
今回はカード入れや小物入れとして使える木箱にデコパージュを施しました。
ツヤを出すために仕上げ剤は5度塗りして丁寧に仕上げております。

■デコパージュとは?デコパージュ教室に通ってみた感想
「デコパージュ」には、フランス語で「切り抜く」「切り裂く」という意味があります。
2016年頃でしょうか、デコパージュがブームとなり、私自身も短期間でしたが、ちょうどこのくらいの季節に本格的なデコパージュ教室に通った記憶があります。
手軽に楽しむデコパージュとしては、ペーパーナプキンやデコパージュ専用ペーパーを好きな形に切り、上靴、石鹸、食器、ファブリックパネルといったものに専用液で貼り付けていくものがあります。
しかし、本格的なデコパージュになると、木の板をヤスリで整え、ステインを塗ったりして加工するところから始まり、デコパージュ用の紙で作られた図案を専用ナイフで切り、古びた雰囲気を出すためにライターの火で炙ったり、仕上げ剤を何日もかけて何層にも塗ったり…と小さな作品でも非常に時間がかかった記憶があります。
製作期間数ヶ月に渡る大作を作っている方も同じ教室に多く、一般にイメージするデコパージュとはちょっと違ったなぁという印象です。
■デコパージュのいいところ
本格的なデコパージュはちょっと大変…という印象を私自身は持っているのですが、デコパージュ自体は大好きです。
デコパージュのいいところは、手近なものを自分の好きなデザインにリメイクできるところ。
ビンへデコパージュしている作品も見かけ(これは次にやってみたい!)、身近なものほどデコパージュに向いているのではないかなと思います。
持ち物、使うもの、シンプルなデザインも素敵ですが、おしゃれに彩られていると、それだけで気分がわくわくします。
絵が下手でも、専用の塗料がなくても、ペーパーナプキンやデコパージュ専用液があれば、雰囲気あるデザインに変えることができます。
デコパージュ専用液には種類があり、仕上がりの質感や用途が異なります。
たとえば、ツヤのある仕上がりがいいのか、ツヤのない仕上がりがいいのか、液を使い分けるだけで調整することができます。
布には布向けの専用液を使うことで仕上がりがより美しくなります。
■材料

・木箱
今回、カードや小物を整理できる木箱を選びました。
この木箱は、入れるものによって仕切りを外すこともできます。
・専用ペーパー
・専用液(貼り付け用と仕上げ用の2種類)
■制作過程

①専用ペーパーを切り抜く
専用ペーパーはおしゃれな花柄です。
まるで水彩画のよう。アンティークっぽい雰囲気も感じさせます。
専用ペーパーは、ハサミやナイフで切ることはしません。
ものによってはハサミを使用して直線的に切り、貼り付けることもありますが、今回は直線的というよりも、ふわっとした境界にしたいので、手でちぎっていきます。
ちぎり方は、スティックに水をつけて切り抜きたいラインをなぞり、ふやけた部分を離す感じでちぎります。
こうすることで、ペーパーの境界がよい具合にぼやけ、貼り付ける素材(今回は木箱)とのなじみがよくなります。
②専用液を塗って貼り付ける

事前に、だいたいの配置をきめておきます。
専用液を塗った上にペーパーを貼り付けていきます。
ペーパーを貼り付けた上からさらに液を塗り、定着させます。
液は白色ですが、乾くと透明になります。貼り付けた上に、さらに貼り付け、進めていきます。こうすることで柄に奥行きが出るのです。
③仕上げ剤を塗る

すべて貼り付け終わり、乾いたら仕上げ剤を塗ります。
仕上げ剤はつやを出す役割もあります。
丁寧に、薄く、複数回にわけて塗っていきます。
塗る→乾かす→塗る→乾かす…という作業を繰り返します。
塗る方向も、縦→横→縦→横…と変えて均一になるようにします。
今回の作品では5度塗りしています。