おやじ達の青春夏

団塊世代のおやじ達が過ごした楽しかった青春時代の想い出の数々。

#08★★1965年・5月の連休に・・・・

2013-07-03 | おやじ達の青春夏・エピソード

連休を利用して千葉県館山に行く為に
両国駅でツボイ、ニシド、オダと待ち合わせをした。
コットンパンツにボタンダウンのシャツ、靴はペニーローファー、
髪は7、3に分けたアイビーカットとメンズクラブや
平凡パンチから抜け出てきたようなファッションに身を固めた4人の目的は
一夏を過ごす為の家を探し、そして借りる為に集まった有志達だ。
ツボイとオダは同じ学校だが、ニシドは同学年でオダの幼友達だ。

車内では今までに何度となく話をした去年の夏の体験談が再び盛り上がった。
「ほんとに女の子が沢山いるのかよ」
「いるよ、何せ女子学生達の話では館山は女の天国って言われていて、
夜、海岸通りを歩いていると後ろから次から次へと車が止まって
声を掛けられ誘われるって言っているし、去年も随分見たよ」
「でも、男も多いって事だろ~」
「そりゃ女が多いから男が集まるんじゃないの」
「ただね、男の人は大学生が多いからね」
「俺達、高校生でも大丈夫かな~」
「女の子は高校生位の娘も結構いたよ」
「俺も女の子を誘いなよって言われたけれど、なんて言っていいのか、
何の話をするのか、何処へ誘うのか考えている内に通り過ぎちやうんだよね」
「だから、思い切って声を掛けちゃった方が良い見たい」と少ない経験からのアドバイス。
「俺達もうまく声掛けられるかな?」

後2カ月と少しで向かえる夏休みへの期待で話は盛り上がった。

駅前は連休の為かシーズン前にも関わらず人が多い。
早速、駅前の観光案内所に・・・
高校1年だと多分、借りられないから3年でクラブの合宿って事にしておこうと
列車の中で打ち合わせをしておいた。
貸家のリストを見せて貰った。
海から歩いて10から15分位の距離で何軒かの家を見付け下見に出かけた。
そして、3人を案内して、駅前を右に・・・まずは海岸に向かった・・・途中、
渚銀座前を通り、去年、エイゾウが居候していた家の近くを過ぎ、海に・・・北条海岸だ。
右に曲がると直に右側にキャンプストアだ。
無論、お店はまだ開いていない。
「ここがキャンストって言う海の家で大学生の女の人達がウエイトレスをやっているんだよ」
その先に思い出のブランコが・・・
あの時のお姉さんのコロンの香りを思い出した。
1件目の家は目の前に家があって此方側が丸見えなので駄目と・・・。
2件目は庭が有って縁側も付いている。
周りには垣根や木が有るので外からは見えにくい。
玄関から奥に6畳の部屋左側に台所と6畳間の隣に8畳、
奥にトイレと風呂が前に縁側、部屋からは庭が見えていて中々良い。
最後の1件は周りに家が密集しているのでこれも駄目となった。
結局は全員一致で2件目に決まった。
帰りの車内で部屋を使う為のルールを考えた。
まずは友達に声を掛けて遊びに来るように誘う。
泊るに人には食べ物、米とかの差し入れをしてもらうか幾らかの宿泊費を貰う。
これを自分達の生活、食費等に廻すのだ。


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