昨日、私の父がゼリーを作るようになった
という話を書きました。
私の父は80歳。
あの年代だと、男は台所に立ち入るな、などという
家庭も多かったかと思います。
私の父の場合、そんな理由ではなくて、ただその必要がなく
子供の頃は、祖母や叔母が食事を作ってくれていたそうです。
母親は仕事で忙しかったからね。
結婚してからも、作ってくれる人がいたから
必要に迫られることなく、ここまで来てしまっただけ。
多分、やる気になれば、色々とできるようにもなるのでは?
と思います。
というのも、父は好奇心旺盛な人でして。
活動的で、あちこち出かけるし、そこら中の人と話すし
新しい物には飛びつくし。
落ち着きがないと言えばそうなのですが、いつまでも
新しいことをやろう、知ろうとする気持ちがあるのです。
怖がらない。
母も割と似た感じで、活動的ではないですが
知的好奇心が強いのかなあ。
色んなことをいつも調べているし、新しい物を見つけるし
夫婦で一緒に出かけているので、楽しそうです。
私は子供の立場で見ていて、昔は
「すぐに新しい物を買っては飽きて、全く無駄遣い」
と思っていたのです。
興味を持ったかと思えば、興味を失うのも早いわけですから。
生まれつきお財布の紐が硬い私から見ると、そんなふうに思えました。
でもね、今となると
我慢しないで興味を持ったものを試したり、面白がったり
新しい物を知ったりすることは、とても良いことだと思うのです。
だからいつまでも、2人とも気持ちが若いんですよね。
たまには病気やケガもするけど、2人とも基本的に元気。
それは、気持ちが若いからだと思います。
色んなことをやってみたり、人と接したり、勉強したり
やっぱり刺激があると、年齢は関係ないのかなあと。
フットワークも軽くて。
私達も見習いたいね、と夫と言っています。
夫のお父さんは、その正反対みたいな人です。
認知症になったのもあるでしょうが、もともと家の中にばかりいる人で
家の中でも、自分の定位置の椅子とトイレにしか行かないくらい
何にもしない人です。
私はてっきり、認知症だからこんなふうになったのだと思っていたんですけど、
もともとなんだって。
足腰が弱ってしまって、外に出るのが嫌になった
というのも大きかったと思いますが
人と接するのも好きじゃないし、趣味もないし
車の運転も好きじゃなくて、全然外に出たいと思わないみたい。
デイサービスでリハビリしていたのに、それも人と接するのが苦痛で
辞めてしまいました。
運動もしなくなり、人とも会わなくなり、余計に何もしなくなって。
当然、どんどん進みますよね、認知症。
でも、ストレスがなくなったから、体調は良くなったんだって。
何をどうするのが一番良いのか…。
一緒に暮らすお母さんが良いようにするほかないですね。
てな訳で、両極端な高齢者を見て、自分の未来も考えますよね〜。
いつまでも、気持ちは若くいたいものです。