やすらぎ デイ・ショートセンター Memory

デイ・ショートセンターのちょとした記録を書き留めます。
書きたく思いつく時だけ全ては伝わらずでお許し下さい。

勉強会開催(感染症対策)

2018年10月29日 | 日記
このところ気温も随分と下がってきており、風邪を引きやすい時期となりました。

天高く馬肥ゆる秋の言葉通りに、余分な栄養分をたっぷりとつけた私ですら鼻風邪を引いてしまいました…

そんな中、感染症が流行する時期を控え、先週ショート職員対象に、インフルエンザ、ノロウイルス、疥癬、肝炎といった、感染症に対する勉強会を行いました。


皆真剣に学んでいます。


ノロウイルスの感染対策DVDを鑑賞した後、嘔吐対応の実技講習をしました。






看護師からのアドバイスを受けながら完了です。


これからの季節は毎年のことですが、全国的にインフルエンザやノロウイルスの流行期となり、気が抜けない日々が続きます。ですが、利用者さんはもちろんのこと、感染症から自分や自分の家族の身を守るためにも、この勉強会で得たことを是非とも役立て、今年も水際での感染症予防に努めたいと思います。




ある利用者さんとの会話

2018年10月22日 | つぶやき
すっかり秋も深まり、一日の寒暖の差が大きくなっています。風邪をひかないようにと体調管理に気を遣う毎日です。

先日、ショートステイをご利用されている、90歳代のある女性利用者のKさんから、個人的に非常に驚くお話しを聞かせていただきました。

ご自宅からの送迎の際、何気なく若い頃のお話を伺ったところ、Kさんはご自分の二十歳前後の頃のお話をしてくれました。

Kさんは太平洋戦争の終戦間際の昭和20年5月まで東京で働いていて、旧日本軍の師団本部の事務をしていたそうです。そして当時の上司は、なんと陸軍大将の栗林忠道さんだったそうです。歴史に詳しくない人でも、ハリウッド映画の「硫黄島からの手紙」で渡辺謙が演じた役と言えば分るかと思いますが、凄い人なのです。

Kさんから栗林大将の人柄を聞いたところ、非常に温和で気さくな方だったそうです。私も硫黄島の戦いの事を記した書籍「散るぞ悲しき」で、アメリカとの戦争に反対しつつ、祖国に残した愛する家族を想う、一人の夫として、そして父としての姿が描かれていたので、Kさんの話しからより一層身近に感じられました。

そんなことからKさんとの会話をきっかけに、松代町豊栄にある栗林大将の菩提寺である明徳寺に墓参りに行ってきました。



今でも墓参者が絶えません。


今の時代をどの様に想っているのかと墓標を前にして考えました…

またKさんの話しの中で、一日の仕事が終わって退勤の挨拶が、「これまでお世話になりました」という挨拶だったそうです。その理由を尋ねると、連日の空襲で明日は生きていられるかも分からず、これが今生の別れになるかもしれないといった意味からだったそうです。そして実際に多くの仕事仲間が空襲で亡くなってしまったそうです。

激動の戦中戦後を生きたKさんの話を聴けて、この仕事の意義深さを感じさせられるひと時でした。