4月11日から6月29日の期間に、北海道大学において囲碁を取り入れた集中講義が行われました。
「論理的思考を囲碁で養い人工知能との対戦を体感してみよう」と題したもので
工学部教授の藤田修先生、農学部の岡田啓嗣先生、日本棋院北海道本部理事の桧沢仁宏さんがメインの講義を行い
自分は特別講師として初回(5月18日)と二回目(5月25日)に参加させていただきました。(4月11日はガイダンス・全5回)
囲碁の経験のない大学生のみなさんに一から、19路盤で対局ができることを到達目標として基礎を学んでもらい
その後AIソフトとの対戦を行って人工知能がどのようなものか体験する、というものでした。
囲碁を通じてAIにもたらされた論理が、さらにAIを通じてどのように人間の学生さんに伝わったか、たいへんに意義の深い授業になったことでしょう。
自分は囲碁の入門部分(9路盤まで)を担当しましたが、参加した18名の学生の皆さんの吸収力は素晴らしく早く、二日目の最後にはほぼ終局までマスターし普通の囲碁ファンと同じように真剣勝負に熱中する姿がありました。
北海道大学囲碁部の皆様にも講義のお手伝いや熱意の入った指導をいただき、おかげでたいへん充実した授業となりました。
今回の北海道大学での囲碁授業実現にご尽力いただきました、北海道大学OBの皆様を中心とした道内関係者の皆様には心より御礼を申し上げます。
この授業をきっかけに、道内での学校囲碁授業がさらに広まっていく事を期待しております。