八尾北医療センター労働組合

藤木 好枝 執行委員長
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5・23関西狭山集会の基調報告

2009-05-25 15:22:47 | Weblog
石川一雄さん不当逮捕46ヵ年糾弾!
戦争・改憲と民営化・労組破壊粉砕!
労働者の団結の力で弾圧はね返し、狭山闘争・住宅闘争に勝利しよう!
 
       5・23 関西狭山集会 基調報告(案) 


【一】5・12大弾圧はね返し、2・26闘争の団結を拡大しよう !

(1)追いつめられた国家権力による大弾圧
 -八尾北医療センターへの不当で違法な家宅捜索弾圧を徹底弾劾する!-
 ●東の法大闘争弾圧-4・24闘争6名逮捕2名起訴/織田全学連委員長を公務執行妨害で逮捕/新たに暴処法違反や建造物不法侵入などで12名逮捕
 ●西の西郡闘争弾圧-Aさんを免状不実記載・同行使で逮捕。9カ所を家宅捜索。8名に呼び出し状。Aさんは昨日5月22日釈放された。

(2)資本主義は本当に終わりだ-根底的変革を求める団結が敵を追いつめ、むき出しの  国家暴力を発動した弾圧以外なくなっている

 ①法政大学の闘いは、新自由主義が資本主義の最後の姿だということを暴き、追いつ め、労働者の手に社会の全てを奪い返す団結の砦だ
 ◇「真理を追求する大学」が金儲けに
 すでに国立大学も民営化され、道州制は公教育そのものをなくす攻撃です。「教育もサービスだ、金で買え」と。だが卒業してもワーキングプア。だから「資格をとれ」と限りない競争にたたきこみ、親も子も搾り取る。「就職内定取り消し」攻撃も資本に抗議するどころか「大学に残してやる」と金儲けに変えてしまうのです。授業料など653億円を株に投資して8億円損。何人の学生が授業を受けられる額か!今年は受験生が1万人も減り、大学は学生の決起が「大学の営業権を妨害」していると訴え、オープンキャンパス周辺での宣伝活動を禁止に。破ったら罰金100万!これを裁判所が認める決定をしたんです。学生は商品じゃない!
 ◇監獄大学ぶっつぶせ !
 150台の監視カメラと暴力ガードマン。06年3月、立て看板撤去に抗議した学生29名逮捕。「一人の仲間も裏切らない」と団結する学生を、次々と入校禁止。学内に立ち入ったら逮捕。そして停学・退学。すでに107名が逮捕されています。
 ◇4月24日ついに1500名の法大生が授業放棄し、法大解放に決起した!
 「暴力行為等処罰に関する法律」とは戦前治安維持法の翌年制定された。「集団を罪」とし徹底的に労働運動や農民運動を弾圧した。敗戦でも廃止せず残している。
 新自由主義は「自由」をうたいながら行きつく先は、国家と天皇、弾圧と戦争なのです。「支配者には明日の社会をまともに運営する気はさらさらない。分断された労働者家族が階級的に団結することこそ私たちの展望だ。労働者には医療も福祉も、教育も住宅も全てを保障する力がある。プロレタリア独裁権力を樹立しよう」「自由とは誰からも干渉されないことではなく団結すること」(5・10織田委員長)。

 ②2・26強制執行実力阻止闘争が切り開いた地平への恐怖の弾圧
 ◇5・1 2八尾北弾圧を徹底弾劾する !
 早朝7時から不当な家宅捜索を許さず南入口で徹底弾劾し、宣伝カーも回しました。焦った大阪府警公安三課橋本正は、9時頃機動隊を北側から乱入させ事務室を封鎖しました。そして盾で待合室の患者さんを脅し、事務長や労組委員長の立会要求を暴力で排除して警察が勝手に「立会人」をでっちあげ家宅捜索を強行したのです。職員、患者一体になって弾圧に抗議し、団結して診療をもぎ取り闘いました。10時、警察と「立会人」は押収品目録も出さず走って逃げ、私たちは「泥棒!何を押収したかはっきりせえ!」と追いかけました。機動隊が阻止線をはり、やっとのことで交番にかけこんで車で逃げ去ったのです。

◇「免状不実記載」は弾圧の口実です。弾圧の意図があって事件をでっち上げるのです。
 
◇ただちに翌1 3日市役所と裁判所で朝ビラ、午後大阪地裁令状部に抗議闘争に立つ。
 
◇5・1 6八尾市住管が西郡住宅に配布した「お詫びとお願い」のビラを許さないぞ !
 2・26から3ヶ月もたった市役所が休みの土曜に焦ってこのビラを出してきました。これは、私たちの5・12弾圧弾劾闘争の勝利に追いつめられた悲鳴です。
 ビラは2・26を「一部の団体等」が「住民の平穏な生活を脅かす集団で大騒ぎ」したとえがき警察の八尾北弾圧は当然と必死で加勢し、弾圧拡大を要請するものです。絶対許さない!生活を脅かす最大の問題は応能応益家賃です。
 今、企業は派遣切りだけでなく工場閉鎖などで膨大な労働者を解雇し、住む家を奪っています。こんな時に行政が機動隊を導入して住宅明け渡しの強制執行をするなど、どんな理由があっても通りません。それを強行する新自由主義=応能応益=道州制は破綻しています。絶対反対で闘えばつぶせる、そが2・26闘争でした。
 八尾市と地区協の結託支配も、森本さんが「もう失う物はない。トコトン闘い、誇りある人間として労働者の団結に生きる」と決起して破産させました。「この村で生きたい」住民を国家権力の暴力でたたき出す、こんな支配は続く方がおかしい。だから彼らは供託者の団結つぶしに全力を挙げています。ふざけるな!

 ◇2・26闘争の全体を牽引した八尾北労組のストライキ決起
 八尾北労組のストは、家をとられようとも「強制執行来るなら来い」と決起する森本さんに、労働者が賃金奴隷の鎖を引きちぎって資本主義の墓堀人として団結した決起でした。これが医師も患者もひとつの労働者階級として団結することを可能にしました。八尾北労組は初めてのストが実力闘争という、平時なら10年でもかかるような飛躍を一気に経験しました。
 支部・労組・守る会、地域の労働者、全国のきょうだい、労働者が、森本さんとスクラムをくみ、逮捕辞さずで国家権力と激突し、団結はうち鍛えられました。
 まさに八尾北労組の登場は、これからの「戦争か革命か」の時代を分かつ決定的な意味をもっています。

 ◇5・1 2弾圧で警察権力と八尾市は墓穴を掘った。
 はっきりしたのは、警察も裁判所も資本家の道具だということと、2・26の闘いの勝利と敵の危機の深さです。弾圧はより分厚い労働者の怒りと団結を引き出しました。「もう警察が怖くなくなった」(労組員)「墓穴を掘ってるんや」(支部員)。

(3)5・1 2弾圧で革命情勢はさらに深まった。
 全国各地で「西郡のように闘おう」と、特に全国連本部揺るがす広島の決起(今日西郡支部と八尾北労組も参加して同時開催)、さらには静岡県営住宅の日系ブラジル人労働者の退去強制反対闘争など、大きく広がっています。
 住宅闘争基金を全力で組織しよう。森本さんの花屋の再建-営業用冷蔵庫をカンパしよう。
 世の中を根底的に変革し、労働者の手に全てを奪い返そう。私たち労働者が団結すればできます。


【二】狭山闘争を復権させ、石川さんと団結しよう。

(1)石川一雄さんは、不当逮捕から46年、国家権力による差別・階級分断攻撃を糾 弾し、権力打倒に屹立する、私たち労働者の誇るべきリーダーだ
 1963年、狭山事件で誘拐犯を取り逃がした警察は、60年安保闘争で揺らぐ支配の危機に恐怖し、に集中的見込み捜査を行い石川さんをでっちあげ逮捕しました。ウソとダマシとオドシで一審で死刑判決を下し、一切を闇から闇に葬りさろうしたのです。「俺は殺ってない」と石川さんは国家権力に真っ向立ち向かい、獄中で文字を奪い返し、無期確定後も直ちに再審を請求し、権力による連綿たる差別を徹底糾弾してきました。「再審をおろせば出す」という攻撃にも断じて屈さず95年仮釈放をかちとり、正真正銘の権力打倒まで決してやむことなき闘いを貫いています。石川さんと狭山闘争は、歴史の節々で、資本と権力による全体重をかけた団結破壊・階級分断攻撃をうちやぶり、団結を守り抜いてきた労働者階級の砦です。

(2)74年9月、狭山差別裁判糾弾闘争に労働者1 1万人が日比谷公園に決起した
 労働者は、ストレートに石川一雄さんの無実の訴えにこたえ、権力の差別裁判への怒りを共有して、職場から地域から日比谷公園に結集しました。これに対して、74年10・31寺尾は無期判決を下しました。
 西郡闘争が切り開いてきたように労働者としてひとつに団結し、「裁判所くそ食らえ!」で闘えば乗りこえられたが、当時の総評労働運動と解放同盟は判決を乗りこえる闘いを恐れて撤退し、崩れてしまいました。
 ちょうど74~5年恐慌で、戦後の国家独占資本主義政策では資本のいきづまりを打開できず、ここから新自由主義(レーガン、サッチャー、中曽根)攻撃が始まりました。無期判決は11万決起を体制内に抑え込み、資本主義の打倒に向かわせない攻撃そのものでした。当時はまだ、職場生産点で資本と非妥協に闘い、資本主義を打ち倒す労働運動、労働組合の団結が未形成だったのです。

(3)国鉄分割・民営化絶対反対 ! ストライキ決起した動労千葉
 「国労をつぶして総評と社会党を解散させ新しい憲法をまつる」、これが87年の国鉄分割・民営化です。ほかの全ての党派・労働組合は裏切り屈服しましたが、動労千葉は全員がクビを覚悟して絶対反対の2波のストライキをたたかって団結を守り抜いたのです。そして今に続く「国鉄1047名解雇撤回闘争」を生みだしました。
 職場生産点で資本と非和解に闘う団結が、分断を打ち破って階級的に団結できる力です。1047名国鉄解雇撤回闘争は、寺尾無期攻撃を深部で打ち破り、石川さんと団結する労働組合運動を形成してきたのです。

(4)世界大恐慌の時代における狭山闘争の位置と役割
①3度目の「戦争か革命か」の時代-300年の資本主義の終わり
 6000万労働者を食わせられない時代です。資本主義の危機は結局は戦争にいきつき、労働者同士に殺し合いをさせるのです。だが、労働者は「生きさせろ!」と資本と国家への憤激をつのらせて必ず決起します。
 戦争を止める力は労働者の国際的団結にあります。分断=団結破壊と闘う砦である狭山闘争を日本の階級闘争がもっている意義が今ほど輝くときはありません。 
②労働組合を甦らせよう
 今の時代、労働者の団結=労働組合こそ社会を根底から変革する主体です。「会社あっての労働者」「労働組合はどうしようもない」というような体制内派がふりまく労働者蔑視の思想に負けさえしなければ、すごいことができます。
 何よりも労働者は自己解放の闘いとして差別に怒り分断をのりこえ団結する存在です。日比谷11万決起を見たら分かります。問題は指導部とその路線です。
 要求実現のための団結でなく、団結を目的に闘いましょう。本当の団結を実現したとき解放的力が労働者の中から泉のように湧いてくることを私たちは2・26闘争で実感しました。
③西郡闘争は、全国連西郡支部と八尾北労組を実体に、実践的に74年1 1万決起を乗りこえ、寺尾無期攻撃をうちやぶる狭山闘争勝利の路線と主体的力として登場した
 西郡支部と供託者の闘いは12年、法が変わろうが、最高裁判決がでようが、差し押さえや明け渡し攻撃がこようが、おかしいことはおかしいと、応能応益絶対反対を実力で貫いてきました。それが2・26闘争に結晶した地平です。
 これこそ石川さんと全く同じ闘魂です。権力に屈服した解同や全国連本部を打ち倒し、石川さんと団結できる解放運動の砦が西郡支部です。
 新自由主義と22年、営々と闘ってきた1 1月派=動労千葉派の労働運動が土台になり、八尾北労組がストライキ決起して、分断を打ち破り、ひとつの階級的団結で2・26強制執行と闘いました。今こそ石川さんと団結し、狭山闘争の責任勢力として前進しましょう。

(5)本日の集会は、労組交流センターが主催者に加わり、全関西集会になりました。そ して、東日本解放共闘集会、広島解放共闘集会と全国三カ所で同時にかちとられて います。門野裁判長が来年2月退官予定で、第三次再審棄却攻撃が切迫しています。 団結して狭山差別裁判徹底糾弾-再審要求を階級裁判として闘いましょう。
【三】闘いに敵対する解放同盟本部派(地区協)と全国連中央本部を打ち倒そう
 
 恐慌と政治危機に直面し、体制の内側から戦争衝動が激しく吹き上げ、差別主義と排外主義が激しくなっています。
 労働者階級への絶対的信頼がないと差別の洪水と反動の嵐しか見えません。国鉄4者4団体派、連合や全労連と同じように、体制内解放運動指導部の役割は、階級的な物の見方を曇らせ、差別を持ち込む資本の分断攻撃に屈服し、ますます細くなる分け前を行政からもらう取り引きに差別を使い、労働者を売り渡しても自分だけは助かろうとあがく(平然と「見返り」を要求)存在です。
 2・26は体制内を根底からぶっ飛ばす地平をつくり出しました。「西郡のように闘おう」と足下から激しく彼らは揺さぶられています。

(1)解放同盟本部派(地区協)を追放、打倒しよう !
 ①狭山闘争の原点を踏みにじり、石川さんをはずかしめている
  95年、再審おろしの仮釈放攻撃の先頭に立ったのが解同本部でした。
  そもそも彼らは「第二第三の石川さんになろう」ではなく「第二第三の石川さんにならな いため」に学促や子ども会活動などを組織してきました。狭山闘争を行政からモノをとる取引 の道具におとしこめてきたのです。
 ②裁判員制度を「市民参加の主旨に賛成」と賛美し推進
  わずか3~5日で、死刑・無期の重大裁判を素人の裁判員にさせることは、えん罪を作  るだけです。国家統治する側に立たせ、裁判員になることを義務として労働者に強制する一種 の徴兵制。資本主義の危機救済が根底にある。石川さんの46年の無実の叫 びと権力 打倒、団結を求める闘いを足蹴りにするもので絶対許せない!
 ③吉村議員の「見返り」発言は断じて許せない
  3月議会で、「森本さんへの強制執行は当然、よそもんが騒いだだけ」と憎しみを露わに し、「供託は滞納だ、追い出せ」と要求。その上で「見返りをくれるというから応能応益 を認めた、見返りを早く実行してくれ」と白状しました。
  もはやこれは差別をなくす運動ではなく、村を分断し私物化して、差別を取引の手段にす るもので、解放運動でも何でもありません。
  権力弾圧の先兵=解同本部派(地区協)を村から追放し、打倒しよう。

(2)権力に投降した全国連中央本部を私たちの手で打倒する時が来た
 ①狭山闘争の破壊者に転落
  全国連本部は、すでに深々と権力弾圧に敗北屈服し、奴隷に成り下がっている存在です。
  彼らは広島差別事件でっち上げ以来、糾弾闘争を明確に国家権力や資本と闘う労働者 に向けてきました。そのことがさらにはっきりしたのが2・26闘争です。 
  だから狭山闘争を闘っているポーズをとることに必死なのです。彼らに国家権 力打倒に燃 える石川さんと団結なんかできません。闘争破壊者です。
 ②2・26闘争への敵対と破壊
  「強制執行には理由がある」と敵の側に完全に立ちました。「森本さんは家も店も別にあ る」とデマをインターネットでばらまいています。そして宇田(二組・河内合同労組)を使っ て森本さんに接近してきましたが、森本さんは「おまえは全国連本部か!」と正体を見ぬき、 徹底的にたたき出しました!
  権力弾圧に骨が折れ、「強制執行になれば勝てない」と屈服し、「もう供託をやめよう、 分納しても敗北じゃない」と分納路線を全国で組織化しています。
  何より「ストは地域医療の放棄。患者迷惑だ」「広島事件と同じ差別事件だ」と差別事件に でっち上げたのです。これは資本権力のスト撲滅論そのものです。
③「西郡のように闘おう」と全国連中央本部は足下から揺さぶられ続けています。だから 西 郡支部をつぶすことが一切の実践方針になっています。望むところです。全国連  本部を打倒し、全国のきょうだいは西郡支部と団結しよう。


【四】6・14~15連続闘争で1 1月1 万結集の扉を押し開こう
 
 ●国鉄1047名解雇撤回 ! 改憲阻止 ! 法大学生弾圧粉砕 ! 麻生政権打倒 !
 ◇6・14全国労働者総決起集会 午後1時 東京代々木公園(けやき並木) 
 ◇6・15反弾圧全国労学総決起集会 11時(東郷公園)12時半(外濠公園)

 ●大恐慌を革命へ !
 国鉄で、法政大学で、森精機で、西郡で、三里塚で、沖縄で、弁護士が、医師が、道州制粉砕闘争が、住宅追い出し反対が、獄中34年星野文昭さん奪還の闘いが、あちこちで火を噴いています。これをひとつの団結に高める場が6・14~15連続闘争です。
 勝利の鍵は、国鉄1047名闘争を先頭に、自治労100万・日教組30万など、国家支配機構の体内深く、全国に根をはる四大産別決戦が握っています。
 ここに戦争を止め、世の中を根本から変革し労働者の社会をつくる力があります。2・26闘争でかいま見ることができましたが、私たちの闘いは、市役所や市民病院、学校をはじめ決定的に労働者の心を揺さぶり、体制内運動からの分岐をつくり出す力を持っています。ドンドン労働者の中に入っていきましょう。
 いまや世界は革命情勢です。労働組合が軸になり、青年学生が団結したら、途方もないエネルギーが爆発するに決まっています。
 労働者の団結で、狭山・住宅闘争を両輪に、解放闘争の大前進を切り開こう。
 6・1 4~1 5から1 1月 1 万結集へ闘おう !

2009年5月23日

5・12八尾北医療センターへの不当な家宅捜索徹底弾劾!

2009-05-16 14:01:05 | Weblog
 2・26強制執行阻止闘争の勝利に追いつめられた
 5・12大阪府警公安三課と八尾市の一体となったデッチ上げ家宅捜索を徹底弾劾する!

 労組・全国連西郡支部・守る会と患者の一体となった怒りの抗議行動は、大阪府警を2時間にもわたって診療所内に一歩も踏み込ませず家宅捜索をストップさせ続けた。大阪府警は抗議の闘いを正面突破できず裏口からドロボーのように押し入ることしかできなかった。森本さんの時と同じだ!不正義の姿そのままに診療所内を盾を構えた機動隊で封鎖して家宅捜索を強行した!
 闘いをつぶそうとした敵の弾圧の意図は完全に打ち砕かれた! 大阪府警の不正義性をみんな自分の目と耳で確認した。2・26の闘いが社会をかえる力をもっていることを腹の底から確信した。私たちの団結はさらに強固に、さらに大きく打ち固められた!

 翌日の大阪地方裁判所令状部・和田将紀裁判官への抗議行動で、以下の抗議文をたたきつけました。 


                 抗 議 文

大阪地方裁判所令状部 様
裁判官   和田将紀 様
                              2009年5月13日
                           八尾北医療センター労働組合
                              委員長 藤木好枝
          
 でっち上げ逮捕されたAさんの免状不実・同行使容疑を口実に、5月12日早朝大阪府警・公安三課橋本正によって八尾北医療センターへの家宅捜索が強行された。この家宅捜索は、全く違法・不当なものであり絶対に許すことはできない。
 私たちは、家宅捜索の令状を出した裁判官和田将紀と、大阪府警公安三課を徹底して弾劾し闘う。

①容疑の違法性
 そもそも、免状不実記載・同行使なる容疑は、弾圧のための弾圧ともいうべき、全く不当なものである。警察が勝手に住んでいないと決めつけ、逮捕することはまったく不当と言わなければならない。あるいは、現住所と実際に住んでいるところが違う人などいっぱいいる。ほとんどの国会議員などの政治家はそうだ。免状不実などと言うことを口実とする逮捕は、政治弾圧以外の何ものでもない。
 しかもAさんへの弾圧を口実に、八尾北医療センターに対して家宅捜索をすることは全く違法なものである。とりわけ捜索令状に、「『八尾北医療センター』の活動実態を明らかにする、約款、名簿類、機関紙、ビラ、計画・支持・報告・連絡などの文書類及びこれらの原稿類」と明記し、押収しようとしていることだ。
 今回の弾圧の目的が、八尾北医療センター労働組合が、2・26八尾市による森本さんの店と住居を奪う強制執行に対して、ストライキで立ち上がり、全国の労働者の闘いの最先頭で闘っていること、八尾北医療センターが団結の砦になっていること、に恐怖した八尾市・警察・国家権力による大弾圧である。また、道州制反対・全国の住宅闘争の最先端で闘う西郡住宅闘争をつぶす政治弾圧である。断じて許すことはできない。

②立会の拒否
八尾北医療センターの管理責任者である末光院長は不当な捜索であると徹底的に弾劾してたたかった。大阪府警は、あらかじめ用意していた人物を「立会人」に仕立て、抗議するものをおしのけ、強引な捜索を行った。机の上や引き出しの中を引っかき回し、書類の違法な写真撮影を行っている。「立ち会わせろ」と久原事務長が再三要求したにもかかわらず立会を拒否し、約一時間にわたって捜索を行った。また事務室への入室を妨害し、業務を妨害した。
 これは刑事訴訟法114条に違反する行為である。 断じて許すことはできない。
捜索後、押収目録を見せよ、押収物がないのならない事を文書で出せと言ったが、何も答えず、公安三課の橋本正と氏名不詳の『立会役』をした人物は、脱兎のごとく逃げていった。

③捜索の不当性
 そもそも今回の捜索は、午前7時頃という診療時間にかかる時間に捜索に来たこと。患者さんが次々診察に訪れている待合室に、楯を持った機動隊が突入し、盾で患者さんを威嚇・封鎖し、診療活動を妨害したことである。この機動隊による診療所内への乱入に対して、「医療を妨害する警察は許せない」と多くの患者さんが抗議に立ち上がり、患者さんのなかには、自身の血圧が高くなり気分が悪くなった人がいたが、それでも警察の不当な捜索に抗議しつづけたのです。

④大阪府警は、直ちに八尾北医療センターと八尾北医療センター労働組合、全ての患者さんに謝罪せよ。違法に写真撮影したネガと焼き付けた写真を直ちに引き渡せ。
 この不当な捜索令状を出した大阪地裁刑事第10部、和田将紀裁判長は、差押え令状の撤回と謝罪を行い、逮捕した樫村さんを直ちに釈放せよ。

⑤私たち八尾北医療センター労働組合は、今回のでっち上げ弾圧を断固はね返し、労働者階級の団結の力で粉砕することをきっぱりと宣言する。