昨日、ショックなことを聞きました。
今月5日にオープンした「ねぶたの家 ワ・ラッセ」に展示している、第二代ねぶた名人・北川啓三さんが作ったお面が破けていると・・・
早速、自分の目で確かめたくて行って来ました。
↑これがオープン初日に携帯で写したお面
↑今日、見てみたら、鼻や口の中が破けて中からの光が漏れてます・・・ショック!
写真だと分かりにくいかな?
これは修復不可能な場所が破けてますね・・・
裏から紙を張って補修すると光は漏れませんが、補修の紙が影になってしまう。それはカッコ悪い。
初めてこの面を目にした時は身震いするほど感動しました。ねぶたの神様のような存在の北川さんの作品を生で見たのは初めて。
本日5回目の拝見で、なんてことに・・・
ものすごいショック・・・とても残念です。
違うコーナーに「タッチねぶた」というのがあって、面・手・足・炎・波のねぶたがあるのですが、針金が見えていたり、途中まで紙貼りをしていたり、半分だけ彩色されていたり不完全な状態のねぶたに実際にさわってみて構造や材質などを確かめることができる。
これとは訳が違う。
青森の宝物が・・・ひどい。
破いた人はもちろん悪いが、管理する側にも問題がないわけがない。
最初から見て不安だったんだよな。こんな貴重な物が手に届く場所にあるなんて大丈夫なの?って思ってました。
青森市が総事業費50億円をかけて作ったワ・ラッセ。
しかしこのお面は50億円出しても買うことはできない。
もう一つ不満な点がある。
この北川啓三(明治38年~昭和63年)第二代ねぶた名人のお面と下絵の隣りには、第三代ねぶた名人・佐藤伝蔵さん(大正14年~昭和61年)のお面も展示しているのに、どうして第四代ねぶた名人・鹿内一生さん(大正14年~平成3年)の作品が無いのだ?