で登場するビル・マーレイには大喜びさ!

さ、来年公開の「007~慰めの報酬」が楽しみだぜ。

その②

2008年10月14日 | 2008年 実戦
最後の初恋」  ★★★   〔公式サイト

リチャード・ギアとダイアン・レインによる大人のラブストーリー。
正直に言ってダイアンはやっぱり年をとったね。
でも物凄く素敵ですな。
みんな、あんな素敵なオバチャンになっておくれよ。

そしてR・ギア。 ズルイよ、時間止まってんじゃん?
10年前と殆ど何も変わらないんだよな、すごいな。
私、あんな素敵なオジサマにはなれんですバイ。 orz...

映画としてはもう定番中の定番。何一つ昔ながらのラブストーリーから逸脱しない感じ。
殆どすべての展開が思ったとおりに進み、結末のつけ方まで見えてしまう。

でもいいんですよ。 誰もこういう映画に斬新さなんか求めてないし。


  (恋に限らず)人生を始めるのに遅すぎることはない。


うん、まぁそうなんだけどさ。

オイラ、「始まる前に人生終わっちゃった」からさ。



アイアンマン」   ★★★   〔公式サイト

いやっほう! 最高だぜ。 バカ映画ってイイなぁ。

とりあえず、砂漠の洞窟の中、限られた機材・資材でたった2人であんなパワード・スーツが
作れるのなら、
どんだけバグが攻めてきたって連邦宇宙軍は安泰じゃの、 
 って話が途中で「スターシップ・トゥルーパーズ」へシフトしたことに気付いたアナタはエライ。

それはさておき、バカ映画でありながら、小道具の使いまわしも上手く、
話の伏線の作り方も非常に説得力があって、よく出来た作品だと思うな。

単純にすげえ楽しかったし。

何より、サミュエル・L・ジャクソンの登場が最高だったな!!

まとめて その①

2008年10月14日 | 2008年 実戦
年に4回ある決算にハマっていてようやく抜け出したかな、って感じなんで
溜まっていた更新をさっくりと軽めに。


幸せの1ページ  ★★

これはマズイぞ。 ものすごく中途半端な映画になってしまっている。

引きこもりの作家が、サンフランシスコから南太平洋の孤島へ旅をする様子を
面白おかしく描く。 でもコメディとしていくのなら、
スティーブ・マーチンの「大災難P,T,A」くらい完全に振り切るべきだった。

そしてやっとの思いで島にたどり着いけど、作家は少女に対して、何一つイイところを見せていない。
それなのにシンパシィを感じて「幸せの1ページ」を歩み出す、ってのは説得力が皆無なのじゃ。

そして何より、島の少女は素晴らしく可愛らしいのに、
バカンスでやってくる少年のブサイクなのにはガッカリ。

仄かな恋心くらい芽生えさせてやってもイイのにな。

イグアナ虐待映画であることにもブーイングじゃ~。



ストリート・レーサー  ★★

これは映像詩なのか???ってホドに希薄なストーリーと、意味不明なアクションの挿入。
そしてライトモチーフの如く執拗に繰り返される音楽にウンザリ。

「だからどうしたいんだよ?」 と訊きたくなること請け合い。

数千万円もする(家が買えるっての!)フェラーリを実際にクラッシュさせたのなら、
お金の掛け方を間違っているとしか言いようが無い。

それぞれのキャラクターの行動原理もさっぱり理解不能なのだ。




ウォンテッド  ★★★

ほう、鉄板で面白いねぇ。
期待しただけ、失望させることなくしっかり楽しませるのはエライ!
「新次元」というだけのことはある見応え十分なアクションに大満足っす。

ラストも今までのハリウッド映画の定番では無いのが特徴的だね。

ありゃー、そう来ますか!




今日も僕は殺される  ★★

うーーーん、なまじ「バタフライ・エフェクト」みたいな雰囲気にしたのが失敗だったのでは・・・
もっとね、例えば「ブレイド」みたいなバカ・アクション映画に徹してしまった方がよっぽど
楽しめたのにな。
特筆すべき点は何も無い。 こういう映画をスルーできる技を持ちたいもんだ。

それでも、「見ないよりは見て文句言う方が楽しい」とか言ってるからダメなんだよな。





パコと魔法の絵本  ★★★★

泣きますた。  笑いますた。

 「オカマはね、二度美味しいのよっ」

新し目

2008年09月08日 | 2008年 実戦
「パンダフルライフ」@恵比寿ガーデンシネマ  〔公式サイト

感想:★★★

行ってきました恵比寿。 お洒落スポットとして名高いガーデンプレイスだが、
おっさん一人でとぼとぼ行くぞ。

そしてパンダの姿を見てほろほろ涙を流すのであった。

隣の方では綺麗目なOLさんとおぼしき3人組みがキャッキャ言って大はしゃぎ。
うむ、あれが正しい観客なのだろうな。

とぼとぼと家路についたのであった。


ころころ無体に転がるパンダを見て、
この世界で一番幸せなのは仔パンダかもしれん、と思う私であった。

動物はエエのう・・・



「落下の王国」@渋谷アミューズCQN    〔公式サイト〕 

感想:★★★

ううむ、前作「セル」が異常に好きな作品だったことから期待しすぎたかもしれん。

やはりね、映像は最高に素晴らしかった。
でもそれにひきかえ物語の貧弱さはどうだろう?
現実と幻想の2部構成で話を進めて行くのだけど、もう少しその2つをちゃんとリンク
させなきゃダメじゃないかなぁ。

主人公がスタントマンである事も、何やら監督の思い入れがありそうだけど、
実際の作品上では殆ど意味を成していない。

そんなだから、せっかく極上の映像美による物語を中断して現実に振り戻される度に
単にイライラとさせられてしまう。

勿体無いなぁ。


「グーグーだって猫である」@池袋HUMAXシネマズ4   〔公式サイト

感想:★★★

猫のお話かと思いきや、マーティ・フリードマンによる吉祥寺紹介ムービー。

カコフォニーでジェイソン・ベッカーとテロテロ速弾きしてた時は
まさか20年後に日本でキョン×2と映画に出るとはお釈迦様でも判るめぇ。

後半、意外な展開で「アッチの世界」に行ってしまうのには驚いた。
欲を言えばその部分でのファンタジーを映像的にもう少し頑張って欲しかったかな。


 「二匹目の猫は得ですね、一匹目の分も可愛がって貰えるんだから」



「20世紀少年」@池袋HUMAXシネマズ4    〔公式サイト

感想:★★★

びっくり! もの凄ぇ面白えじゃねぇか!

何しろ3部作の第一章なんで最終的な評価は控えるけど十分に期待もてるね。
最近の邦画は頑張ってるなぁ。

ま、キャシャーンくらいの映像だったら★4だったね。



ところで、人気の映画だから劇場は満席。最前列の端にカップルが座っていて、
上映前、余りのスクリーンの近さに女の子がウンザリした表情で
後ろの席をうらめしそうに振り返っていた。

ふふふ、私は最低のダメ野郎だけど、
一緒に映画を観る時には、絶対に連れにそんな顔をさせない自信があるぜ。

1800円も払ってそんな席で観るのはお金をドブに捨てる上に、
その作品との出会いをもブチ壊すので

 『観ないほうがマシ』

なのじゃ。

混む映画は早い時間(または前日)に席をとる・日をズラす。等、対策が必要なのよ。




 

週はじめ

2008年09月02日 | 2008年 実戦
週初め、って月曜から映画観てんなよ!

でも行くもんね。今日は映画サービスデー。 誰でも1000円で観れるのじゃっ。
8時まで、明日のお弁当の手配やら、玉子屋の手配やら、カレーの出前の手配やら、
忙しく(←おい)過ごした後、いそいそと渋谷の映画館でレイトショーを観たのだった。

「フェアリーテール・シアター(Bプログラム)」  @渋谷ユーロスペース  〔公式サイト
サービスデー割引で1000円

感想:★★
・・・眠かった。   つうか、寝た。 orz...
 
アメリカの子供向けTV番組シリーズを何本か抜き出して映画館で上映する、
てぇだけの結構安易な企画。

確かにティム・バートンやフランシス・F・コッポラが監督した作品であったり、
出演者にフランク・ザッパやミック・ジャガーとなればつい引き寄せられてしまうのだけど、
所詮TVはTV。 映画のクオリティではないんだよね。

「珍しいモノが見れる」という事以上の価値はありまへん。

まぁ、それでも少ないであろう予算の中でもコッポラは映像美と言えるモノを体現してるのはエライと思うし、
ティム・バートンの影絵に、“らしさ”を見出して喜んでしまうのが映画フリークの悲しい性ですな。

どちらかというとAプログラムの方が単純に面白かったかな。


「コッポラの胡蝶の夢」 @渋谷シアターTSUTAYA   〔公式サイト
前売券で1500円

感想:★★★
うって変わってこちらは大変に素晴らしい力作(当たり前だけどさ)

ちょっと宗教的、というか哲学的な題材なんだけど、
人類普遍の真実を求める旅の中、「自分の内」で輪廻転生を果たしてしまった男を描く。


(恋愛感情はサイド・ストーリーのようでいて、いつも本題)
男にとっての恋人は自身のアニマの具象なので、「逆行する」男の時間の中で統合されかけていた
アニマ/アニムスが分離・明確化されていく。 

・・・といったような映画の見方はもうしないのだ。 メンドーじゃ。

エラソーな物言いで申し訳ないのだけど、私としてはある意味で悟ってしまった感があり、
こういった哲学≒人類の命題には「答えはない」と思うんよ。
唯一の答えは
「人は永遠にソレが判らないから追い求め続ける」 という姿勢なんじゃなかろか。

だから、考えることを辞めてしまったのね。

いいんですよ、魯鈍な「刈り取られる者」で充分。 「俺たちダンク・シューター」最高じゃないか!


あ、映画としては大変に立派な素晴らしい作品だったよ。



「画家と庭師とカンパーニュ」  @Bunkamuraル・シネマ  〔公式サイト
日曜最終回割引で1000円

感想:★★★
そんなダラけた私にちょうどイイ、素敵な映画がこれ。

ジジイの映画って好きなんだよね。 跳んだり撥ねたりも楽しいけどさ。


ぜんぜん違うけど、オタール・イオセリアーニの「素敵な舟と歌はいく」とか「月曜に乾杯」とか
最高っすよ。