東京で安く映画を観る.com【実践編】

出来るだけ安く劇場で映画を観るゾ、いざ出陣!

再会の街で

2007年12月26日 |  2007年 実戦 
@新宿武蔵野館   〔公式サイト
【前売券】で【1300円】

感想:★★★

優しさって何だろう?

多分、多くの人が「優しい自分でありたい」と思っていると思う。
でも、本当の優しさを発揮できる機会ってそうそうないんじゃないかな。


誰かが困っている時に、何かしらの救いの手を差し伸べて「あげる」

それは確かに有り難いことではあるけど、
本当に傷ついた人を癒すには及ばないのじゃないか。


優しさ、とは本人の意思で発揮できるようなモノではないのかもしれない。
傷ついた者の人生に巻き込まれ、同じ様に自らも傷つき、
それでもその重みに耐えていける人だけが、
本当に毀れてしまった人を癒すきっかけを作れるのかもしれない。

優しさ、とは「親切」という技術よりも遥かに重いのだ。


だから、安易に人に優しさなんかを求めてはいけない。

貴方を愛する人が貴方を救えないとき、
貴方以上の苦しみを背負わせてしまうのだから。


求めなくても、自然に力を与えてくれる人は現れる。
多分それはその人の意思とは余り関係が無いのかもしれない。



マリア

2007年12月16日 |  2007年 実戦 
@テアトルタイムズスクエア   〔公式サイト
【シネマCカード割引】で【1000円】

感想:★★★★

映画としてとても美しかったし、いやそんな事よりも激しく心を揺さぶられた。
だから私にとって素晴らしい体験だったのです。

宗教の事なんて全然判らないで書いているから、
以下の文章に腹を立てる方もいるかもしれない。 予め謝っておきます。

ごめんなさい。 (謝るけれど抗議は一切受け付けません。)


思うに、イエスが偉いのは当たり前なんすよ、だって「神の子」だもん。
我々の全ての罪を贖って、キャルバリー山で磔にされて、大変だね。 でも「神」だからな。


もっともっと本当にエライのは、「人の子」たるマリアとその夫、ヨセフだよね。

マリアとヨセフは、妻を夫をどこまでも信じ愛する、という最も美しくそして実際には
得がたい「人間の愛」を貫き通す事で「神」を生んだ。


クドイけどもう一度繰り返そう。
「人の行い」の最上の結晶が神を創り出した。




「神は己が姿に似せて人を創った」 と言うよね。

マチガイです。  (←わし、殺されるか?)

「人が己が姿の理想形として神を創った」 んです。


神がこの世の中を少しでも善くするだろうか、
冗談じゃない、そんなヒマかってぇの。

創造主としての神はいる、というか在ると思うのね。
でもその作り手はワシらの事なんか別にどうとも思っちゃいないよ。
ナメクジだって人間だって「彼」からすれば同じだあね。

世の宗教家がどうのこうの言うべきは、マリアとヨセフの様に
「人の愛」を貫け、という事以上はありえないと思うんだな。

「神」がどうたらこーたら言うのって、全部寝言みたいなもんだよ。
「神」がいるから「私」がみんなの為にその言葉を伝えてあげよう、教えてあげよう
というシステムの為のおためごかしです。

傲慢なんだよ。   (←わし、殺されるか??)

全能たる神が本当に私たち人間の事を思って何かを伝えたいのなら、
なんで「通訳」が必要なんだよ?


人が幸せになるための答えはすでに自らが知っているんです。
誰に教わるもんでもないっす。

ただ、それを実現するのが難しいだけなんです。


だからこの世で一番エライのはマリアとヨセフと白いロバなんだな。
うん、マチガイない!(特にロバは偉いぞ)

アイ・アム・レジェンド

2007年12月16日 |  2007年 実戦 
@池袋東急   〔公式サイト
【前売券】で【1300円】

感想:★★★

今日はこの映画と「地球外生命体捕獲」の2本をハシゴしたのだけど、
偶然、どちらも「免疫」な主人公のお話だった。

ま、それはさておき。
映画が終わって、周りの人達の空気がやたらと冷たかった。
ああ、面白くなかったんスな。

WEBでの評判も今ひとつみたいだ。 そーかぁ
僕は良かったけどね。

伝説になるあたりのオチの着け方とかはやっぱりちょっとお粗末かな、とも思う。

本当にイイ映画にするにはミミ・レダーの隕石が落っこちてくるヤツみたいにするとか
した方が良かったのかもしれないね。
皆さんの不満もよく判ります。


でも私にとっては、人と犬の物語りになってしまったのね。
だから本来の映画の主軸がどうでも良くなってしまった。


犬が素敵だからイイんすよ。

「J・デップが出てるだけでイイ」ってのとなんら変わりまへん。 



地球外生命体捕獲

2007年12月16日 |  2007年 実戦 
@シアターN渋谷  〔公式サイト
【1500円】 ありゃあ定価で見ちまったよ(前売券等をGET出来なかった)

感想:★★

迷作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の監督さんの新作。
簡単に言うとストーリー自体は「プレデター」みたいなモンすよ。

でもねエイリアンがどう、とかそんなコトどうでもイイんじゃないかと。

私が思うに、今回も(またしても)「バカの品評会」っすよ。見事なまでに。

4人のバカが言い争う場面なんて、本来のホラーとしてのグロなシーンなどよりも
よっぽど悲惨。
「愚か」とか綺麗な言葉を使いたくないな。バカっすよ、大バカ。

それを描きたかったのだろうと好意的に解釈して★2つ。

もし違うのなら非常にヤバい映画だなぁ。まぁ撮ってる本人は楽しいだろうけどさ。

つまりは「相変わらず」なのでした。  キケンよ(笑)


地球外生命体捕獲 - goo 映画

ブラザーサンタ

2007年12月03日 |  2007年 実戦 
@ワーナーマイカルシネマズ板橋   〔公式サイト
【レイトショー料金1200円から更にT-ポイント割引で1000円】
何か知らんが安く観れた。

感想:★★★

サンタ役がポール・ジアマッティで、その兄がヴィンス・ヴォーンですぜ。
こりゃ見なきゃなぁ。
でも、調べたら豊洲のユナイテッドシネマと板橋のマイカルでしか上映してないのね・・・

ま、私としては近場の板橋でやってくれてて有り難かったんだけど、
公開2日目の日曜にして観客は3人。

ありゃあ、人気無いんだなぁ。

でも始まると、サンタのお母さん役がキャシー・ベイツ!
主人公の恋人役に私の(←おい)レイチェル・ワイズ!!
更に監査役にケヴィン・スペイシー!!!

めっさ豪華じゃん。


ストーリーは、「偉大な兄弟を持ってしまった者のコンプレックス」を描いたモノで、
シルベスター・スタローンや、アレック・ボールドウィン、ビル・クリントンの兄弟が
輪になって悩みを打ち明ける対話会なんて笑ったなぁ。


凄く地味な存在の映画で、僅か2週間で公開も終わってしまうのだけど、
私としては結構な掘り出し物だったな。

小人達が工場で働くシーンなんかは「チャーリーとチョコレート工場」を彷彿させて
なかなか楽しかったし、
ラストの旅行なんて素晴らしくロマンティックだったなぁ。

この時期のお奨めとして、「三人のゴースト」「バッド・サンタ」と共に
いかがかだろう?

超立体映画(爆) ベオウルフ/呪われし勇者

2007年12月01日 |  2007年 実戦 
@ワーナーマイカル板橋   〔公式サイト

【3-D特別上映料金2000円】
しかもわざわざ映画サービスデーにこれを見なくても...(割り引き対象外)

感想:★★★

まず、ストーリーだけど「ベオウルフ伝説」を語るんだから鉄板で面白いス。 以上!


さて問題は映像だね。
ロバート・ゼメキスのフルCGアニメって事で、
やはり「ポーラー・エクスプレス」みたいなのかなぁ、と心配もしつつ...

で、実際に観てみると、やはり人物(アンソニー・ホプキンスやアンジョリーナ・ジョリー等)
の顔なんかは「ポーラー~」っぽいね。

その他の全体的な雰囲気は “多分”「300」に近いと思う。
あれにもう少し色彩感を足した感じかな。

ここで「多分」と書いたのは、実はタイトルにあるように、3-D効果での特別上映版を
観たからなのね。

最近、「ゾンビ3-D」を観たばかりだけど、また劇場でヘンな眼鏡をかけるハメに。
でも今回のは昔ながらの右が赤で左が緑のマヌケ眼鏡ではなかったっス。

ちょっとスモークなサングラス程度で、さすがに格好良くは無いけど、
別に電車の中でかけていたとしても別段注目を浴びるホドの代物ではない。

で、これを掛けてスクリーンを観たら、サスガにお金の掛かった映画だね、
「ゾンビ3-D」とは比べ物にならないくらいの激烈な立体効果。
(いや、ゾンビだって悪くなかったんだけどさ)

ただ物凄くレイヤーがハッキリしていて、多重構造の紙芝居を見ているような感覚はあったな。
(押井守の「アヴァロン」を観た人には何となく判って貰えるかな?)

あと、物凄くエフェクティヴなので、眼鏡ナシで観たときには映像がグチャグチャだった。
それと、やはり「左右のブレ」が効果のキモなので、横になって見るとダメっぽかった。
(↑映画館で首をかしげて観てたヘンな人は私です。 何やってんだか)


まぁ、私としては、効果は凄くて感心できるけど、多分通常上映バージョンの方が
「美しい」んじゃないかな、と。

珍しいものを見れるのは嬉しいけど、こういうのは2~3年に一本くらいでイイです。


あ、蛇足だけど、「無理に裸にならなくてもイイんじゃないか」と思ふ・・・