9月24日(土)岩手県山田町でねぶたの運行をしてきた。
山田町もあの震災で甚大な被害を受けた被災地である。
「青森じゃわめぎ隊」という有志が集っての参加。
行くまで何日も悩んだ…本当に被災地で祭りを行っていいものか?
被災者の心情はどうだろう?
お祭り騒ぎをして逆に害するのではないだろうか?
朝、7時集合。大型バス6台に囃子や跳人の他、先発隊でトラック、高所作業車、乗用車数台も向う。
現地を見ると言葉が出ない・・・
あれほど何度も何度も、毎日のようにテレビなどで見ていたのに、実際この目で見ると違う。
本当にねぶたをやっていいのだろうか?現地を訪れて、更に不安感が募る。
ガレキは片付いているものの、良く見ると櫛だったり、料理器具だったり、おもちゃの破片だったり落ちていて生活感が残っている。
跳人のひとりが、土台だけ残った町を歩いていた。そして立ち止まって呆然としている。彼女も葛藤しているのだろうか。
しばらく、とても写真を撮る気分にはなれなかったが、これは目を背けず現実を見て伝えていかなければいけない。この忘れたいい現実を風化させてはいけない・・・そう思った。
そして、やっぱりねぶたはやるべきだ。煮えきれない自分の背中を押してくれるものがあった。
携帯のツイッターで被災者の呟きを見たのだ。
「1秒でもいいから笑顔でいたい。」「ねぶた来るの、楽しみで、楽しみで」「青森県から元気を運んでくれる」
曳き手も、運営スタッフも目に見えない苦労がありますが。笑顔でがんばろう。
青森から持ってきたりんご箱に座ってステージショーを楽しむお年寄り達の笑顔が、逆に自分達を救ってくれる。
ねぶた運行のメインストリート。一人で歩いてみた。
テレビとは違う。目に入る光景の他に、鼻で感じる港町の香りと、耳から入る様々な声、音などが加わり、風が優しく頬をなでる。
よし!やろう!
地元の「八幡鹿舞」の人たちとも交流を持てた。自分も獅子舞に関わっているのでとても興味深い。
獅子頭以外は全部流されてしまったけど、なんとか祭り道具をそろえたようです。
そして、うす暗くなった頃、出陣太鼓に続いて青森ねぶたの出陣。
泣いた・・・いや、泣くのをぐっと堪えながら笛を吹いた。
泣いてはいけない。笑顔、笑顔、笑顔・・・
山田町のみなさんが、跳人になっている。すごい人数。すごく元気に跳ねている。そしてすごい笑顔。
沿道から、次々と我々の中に入ってくる。
こっちも沿道の見物人の手を引っ張って強制参加させる。
笑顔、笑顔、笑顔・・・
やってよかった・・・
こんなねぶた祭りは初めてです。
山田町が大好きになりました。
完全に復興するまで、毎年でもねぶたをやりたい。
そして、復興したら、今度は家族で旅行に来たいな・・・
この日、青森では「日本の祭り」という大きなイベントが行われている。
でも、自分は山田町を選んだ。
行きたがっていた家族よ、ごめんな。
わがままをきいてくれてありがとう。
山田町のみなさんありがとうございました。
これから寒くなりますが、風邪をひきませんようにお大事にしてください。
頑張りすぎている皆さんに、頑張って!と言いにくいですが・・・やっぱり頑張って
山田町もあの震災で甚大な被害を受けた被災地である。
「青森じゃわめぎ隊」という有志が集っての参加。
行くまで何日も悩んだ…本当に被災地で祭りを行っていいものか?
被災者の心情はどうだろう?
お祭り騒ぎをして逆に害するのではないだろうか?
朝、7時集合。大型バス6台に囃子や跳人の他、先発隊でトラック、高所作業車、乗用車数台も向う。
現地を見ると言葉が出ない・・・
あれほど何度も何度も、毎日のようにテレビなどで見ていたのに、実際この目で見ると違う。
本当にねぶたをやっていいのだろうか?現地を訪れて、更に不安感が募る。
ガレキは片付いているものの、良く見ると櫛だったり、料理器具だったり、おもちゃの破片だったり落ちていて生活感が残っている。
跳人のひとりが、土台だけ残った町を歩いていた。そして立ち止まって呆然としている。彼女も葛藤しているのだろうか。
しばらく、とても写真を撮る気分にはなれなかったが、これは目を背けず現実を見て伝えていかなければいけない。この忘れたいい現実を風化させてはいけない・・・そう思った。
そして、やっぱりねぶたはやるべきだ。煮えきれない自分の背中を押してくれるものがあった。
携帯のツイッターで被災者の呟きを見たのだ。
「1秒でもいいから笑顔でいたい。」「ねぶた来るの、楽しみで、楽しみで」「青森県から元気を運んでくれる」
曳き手も、運営スタッフも目に見えない苦労がありますが。笑顔でがんばろう。
青森から持ってきたりんご箱に座ってステージショーを楽しむお年寄り達の笑顔が、逆に自分達を救ってくれる。
ねぶた運行のメインストリート。一人で歩いてみた。
テレビとは違う。目に入る光景の他に、鼻で感じる港町の香りと、耳から入る様々な声、音などが加わり、風が優しく頬をなでる。
よし!やろう!
地元の「八幡鹿舞」の人たちとも交流を持てた。自分も獅子舞に関わっているのでとても興味深い。
獅子頭以外は全部流されてしまったけど、なんとか祭り道具をそろえたようです。
そして、うす暗くなった頃、出陣太鼓に続いて青森ねぶたの出陣。
泣いた・・・いや、泣くのをぐっと堪えながら笛を吹いた。
泣いてはいけない。笑顔、笑顔、笑顔・・・
山田町のみなさんが、跳人になっている。すごい人数。すごく元気に跳ねている。そしてすごい笑顔。
沿道から、次々と我々の中に入ってくる。
こっちも沿道の見物人の手を引っ張って強制参加させる。
笑顔、笑顔、笑顔・・・
やってよかった・・・
こんなねぶた祭りは初めてです。
山田町が大好きになりました。
完全に復興するまで、毎年でもねぶたをやりたい。
そして、復興したら、今度は家族で旅行に来たいな・・・
この日、青森では「日本の祭り」という大きなイベントが行われている。
でも、自分は山田町を選んだ。
行きたがっていた家族よ、ごめんな。
わがままをきいてくれてありがとう。
山田町のみなさんありがとうございました。
これから寒くなりますが、風邪をひきませんようにお大事にしてください。
頑張りすぎている皆さんに、頑張って!と言いにくいですが・・・やっぱり頑張って