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かつこのテラス

日々の思い、時には物語を綴ります!

米軍基地ができたら、そこはアメリカ国が誕生したも同じ(10.4府民大集会)

2014-10-24 00:25:00 | Weblog
記念講演(小泉 親司氏―安保破棄中央実行委員会事務局長)つづき


② この米軍基地は、米軍基地そのものが人権侵害であり、環境破壊であるということであります。

 沖縄では、1955年由美子ちゃん事件というのが発生しました。小学校12歳の由美子ちゃんが米兵にレイプされて、なんと切り刻まれて、嘉手納基地のゴミ箱に棄てられていた。ほんとうに痛ましい事件でした。沖縄が返還されても、日米地位協定のもとで、再び1995年に、今度は海兵隊の3名の隊員によって中学生がレイプされた事件は、みなさんもご承知の通りであります。

 こういう痛ましい事件を繰り返していいのかというのが、基地の非常に大きな問題だと思っております。同時にこうした事件ばかりでなく、米軍基地そのものが、人権侵害である、環境破壊であると言うことが、みなさんに大いに訴えていただきたい点であります。

 沖縄では、オスプレイという世界最悪の飛行機が、我がもの顔で飛び回っています。日米防衛で「学校は飛ばない。病院は飛ばない。人口密集地は飛ばない」といっておきながら、もう着いたその日から学校・病院・人口密集地を我がもの顔で飛行する。こんな米軍の特権が、まだ依然としてこの独立国日本にあるのは、異常極まることだと思います。

 この前も宜野座村の泉さんという85歳の方が、毎日毎日オスプレイが自分の家の上空を飛んでくる、はじめは昼間だったからまだ良かったけど、今度は夜、無灯火で飛んでくる。ひとつの黒い塊が夜、自分の家の上空に落ちてくるのではないかという状況です。泉さんは、怒りに震えて、毎日克明に記録をつけていました。それではダメだというので、今度は、家の2階に明かりを点けて「吾ここにあり」と、そういう闘いが沖縄では繰り広げられております。

 こうした人権侵害と、さらに、辺野古への新基地建設計画は、まさにジュゴンや美ら海を破壊して新しい基地を建設する、こんな環境破壊を許すことができるでしょうか。

 このことは、ここ京丹後宇川でも同じで、穴文殊を破壊して新しい米軍基地を建設する。こんなことをみなさん、絶対に許すわけにはいかないではありませんか。(そうだ! 拍手)

 米軍は日米地位協定によって特権を与えられております。
 レーダーを持ち込むのも秘密、なにをあそこでやっているのかも秘密。日本の法律が及ばない、まさに京丹後にアメリカ国が誕生したも同じことなんです。 

 日米地位協定を私は、米軍特権協定と呼んでおります。犯罪をおかした米兵は、神奈川県の横須賀刑務所という一ヶ所だけ米兵の犯罪刑務所に行きます。一般受刑者はいわゆる麦飯、米兵は日米地位協定で、ステーキもつく、デザートも食べられる。フルーツもつく、冬は寒いから暖房もつけられる。これが、まさに米軍の特権なんです。悪いことをした米兵が塀の中でも特権を与えられる。こんな形の米軍基地は、絶対造らせてはならないのではないでしょうか。

 米軍基地は、みなさん住民の暮らしと絶対に共存はいたしません。
 みなさん、このことを京都じゅうに、日本中に強く訴えてください。

京丹後に米軍基地はいらない府民大集会~核廃絶こそが、ミサイル防衛

2014-10-22 20:47:29 | Weblog
 以下、22日付報道より

 ●昨日未明、京丹後市宇川に、Xバンドレーダーが運び込まれた。
 ●宇宙航空研究開発機構(JAXA〈ジャクサ〉)と米軍の間の情報共有を本格化させる。
 ●防衛省は自衛隊に専門部隊を新設し、JAXAの監視業務を移すことを計画する。


10.4府民集会記念講演(小泉 親司氏安保破棄中央実行委員会事務局長

 基地問題で全国行脚をしております。いつも京都は、これまで通り過ごしておりました。ところが、今度133カ所目の米軍基地がこの京都に建設される。今日は、この京都の全地域から、そして大阪他からもお集まりいただいて「この丹後に米軍基地はいらない」という声をあげておられると思います。私は、千葉県から6時間かけてかけつけて参りました。どうかみなさん、この基地を撤去するために頑張ろうではありませんか。

3つの問題点

① 米軍レーダー基地は日本国民の国民を守る施設ではないということです。逆に日本国民を軍事的緊張という危険に巻き込む以外の何ものでもないということをどうかみなさんが多くの府民の方に伝えていただきたいと思います。(拍手)

このレーダー基地がはじめて問題になったのは、実は1970年代であります。当時はニクソン政権、日本では田中角栄政権であります。あれから40年、ミサイル防衛というのは、未だに確立されていないんです。
未完成の技術なんです。何故か。元々の目的は、米ソがお互い核ミサイルをたくさん持ってしまった。だから、戦争をやってもこのミサイル防衛で打ち落としてしまおう、そうすれば自分は安全だ、というのがミサイル防衛の考え方であります。

核ミサイルのスピードはマッハ23。頷いておられる方がおられますが(会場笑)、どのくらいのスピードなのか。1秒間に8秒であります。
秒速8キロで飛んでくるミサイルを撃ち落とすのは不可能だというのが今の常識なんです。ある国の専門家は「このミサイル防衛は、5億円の宝くじに、毎年5年間当たるに等しい確率だ」と言った。こういういかさまのレーダー基地をこの京都に建設する、これはとんでもないことではありませんか。

ミサイル防衛というのなら、私は世界最大の核保有国であるアメリカが、しっかりとイニシアティブを発揮して、外交交渉によって周辺の核保有国と協議して、核ミサイルを削減する、世界の核を全廃することが、最もお金がかからず、最も早い方法だということを強く訴えたいのであります。


以下つづく

京丹後に米軍基地はいらない府民大集会~歓迎している人は誰もいない!

2014-10-17 17:00:28 | Weblog
地元の状況について
米軍基地を憂う宇川住民有志の会 事務局長 永井友昭氏


この会場は、3月31日まで宇川中学校という学校で、私の卒業しました学校です。その体育館に、こんなにたくさんの方に来ていただいて、私たちを激励していただける、もう何とも言えないうれしい、言葉で言えないようなうれしい気持ちでいっぱいです。
僕の家は、ちょっと出ていただいたら、屋根が見えます。まだ純情な時でしたが、3年間、そこからここへ通っていました。
5月27日に始まりました米軍基地建設工事は、今日で109日目です。
基地の隣の九品寺さんの境内もその一部が削られているのですが、毎朝お参りをしております。そのときに撮った写真を毎朝フェイスブック(米軍基地を憂う宇川住民有志の会)にUPしております。
1 月19日にMBSで放送していただいた「見えない基地」というドキュメンタリーの番組もユーチューブで見ることができます。

 工事をする前に、彼らが約束したことがあります。
1、工事は通勤時間帯を避けて行う。
2、日曜祝日はやらない
3、景観の保全に配慮する。
4、騒音は極力でないように気をつける。
5、警備員をつける。

この5つのうち守られているのは、5つめの警備員がついているということだけです。
1は、初日の朝6時半から午前中ずっとやっておりました。前日の午後に通告されて、突然始まった工事です。
2の日曜祝日はやらない、実は明日もやります。9月に入ってから天候の具合等で工事が遅れているという理由で、一方的に通告をしてやっております。

宇川の住民の合意をとったのかということを、連絡所の所長さんに聞きますと、「地元の方の合意を得ております」。「宇川全体の連合区長さんや対策会議の事務局長さんはご存知ですか?」と言うと、いやそうではないのです。結局、地権者のおられる区長さんに言ってやっている。あとは、全部通告だけということなんです。

宇川地区は14区の地域がありまして、全体がひとつの共同体として、長く長く、まぁこの地に住んできた人たちの集まりです。それを、地権者とそうでない人たちを分断するような形で、いろんなことが進められてきました。私たちの会は、「宇川の人たちがお互い罵りあうようなことは絶対にやらないようにしよう」ということを合い言葉にして、「我々が自分たちの将来のことをしっかりと考えて、子どもたちのことも考えて判断しないといけないよ」ということを皆さんにお伝えし、いろんなとりくみをやってまいりました。

今、工事が進んでいるという状況になっているわけですけれども、宇川の住民は、誰ひとりとして歓迎しているような者はおりません。いないんです! そんな人たちは!(拍手)

3月に署名を集めました。1000名の有権者のうち、561という過半数の人が「撤回をしてくれ」と意思表示をしました。
それは、何故か。
 安心・安全というけれども、全くそれが保障されるものがないではないかと。たくさんの方々が基地建設に反対をしました。私の村では約7割の方が署名に賛同してくれた。それを市長・知事に出しました。
 ところが、安心・安全に関しては、殆どが実行されていません。安心・安全というものは、ここに住む我々が、納得をして、それなら少しは…というものがあってしかるべきなんですが、全くないままだというのが現実です。

 たとえば、現在90人来ております軍人・軍属の方々、これはすぐに160人というフル態勢になっていくわけですが、この方々は、さまざまな特権を持っておられます。
「事件・事故は我々と同等に扱う。大丈夫なんだ」と彼らは言いますけれども、同等でも何でもないんです。
 最たる例が交通違反。我々の場合は、ひどい場合には、免停とか免許取り消しとかになるわけですが、彼らはおとがめなし。でもそういうことを言わんのです。いくら聞いても…同等に扱うと言います。警察がそんな詐欺みたいなことを言っていいのかいな、「同等詐欺」みたいな感じがするんですね。ほんまに!(笑)
 これは聞くと、「確かにそうです、できないことがあります」と言うんですが、でもそういうことは伏せたままで実際は「安全教室をやってるから大丈夫ですよ」という形でPRをされます。

 先日来た44歳のオルブライトというなかなか男前の司令官ですが、30日に峰山で、市や警察といっしょに「交通安全キャンペーン」のビラ配りのようなことをされたということが新聞記事に出ておりました。
 けれども、我々市民に対して「交通安全」?! 言う前にあなた方だろう!(拍手)

 アメリカ本国で免許証を持っていなかったような人が、許可証だけで車の運転をされることがあるんですよ。そういうことも全く説明されないままやられています。
 
 時間がありませんのでもう一つだけ。
 同じ9月30日に市長がレーダーの搬入について「私は知らされても、あなた方には伝えない」と(会場「えー」のどよめき)「安全安心のために伝えないんだ」ということを言いました。(そうだ! 会場どよめき)
 なんだ、これは! 住民にたいして隠すことが安心・安全になるのか。我々現地住民は、どこでいつ何がおきるかわからないまま、それがお前らの安全・安心のためだ等と言われてなんで納得がいきますか! みなさん!(そうだ! そうだ! 拍手)
 
 我々は黙ってはおられないということで、今日は、この集会が終わったらデモで村のなかを歩いていただきますけれども、さっきも言いましたが、歓迎する者はひとりもおりませんが、大きな声でイヤだという人間もなかなか難しいのが現実です。
 ぜひ、われわれ宇川に住む現地住民をはげましていただきたい。よろしくお願いします。(大きな拍手)

京丹後に米軍基地はいらない府民大集会~グローバルネットワークから

2014-10-16 17:24:17 | Weblog
  宇宙開発というと、私たちは、「宇宙船」「宇宙への旅」など壮大で夢のあるプログラムを思い描く。宇宙開発という一見平和な夢のある言葉に私たちは、だまされる。

 私が数年前までそうだったように、「宇宙開発」が軍事的なプログラムに組み込まれていることをしらない人は、たくさんいることと思う。
 今、あらゆる産業が、「軍事=戦争」と表裏一体の関係にある。

「京丹後に米軍基地はいらない」10.4府民大集会へ、グローバルネットワークからもメッセージが届いた。
 
 以下、藤岡惇先生の発言より

 
「宇宙への兵器と原子力配備に反対するグローバルネットワーク」からのメッセージ  
           立命館大学 藤岡 惇先生より紹介


 グローバルネットワークは、全世界20数カ国から、「宇宙のことが大好きで、宇宙を平和にしたい」という願いの一点で集まっている団体です。
 本日10月4日から10日間、「宇宙に平和を」というキャンペーンを全世界的にやっておりまして、たとえば、アメリカ・レイジオンの工場前、ハワイグァム島、韓国済州(チェジュ)島の江汀(カンジョン)村、イギリス、チェコではミサイル防衛のレーダー基地を遂に阻止したなど、全世界30カ国100箇所以上のところで「宇宙を軍事利用するのに反対する地球規模の闘い」が始まりました。
 たぶん、時差の関係で、この集会がトップを切るわけです。そういう意味でもこの集会は、とても意義があります。
 
 何故ミサイル防衛に反対するのか、それは、端的に言って役に立たないからです。危険なバンドエイドに過ぎないからです。危険でかつ非常に高価なバンドエイドに過ぎないわけです。(笑)
 例えば、北朝鮮の問題…病を治すためには、65年間続いている朝鮮戦争をきれいに止める、朝鮮半島をめぐる非核、非ミサイルを主体にする。これはやろうと思えば簡単にできるんです。それをやれば、根本的な健康が確保される。バンドエイドをやれば、事態を一層悪くするだけです。

 アメリカの今の戦争システムの一番重要な基地は、地上ではなく、宇宙衛星にあります。150機の軍事衛星戦隊がまわって、ドローンという無人飛行体が地上を偵察、攻撃します。
 それに反対する人は、宇宙衛星を狙う。なかなかそれが撃ち落とせなければ、宇宙で核爆発をやる。そうすると、非常にきれいなオーロラが広がって、我々地上のあらゆるいのちがゆっくりと死んでゆくということになるだろう、と。

 もう一つの可能性は、原子力発電所です。
 特に福島第一は今、青天井でありますね。そこを自爆攻撃する。日本は、戦争ができないような体質になってしまったということです。そこを攻撃される。
 ですから、そういうことを考えた場合、この問題を解決するには、宇宙に兵器を飛ばすとか、軍事利用をする、あるいはミサイル防衛で米軍基地を守るということではなく、根本的治療をやるべきだと思っております。

 たぶん、来年の7月末に19回目のグローバルネットワークの集まりを京都でやります。できればこの会場を使わせていただいて、全世界何100人というすばらしい人たちが集まって、勝利のダンスを踊りたいと思っております。

メッセージ(配付資料より)
 
  親愛なる友人の皆さん。
 「宇宙への兵器と核エネルギーの配備に反対するグローバルネットワーク」を代表して、ミサイル「攻撃」のためのレーダーの京都への配備に反対する皆さんの集会に挨拶を送ります。
 「ミサイル防衛」というのは、情勢を大変に不安定にするシステムです。
 それは、北朝鮮のミサイルに向けられているとされていますが、実際には日米両国が、中国と軍事的に対決し、紛争をひきおこすための不可欠のシステムの一部をなしているのです。いわゆる「ミサイル防衛」というのは、米国が行う先制攻撃のなかの重要な構成要素なのです。つまり、米国が中国にたいして先制攻撃を敢行した後に、中国側が応射してくるであろう第2撃ミサイルをシャットアウトし、米軍を完勝に導こうとするものなのです。米国には、3軍を統括する宇宙司令部というのがありますが、ここは毎年、中国を米軍が先制攻撃するというシナリオを組み立て、コンピューターを駆使して勝敗の帰趨を予想する戦争ゲームを行っています。ここからもおわかりのように、アジア・太平洋地域の安定と平和を維持するためには、あなた方と私たちの努力が重要な位置を占めているのです。
 私たちグローバルネットワークは、2015年7月末ごろに京都で年次大会を開く計画を立てています。京都の地で、そして経ヶ岬の地で、皆さま方とお会いできることを楽しみにしています。
 ミサイル防衛にNO!を 中国との戦争にNO!を アジア太平洋地域に平和を!

           グローバルネットワーク・コーディネーター 
                ブルース・ギャグナン


 藤岡先生の軽妙な語り口のなかに潜む恐ろしいシナリオ。
 これが、アメリカの進めるミサイル防衛と、そのもとでのXバンドレーダーの役割である。



京丹後に米軍基地はいらない府民大集会~沖縄から連帯のメッセージ

2014-10-15 17:18:48 | Weblog
沖縄県東村 村会議員
伊佐真次さんからのメッセージ


 今沖縄は、宝の海である辺野古の海を埋め立て、戦争の拠点に使用とする仲井真知事と県民の80%が沖縄に新たな基地は作らせないという声を実現させる翁長予定候補が11月16日の知事選挙に向け動き出しているところです。
 9月7日の沖縄統一選挙では、名護市では辺野古移設反対を訴えた仲里さんがトップ当選、稲嶺市長を支える与党が過半数を占め、再び新基地ノー!を突きつけました。東村では私、伊佐真次が、やんばるの森に米軍のヘリパット建設要らないと訴え続け、3度目の挑戦で当選を勝ち取りました。時間はかかりますが、非暴力を貫き、悪政には屈しない、たたかう姿が評価されたのではないかと感じています。今度の沖縄県知事選挙で勝利し、安倍政権を揺るがしたい。
 
生活を守るために、子どもたちと安全、安心に過ごしたい、そのために権力に立ち向かわなければならない、今沖縄がそうであるように、京都に米軍基地はいらないと声をあげ続け、日本のどこにも基地はいらないの運動を広げていきましょう。闘いはこれからです。共に頑張りましょう。
   2014年10月4日              沖縄東村村議会議員 伊佐真次



 高江集落の周辺に六つの米軍ヘリパッドが新設されようとしている。
構造的に墜落しやすい欠陥機と指摘されている米軍のオスプレイ。 そんな危険なヘリが高江周辺を日常的に飛ぶことになれば、住民の命や暮らしが脅かされる。ところが国は住民に納得のいく説明をしないまま、工事を強行した。住民は、最終手段として座り込んだ。それを国は「通行妨害」として訴えた。 「お上に楯突くとこうなるぞ」という見せしめのような裁判。権力を持つものが、立場の弱いものを訴える、これを「スラップ裁判」という。伊佐さんは今、「通行妨害」のかどで国から訴えられて係争中。


下記にインタビュー記事が掲載されていますので、紹介します。
http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/2013/265/265-02.html


京丹後に米軍基地はいらない府民大集会~子や孫にそんな丹後は譲れない 

2014-10-13 17:27:11 | Weblog
体育館の床にいったん腰を下ろしても、詰めて詰めて…前へ前への声がかかり、空いた場所には人が座り…。
「まだぞくぞくと来ておられますので」との主催者からの声かけに参加者は荷物を手に前へといざる。会場は瞬く間に参加者でいっぱいになった。
 

主催者あいさつ・連絡会石井代表が登壇。
胸が熱くなるような挨拶だった。IWJの映像から紹介しよう。


6月27日の米軍レーダー基地建設工事強行以来、7月1日には、安倍内閣が集団的自衛権の容認閣議決定、そして9月20日、アメリカ軍属・軍人90名の司令官が着任いたしました。6人、5人、3人…と軍属らしい人が峰山の町を歩いています。3つのホテルに分宿していますが、なかには、上半身裸にタトゥーを入れたような軍属・軍人が歩いておられまして、町には異様な雰囲気が漂っています。

私たちはこの間、日本の環境基準に基づく事前環境調査(電磁波・大気汚染・排水など)を要求してまいりましたが、それには一貫して応えず、また某新聞社の発表では、「まったくそういうことはしていない」と報道されています。
国定公園・山陰海岸ジオパークに指定されたこの海岸、大鷹が巣をつくろっているこの海岸の、松を切りたおし、削岩機をつかって2mも掘り下げて工事をし、自然を破壊する米軍基地が配備されているわけであります。
「このような暴挙が繰り返されてなるものか!」という気持ちでいっぱいでございます。
(そうだ!の声) 

このようなところにはアメリカでは、絶対基地は造らせないというのが道理だそうですが、日本ではそのようなことにはなっていません。
みなさん、このような集会で、現地としては、ほんとうに力が湧いてきます。
ここの施設はすぐ隣、中学校が統合で立ち退いてから、京丹後市の基地対策室と、防衛省の連絡所を設置しています。その場所でこのような集会が持てたことを大変意義深く思っております。(大きな拍手)

みなさん、米軍属、軍人関係は免許証も要らないという。
(会場じゅうから驚きの声「えー!」)。

米軍の許可があればまかり通る、そのような事態だそうでございます。
市長も知事も、米軍に対してはなにも物を言わない、言えない状況が続いています。
(なんでや!の声)

「市民よ市民 そこのけそこのけ 米軍が通る」このような状況が、この間、相次いでいます。(そうだ!)

でもみなさん、9月20日には、沖縄で辺野古への新基地建設反対の5500名の大集会がもたれました。わたしたちは、このような全国の運動とも連帯をして、粘り強く反対運動を続けようと思っております。(よーし! 拍手)

私事で恐縮ですが、国指定の難病にかかって体は動きませんが、口と頭は耄碌(もうろく)していません。(大きな拍手)
「この京丹後に米軍基地を造らせて、子どもや孫にそんな丹後を譲るわけにはいかない!」(そうだ!そうだ!)
私もいのちの続く限り、そのような決意で、皆さんとともに先頭にたって頑張る決意を申し上げて開会のごあいさつといたします。がんばりましょう。

丹後に米軍基地はいらない! 10.4府民大集会

2014-10-12 17:55:26 | Weblog
田畑を突っ切った一本道の先、旧宇川中学体育館、会場入り口前では、地元の生産者がピーマンや唐辛子などを販売していた。
これを買わずにいられようか。
閉会時には漁連も海の幸を販売していたらしいが、人波に押されて近づけなかった。
丹後は、海幸山幸の豊かな土地だ。米軍基地とは相容れない、Xバンドレーダー強力電磁波など、その計り知れない影響も懸念されている。

会場内に足を踏み入れると、色とりどりのタペストリー、そして高らかにひびく歌声。


・赤とんぼ(作詞 三木露風/作曲 山田耕筰)(砂川基地反対闘争で座り込みをしていた方のなかからこの歌は自然発生的に歌われたとのこと)

・故郷(作詞 高野辰之/作曲 岡野貞一)(丹後のすばらしいふるさとを守り抜きたいという気持ちを込めてごいっしょに)

・伝えよう ふるさとを(作詞 田中三郎/山本忠生)

この歌は、2013年10月21日に「Xバンドレーダー基地に反対する運動」のなかで作られたものだ。

配備決定に至る経過は、地元住民にとっては、まさに寝耳に水の出来事であった。
2013年2月26日、日米両政府は、米軍のミサイル追尾の高性能レーダー「Xバンドレーダー」を、京丹後市の航空自衛隊経ケ岬分屯基地に追加配備をすると突然発表した。そして同日、防衛省は京丹後市と京都府に対して同様の趣旨の説明を行ったと報道。
さらに、2013年10月3日、「2+2」日米共同発表にも明記された。

「戦争の道連れごめん」(K9MPブックレット)の38頁、弁護士・岩佐英夫先生の「2+2」解説の「ポイント7」から引用すると、

「ポイント7  Xバンドレーダーシステムの配備→京丹後市経ケ岬分屯基地を選定
 京都との関係では、Xバンドレーダーシステム配備先として航空自衛隊経ケ岬分屯基地を選定する意図を確認していることが重大です。
 同基地について、ヘーゲル国防長官が記者会見で「米国本土と日本を北朝鮮の弾道ミサイルから守る意味で重要」とし、第一義的には米国本土防衛であることを告白しています。」


地元の頭の上を跳び越え、国会も跳び越え、先に日米の約束ありきで基地建設を進めていく、日本の主権を投げ捨てたも同然のありようだ。

「伝えよう ふるさとを」の歌は、日米「2+2共同発表」直後に京都で創られた歌である。

♪アジアにつながる青い海

♪文殊様と里山川と棚田が色合う丹後から
伝えよう誇らしくふるさとを

府民の宝、経ヶ岬(きょうがみさき)に米軍基地はいらない!

2014-10-06 23:40:03 | Weblog
 「丹後に米軍基地はいりません 10.4府民大集会」に参加


 開会30分前、集会会場の旧宇川中学体育館に続く道には、途切れることなく参加者の列が続いていた。
 田畑を突っ切った一本のなだらかな坂。そこを登って、あとからあとから人が集まってくる。ふりかえれば遠くの人々の列が一望できる。こんな光景を私ははじめて目にした。宇川の人々にとってもおそらく同じだろう。

 


 京丹後市丹後町宇川地区 世帯数 650戸 人口 1,662人。
 国定公園・山陰海岸ジオパークに指定され、日本の棚田100選にも選ばれた、この自然豊かな小さな町に、米軍基地が建設され、Xバンドレーダーが設置されようとしている。


 強行されている基地の工事現場には、日本海を背に大型のクレーンが何台も置かれている。昨年まで豊かな田畑の広がっていたここは、日本政府が強引な「土地交渉」で借り上げた土地だ。
 隣接地の穴文殊九品寺には、知恵を司る文殊菩薩が祀られている。
 松の木の伐採、岩を粉砕し破壊する工事により、一帯は無残に削り取られていた。
 穴文殊周辺の断崖に見られる海食洞は、海岸の崖が波の力などで削られてできた洞窟で、こういった自然の洞窟は、古くから地域の信仰の対象とされてきた。その真上に米軍基地建設!


 住居も接近し、事前の環境評価もなく、住民の不安や疑問をよそに、2014年5月27日、工事は強行された。
 米軍基地建設を憂う宇川有志の会事務局長・永井友昭さんは、「大きな声でいやだという人はいないけれど、誰ひとり歓迎している人はいません」と言う。

 
  1600人超の町に1400人の集会・パレード

 海沿いに続く国道から見る日本海は、カモメが舞い、波打ち際が白く泡立って美しく、ふり返れば、長蛇の列がここでも一望できた。
 1600人超の町に1400人の集会・パレード。
 ところどころに立つ住民に笑顔は見られない。なかには、遠慮がちに手を振る人もあった。
 農漁村として穏やかな暮らしを営んできた、そのすぐ側に米軍基地ができる。すでに軍人・軍属が隣の峰山町に来ているとのこと。危険と隣り合わせの暮らしを選ばされてしまった、そんな不安が痛いほど伝わってくる。

 日米の取り決めが粛々と進められていることに怒りを持って、私たちは、あきらめないで「米軍基地はいらない」の声をあげ続けなくてはと思う。

 集会の内容は、後日また報告の予定です。

歴史にのこる画期的な判決「おおい原発再稼働差し止め訴訟」について再び

2014-07-10 22:35:46 | Weblog
「おおい原発再稼働差し止め訴訟」判決文では、憲法の条文に照らして人格権を優先したこと。さらに「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活している事が国富である」という一文に、胸のすく思いがした。
裁判官の素晴らしさはもちろんだが、訴訟原告団の報告に寄れば、その判決文には、原告側の主張が文面として実際に生かされていたとのこと。この歴史的な判決は、多くの人たちの闘いの結晶だろう。
それにひきかえ、直後に開かれた全国9電力会社の全ての株主総会では「脱原発」の株主提案が、全て否決されたとのこと。
福島原発事故から学ぶことなく「いのちより儲け」に走る電力会社って、いったい「誰のための何のための企業」だろうか。
以下、歴史的判決文のなかから、忘れられない一文を拾った。原発訴訟のみならず、こうした憲法条文に則った闘いが、至るところでくり広げられることが、草の根市民運動の広がりとなり、主権者意識の高まりとなるに違いない。

 
①憲法に則って「人格権」を最優先
 はじめに「人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない」

②原発の本質的な危険性を強調
 「原子力発電技術は次のような特性を持つ。すなわち、原子力発電においてはそこで発出されるエネルギーは極めて膨大であるため、運転停止後においても電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならず、その間に何時間か電源が失われるだけで事故につながり、いったん発生した事故は時の経過に従って拡大して行くという性質を持つ。このことは、他の技術の多くが運転の停止という単純な操作によって、その被害の拡大の要因の多くが除去されるのとは異なる原子力発電に内在する本質的な危険である」

③安全神話を厳しく断罪(地震大国であまりにも楽観的)
 「使用済み核燃料は本件原発の稼動によって日々生み出されていくものであるところ、使用済み核燃料を閉じ込めておくための堅固な設備を設けるためには膨大な費用を要するということに加え、国民の安全が何よりも優先されるべきであるとの見識に立つのではなく、深刻な事故はめったに起きないだろうという見通しのもとにかような対応が成り立っているといわざるを得ない」

④「安全よりコスト優先」という姿勢を退けた
 「被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。

⑤国富とは
 「このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。
また、被告は、原子力発電所の稼動がCO2排出削減に資するもので環境面で優れている旨主張するが、原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすさまじいものであって、福島原発事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと、環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである」

沖縄報告~⑤参加者は、しゃべり場で…

2014-07-06 23:18:39 | Weblog
毎日のしゃべり場で、多くの意見や感想が出された。
 とりわけ、若い人たちの真剣な眼差しには希望を感じたが、沖縄に住んでいるということが、基地と向き合い、戦争体験と向き合うことだということがその発言から感じ取れる。

 介護職の若者が、おじい、おばあと日常的に接するなかから自らの認識を深めていったという発言は、実体験から学ぶことの大切さをあらためて教えてくれる。

教えるとは 希望(みらい)をともに語ること
学ぶとは 真実(まこと)を胸に刻むこと
           ルイ・アラゴン
       
K9MP刊行の『現代の万葉集』319頁


 以下メモ書きのなかからしゃべり場でだされた発言を列記する。

・安倍首相が最悪のことを次々と…そしてマスメディアがそれを支えている。

・考える場を作ることが大事。国の根幹に係わることを論議を尽くさないで多数決で決めてしまうなんて…。

・友達が米兵の車に轢かれたとき、この島を出ようと思った。受験勉強をして、島を出た。42年前の5月15日沖縄復帰のとき、「バンザイ」というのを悔しい思いで聞いていた。
1995少女暴行事件で、今まで見ないようにして避けてきた沖縄のことをはじめて真剣に考えた。そして、アメリカへのピースキャラバンに参加し、2週間で30箇所の集会を開いた。アレン・ネルソンの沖縄講演では、13年間支援してきた。沖縄に海兵隊は必要ない。

・知らないことが多すぎる。今はネットでたくさんのことが調べられるが、なにがホントかわからない。考える機会があまりないので、人々に危機感がない。政府に騙されていたら戦争になるということを、若い世代が知って行動をしないと。

・仲井真知事は安倍政権を支えている。

・みんな今の生活を守りたくて、こうした運動をしている人をへんな目で見たりすることも多い。でも沖縄で介護の仕事をしていると、おじい、おばあから戦争体験を聞く機会がたくさんある。仕事をするなかで、沖縄戦を知り、沖縄の歴史と戦争は切り離せないことを感じた。生活と結びついた平和運動をしたい。

・辺野古で生まれ、辺野古で育った。日頃主権者としての責務を果たしてないことに気づいた。

・憲法があるから権力と闘える。憲法の素晴らしさを伝える方法を考えていかないと。

・今の教育はものを覚えるだけになっている。どう生きていくのかの基本を見失っている。

・若い人たちは、余り憲法のことがわからない人が多い。テストのための暗記教育がされている。でもこうした勉強会で知った経験を友達に伝えていきます。

・戦争をしたら勝っても負けてももうかる人がいることを知った。いったいだれがこんなことをやっているのか、もっと深めて考えたい。